鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2019ツール・ド・フランス第4ステージ

2019年ツール第4ステージ

ランスからナンシーまでの213キロ

コースはほぼ平坦のスプリントステージだが4級山岳が2つある

最初の4級山岳は位置的に真ん中あたりなので何の問題もない

さすがにここで動いてもゴールまでは遠い

問題は2つ目の4級山岳

ここで動きがあると予想されるがそのお話は後ほど

 

 

こういった何でもないステージは山岳地帯へと移動するためのステージ

スプリンターにとっては数少ない勝負ステージ

総合系はとにかく落車しないこと

そしてできる限り体を休ませるステージ

TTTがあり第3ステージが以外とキツかっただけにヴォージュ山岳前の休憩ステージだろう

 

逃げは3名

ミヒャエル・シェアー(スイス、CCC)
ヨアン・オフルド(フランス、ワンティ)
フレデリック・バカールト(ベルギー、ワンティ)

ワンティから二人が逃げに入った

残りの一人は大きな体のシェアー

風除けにはもってこいである

こういったステージは横風が吹かない限り何も起こらない

俺も連日の睡眠時間4時間で疲労が溜まり気味

時々意識を失う

解説はJプロツアー関係から二人

正直彼らの話の内容は覚えていない

タイム差もそれほどついていない

やはり追いかけるのに大変なのであまりタイム差をつけないのが近年のトレンドみたいだ

それにしても風景はやたらと綺麗だ

こんなのどかな場所を自転車で走りたいなと思いつつ気がつくと意識が飛んでいる

やはり酒を飲みながらじゃないとどうしても睡魔が襲う

酒が入ればシャキッとするのだが

いかんせん酒は週2回までと決めてある

週末まで我慢我慢

予想通り最初の山岳は何事もなく通過

そしてスプリントポイント

この日もヴィヴィアーニが軽くもがく

そしておきまりのサガン

サガンはライバルの近くで通過すればいい

得点差を最小限に止めておけばパリに到着後も緑色のジャージを着ることになるだろう

 

辻さんのレポートではどうやら最後はかなりテクニカル

高速から一般道へ入ると途端に道幅が狭くなるそうだ

そして下り基調からのロータリー

落車がなければいいが

 

相変わらず意識を失いつつ

気がつくと逃げからシェアーがアタックしてバカールトも振り切り単独先頭

やはり他の二人とは力が違う

「この感じだと今日も寝るのは1時だな」

毎朝5時起床の俺は非常に悩む

寝るべきか見るべきか

録画はしてあるので寝てしまっても構わない

でも翌日も翌日で放送開始までやることがいっぱい

せめてゴールまでは

気合いを入れ直してテレビに集中する

 

レースはようやく二つ目の4級山岳

ここで予想通りサンウェブとボーラがペースアップ

それぞれマシューズとサガンを擁するチームだ

かなり登れてスプリントもできるこの二人

ここでのペースアップは登りが苦手なピュアスプリンターを落とすため

ヴィヴィアーニ、ユアン、フルーネウェーフェン

純粋なスプリンターは登りが苦手である

逃げのシェアーを飲み込み山頂へ

平均勾配5パーセントの坂を平均時速30・7キロで登ったがピュアスプリンターもなんとか食らいつく

これで集団スプリント確定かと思われたところで集団からアタックが

トタルディレクトエナジー

どうせカルメジャーヌ

案の定カルメジャーヌ

下りを生かしてガンガン逃げる

最高速度90キロ

しかし集団も本気だ

結局は吸収されてレースはふり出しに

 

残り5キロ

スプリントチーム、総合の危険回避チーム

それぞれ入り乱れてトレインを作る

ようやくピリピリとしたムードに

レースはここからが本番だが肝心のクイックステップがいない

みんなバラバラで集団内に散らばってる

大丈夫か?

残り2キロ

ここで急激に道幅が狭くなる

より一層激しくなるポジション争い

スピードも70キロ近く出ている

完全にカオスとなったメイン集団

ふと気がつくと先頭に黄色い男が

マイヨジョーヌのアラフィリップだ

アラフィリップが先頭を引いている

そしてその後ろにはモルコフとリケーゼ

そしてヴィヴィアーニ

なんと残り1キロにしてクイックステップが完璧なトレインを組んできた

一体どこからどうやって上がってきたのか?

しかもマイヨジョーヌが落車の危険を冒してまでも先頭に出てヴィヴィアーニためにアシストをしている・・・

UAE、ロットも2両編成ながらトレインを形成

残り500メートル

先頭はモルコフに

そして最終発射台リケーゼへと

完璧なトレインでTGV状態からのヴィヴィアーニ発射!!

大きな鼻が空気抵抗の壁を切り裂く

横からはこれまた良い形で発射したクリストフ

フルーネウェーフェンは伸びないか

サガンユアンも迫り来る

しかし最高の形から発射したヴィヴィアーニ

ここで負けるわけにはいかぬ

あれだけのお膳立て

ここで負けたら帰りのチームバスに居場所が見つからない

低い姿勢でもがくヴィヴィアーニがライバルたちを寄せ付けずにゴール

嬉しい嬉しいツール初ステージ勝利

これで全グランツールでのステージ優勝

 

そして俺の予想も的中

正直スプリントステージかTTステージしか当たらないしな

でも今年も一つ的中できてよかった

 

Jスポーツでは解説の廣瀬さんがリケーゼとファンアールトを間違えてたな

リケーゼのジャージが白なんで間違えたのだろうが

あそこは大事な場面なんで解説は間違えちゃいかんな

 

 

 

で、俺も勢いに乗って予想2連勝と行きたいが

明日かなり厳しいコースなので総合系は体力温存で

今日のステージは逃げステージとなる

そうなると一気に予想は難しくなる

逃げそうな選手はだいたい検討がつくが今日はアタック合戦もきびしいだろう

とにかく逃げ屋と山岳狙いとプロコンチが逃げてくる

いかにしてイネオスの関所を突破するのか?

デヘント、デマルキ、ウェレンス、チッコーネ、カルメジャーヌ

バルギルは明日を狙うかな

サガンも中間スプリントポイントを取りに逃げてくる

そうなるとマシューズ、トレンティン、コロブレッリあたりも逃げに乗る可能性あり

考えても仕方がない

今日の第5ステージ予想はロットのティム・ウェレンスで