鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

今年もツールが始まる 2019

いよいよ今年もツールが始まる

ツールとは自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス

直訳すればフランス一周

でも今年はフランスの右側だけでレースを開催

地図を見るとやたらと茶色い部分が多い

ヴォージュ山脈、中央山塊ピレネー、アルプス

でもスタートはベルギーブリュッセル

ちなみに超猛暑なヨーロッパだがベルギーは涼しいらしい

 

今年のツールは「マイヨジョーヌ100周年」

総合トップの証としてドヤ顔できる特別な黄色いジャージをマイヨジョーヌという

全ての自転車選手憧れの黄色い服

そんなマイヨジョーヌができて100周年なんだろうな

そしてもう一つ

生きる伝説「エディ・メルクス」が初めてツールで総合優勝してから50年

なのでもう一つの記念大会として「メルクス50周年」がある

なのでスタートはメルクスさんの故郷ベルギーのブリュッセルなのだ

 

中継はJスポーツ

日本時間今日の午後6時40分からスタートする

早め早めの食事と入浴

そして晩酌しながらツール観戦の日々が始まる

レースは3週間

選手も視聴者もとても辛い3週間

しかしそこには様々な人間ドラマが

あらゆる小説、ドラマ、映画全てのジャンルを集めてもツールには叶わない

これほど面白いスポーツ

と言うかスポーツの枠を超えた人間ドラマである

それもそのはず

ツールは基本チームで戦う

一チーム8人

しかし表彰台に登り記録に残るのは個人である

エースと呼ばれるチームで一番勝てる可能性のある選手

このエースのために残りの7人は自分を犠牲にしてエースの勝利のために全力を尽くすのだ

時には風よけになり、時にはペースメーカー、時には母親のように寄り添い精神的支え、喉が乾いたら水を運び、お腹が空いたらおやつを運ぶ、途中でもよおしたら自転車を押してあげる、勝負どころでエースの自転車がトラブルをおこしたら自分のタイヤ、自転車を差し出す

とにかく自分の成績は二の次でエースの勝利のために全力を尽くすのだ

このシステムが人間ドラマを作り出す

エースが勝てばチーム全員、選手もスタッフもみんな大喜び

苦労した選手が報われた時には男同士抱き合い号泣する

時にはエースを出し抜くアシスト選手も登場

「俺の方があいつより強いのに」

ギクシャクするチームもまた面白い

 

負けて泣くスポーツは多いが

ツールは勝った選手が泣く

それも号泣というレベルで泣き崩れる

それほど過酷なレースを走るのである

 

で、今年のツール

絶対王者のフルームが不在

対抗となるデュムランもいない

そんな中でジロを走ったニバリやランダも参戦

「あいつらいないのならもしかして?」

という感じなんだろうな

今年はとにかくTTが少なく山頂ゴールも多いクライマー向けなコース

例年に比べて標高の高い場所を走るだけにコロンビア勢の活躍も期待される

ウラン大先輩

キンタナ先輩

そして新星ベルナル

その他各チームに散らばるコロンビア人

時にはチームを超えてコロンビア連合が結成される

 

そして今大会は注目ステージに設定されるボーナスポイント

ゴールから一つ手前の山岳の山頂に設定されて総合タイムから8秒マイナスとなる

これによりエースの動きが例年より早くなる

逃げは捉えられ、山岳賞狙いもおいしいところを持って行かれる

デヘント、デマルキ、カルメジャーヌ涙目

アラフィリップ、バルギル、チッコーネ困惑

そしてエースと一生に早めの攻撃を仕掛けられるアシスト陣

イネオス、アスタナ、モビスタ、バーレーンなどなど

今年は面白い

フルームの怪我は非常に残念だが

それだけに混戦だ

本命ガチガチのフルームを失ったとはいえイネオスは強い

なんせ前回王者のGトーマス、そしてベルナルが控えている

アスタナはキャリア終盤に来て絶好調なフグルサング

そして彼を支える豪華アシスト人

今年一番強いチームでもある

モビスタは復活なるかキンタナ先輩

若手のベルナルの触発されて意地を見せるかもしれない

そしてここはトリプルエース

世界チャンピオンとスペインチャンピオンジャージを提げて参戦のバルベルデ

山を登らせたら右に出るものはいないぜ、眉毛の太いランダ

鍵となるのはチーム戦術だろう

切るカードが多いだけに迷い

間違えることもある

バーレーンはニバリの体調次第

そして忘れてならないのが地元フランスのグルパマFDJ

満を持してツールに帰ってきたティボ・ピノ

今年勝てなくていつ勝つ?

まさにピノ向き

そしてただいま絶好調

あとは3週間コンディションを保てるかが鍵だ

もう一つのフランスチーム AG2R

アージェードゥーゼルと読む

ここのエースはバルデ

グルパマのピノとは同年代で子供の頃からのライバル関係

そしてフランスで一番期待される二人でもある

バルデは安定感抜群で常にそこそこの成績を出す

しかし今年の調子は今ひとつ

果たしてこれからコンディションが上がるのか?

ツールは長い最初から全開では3週間持たない

忘れてたミッチェルトンの双子

イェーツ兄弟

アダムとサイモン

今回はアダムがエースだが正直入れ替わっても誰もわからない

 

他にもいっぱい伏兵たちも揃っているが

ツールはとにかく様々な要素がありすぎて書ききれないし

予想もできない

他にも新人賞

ポイント賞に山岳賞などの争いもある

そして各ステージごとの勝利を狙う選手たちも

 

とりあえず今回は総合優勝の予想だけでも

まぁどうせ当たらない

そして俺のブログなど誰も気にしない

それだけに俺が2年前、カルメジャーヌの逃げ切り勝利を予想した凄さを誰もわかってくれないのが残念でもある

あれを予想できたのはフランス人か俺ぐらいだろうな

とにかく予想

 

そうだな

マイヨジョーヌはイネオスの「ベルナル」

基本アシストで隠れエース

多分Gトーマスの調子が上がらずにエース交代になると予想

金メダリスト、トーマスにしても初めてエースで走るプレッシャーはあるだろうしな

なんせあのアシスト陣では勝たないわけにはいかない

 

2位は絶好調のフグルサングがチームに助けられて表彰台だな

 

3位が迷う

迷った時はフランス人

バルデ

 

 

 

とりあえず今日はスプリントステージ

最後は勾配3〜4パーの登り

アラフィリップ、サガン、マシューズ、トレンティン、ヴァン・アーベルマート、ボアッソンハーゲン、フルーネウェーフェン、ユアン、クリストフ、コロブレッリ、ヴィヴィアーニなどなど

ざっと考えても多すぎる

ここに来て調子をあげてきたサガンかな

やはりこの男がノーマルジャージではつまらない

今日勝ってマイヨジョーヌだな

 

 

最初に注目なのは2日目のTTT

チームタイムトライアル

ここで総合エースたちはライバルからどれだけ差がつくのか?

なんせチーム単位で走るだけに個人の力ではなんともならない

フランスの2チームはここで頑張らないとヤバイ

 

 

とりあえず今日はこんなところだな

とにかく情報が多すぎて書き切れないしな

選手名もややこしくて大変だし

暇があればぼちぼちと書いていくかもしれない

 

 

昔みたいにマイステージ書くのはもう無理かな

俺も年を取りすぎた

とにかく今からワクワクが止まらない

今日のうちに買い物は済ませておく

しばらく引きこもりになるからな

あとは中継中に豪雨にならないことを祈る

 

 

 

追伸

 

先程、近所の巨大ショッピングモールでキンタナそっくりのおっさんを見かけたが

まさか本人じゃないよな

でも似てたな

なんかニコニコしてた

 

久世福商店には一番乗りしてレジ前の半額商品を買い漁る

普段は手が出ない葛羊羹、きんつばイワシバルサミコ酢漬けは晩酌で

キンタナだけにきんつばが食べたくなった

カルディではコロンビアの豆を購入

やはり今年はコロンビアだな