鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

「東京五輪」暑さ対策で道路を白く塗装したら逆効果でした

いよいよ来年に迫った東京五輪

暑い暑い日本

暑い暑いコンクリートジャングル東京で開催される世界的イベントである

東京都や国も様々な暑さ対策を検討

頭にかぶる日傘など次か次へと秘密兵器が導入されている

そして今回新たな暑さ対策として

「道路白く塗っちゃいました!」作戦が決行された

日中は軽く50度以上にもなる暑い暑いアスファルト

そのアスファルトの表面温度を下げるべき遮熱塗料を塗ってしまったと言うのだ

確かに白い色は光を反射するので表面温度は下がる

しかし路面から跳ね返った熱は空気中へと移動するだけである

そしてその反射された場所には選手や観客が・・・

つまり余計に暑いのである

白く塗装したばかりに反射熱で暑いのである

しかも眩しい

選手はサングラスしてるから良いもの観客は目を痛めることだろう

こんな馬鹿げたことは流石に役人しかできない

学校での成績がほぼオール1だった俺でさえ最初から逆効果になることは理解できるのだ

確かに住宅などでは屋根や外壁に遮熱塗料が使われ一定の効果もある

しかしあれは塗装面の裏側に対して効果を出すもの

つまり室温を下げるための遮熱なのだ

これを道路に塗装した場合

温度が下がるのは地面の中と言うことになる

そして路面から跳ね返された光と熱は我々人間にダイレクトに降り注ぐのだ

 

それでもまだ国交相は自分たちの間違いを認めたくないようで

調査で実証された暑さ指数は見なかったことにして

「アスリートが実際に走ったときに温度が低く感じた」と言う極一部の意見を尊重

東京都が再検討をお願いするも

国交相は暑さ対策として「効果はある」との結論を押し切るみたいである

 

まぁ絶対に間違いは認めないだろうな

プレミアムフライデーの失敗すら認めないし

流石に小学生レベルでもわかるようなことをわざわざ税金を使ってまで実験

「逆効果でした」では済まされない

発案した人の出世も途絶えてしまう

なのでここは意地でも「効果あり」としなければならないだろう

そんな保身のために被害を被るのが選手と観客なのだ

 

まぁこれだけ暑い日本の夏

今更チョロチョロと水撒こうがあまり効果ないようにも思う

結局は選手も観客も根性で乗り切るしかないのだ

「水飲むな」

昭和的指導

俺たちは毎日毎日野球部の練習で吐きながら根性で乗り切ってきた

夏にスポーツをすると言うことはそう言うことである

常に死と隣り合わせなのである

それでも楽しいから真夏でも運動してしまう

あのジリジリと照りつける日差しの中で倒れるぐらい体を動かした時の爽快感は何事にも変えられないのだ