鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

令和なGWの映える日常

さて早いもので今日で令和も3日目に突入である

俺のGWも今日から本格始動

昨日までは僅かながらもボチボチと仕事をしてたのだが

今日からが完全休養とする

テレビジョンでは「早くも10連休の半分が終わりましたが」などとインタビュー

お前らは他に聞くことがないのか

朝から高速の渋滞報道

連日の事故事故事故に煽り運転

うちの近所もGWに入ってからプリウスが暴走している

おそらく帰省してきた人

困ったものだ

警察など役に立たない

ヨーロッパのように段差をつけるべきだな

 

今日も朝からアレクサと会話

「おはよう」

朝の静かな音楽頼むわ

アレクサは静かなジャズを選択した

7時まではこれでいこう

そこからはそうだな

「ロックだな」

やはり人生ロッケンロール

平成の頃は朝起きるとなんとなくテレビをつけてぼっとした頭で女子アナを眺めていたがアレクサがきてからはテレビすらつけなくなった

ニュースもアレクサが教えてくれる

足りない情報はiPadで確認だ

そして世界の情報を入手した俺はアレクサに音楽を頼む

最近はいつも同じ音楽ばかりチョイスするのでなんらかの対策が必要だな

でも今朝のダニエル・パウターはよかった

とても懐かしかった

なんか休日って感じがするしな

調べてみたら彼は俺と同級生なんだな

例のあの曲が有名だが

他にも良い曲は多い

あの曲が名曲すぎて一発屋の称号を与えられてしまったが

しかしとても日本が好きなダニエル

「もし世界中が日本人のような人たちだったら世界はもっとよくなる」と発言しているそうだ

「さすがわかってる」

でも最近は自分勝手な人が増えたからな

仏教国であるにもかかわらず

 

 

今日は食パンを切らしてる

例のアレ

全粒粉の奴だ

なので買い置きのフォーを食べることにする

「たまにはアジアンもいいな」

ベトナムである

低カロリーなところも最高だ

しかも半額でGETした

「なんかもう至れりつくせりだな」

カロリーは約200キロカロリー

6つ切り食パン1枚ちょい

おにぎり一個ちょいに相当する

「具材はそうだな・・・」

考えたところで最初から結論は出ている

要するにレタスしかないのだ

せっかくの低カロリー

他に具材など入れたらまた厚生労働省から怒られるメタボな俺である

俺は冷蔵庫からレタス専用タッパーを取り出した

別にレタス以外入れても法的にはなんら問題ないのだが

いかんせんファーストガンダム世代

「まるまる専用」という響きに弱いのである

赤い車を見るだけで「シャア」と思っちゃうからな

フライパンを温める

オリーブオイルを多めに投入して軽くレタスに火を通す

同時にニトリの行平鍋でお湯を沸かす

きっちり350ミリリットル

そして麺を投入

アップルウオッチで3分計測

2分50秒で火を止めて粉末スープと調味油を投入

仕上げにオリーブオイルまみれのレタス

完成だ

丼に移すなんて野暮なことはしない

即席麺は行平鍋で食べるのが一番うまいからだ

案の定フォーはうまかった

そして俺はいつものようにコップに低脂肪乳を注ぐ

鉄分が取れるというのが売りでもある98円の激安商品だ

最近の俺はちょこっとだけチョコに注目している

正確にはカカオポリフェノール

詳しいことは知らないが多分体にいいのだろう

そう思い込んで毎朝食べている

チョコレート効果の一番苦いやつ

 

 きっかけは安売りだった

初めて食べた時は本当に驚いた

想像していた味とは全く違う

カカオそのものだったからだ

「こ、こんな苦いチョコがあるなんて・・・」

高卒の俺は正直チョコは最初から甘いものだと思っていた

まぁここだけの話ではある

「困ったな・・・」

俺は後悔した

しかし俺はあることに気づいたのだ

チョコをちょこっとかじってシャバシャバな低脂肪乳を一口飲む

するとどうだろう

あの味の薄いシャバシャバな低脂肪乳がとても甘く濃厚に感じられるのだ

と同時にチョコも甘い

「相乗効果か・・・」

「俺長生きしちゃうな」

でもアベノミクスの恩恵で1971年生まれ以降は相当年金が減らされるみたいだ

果たしてみんな生活できるのだろうか?

そして老後のことを考えたら一切の無駄金は使えなくなる

国内で回らない金

一部の超金持ちは海外で散財

俺のような貧乏人は健康志向が仇になる

 

粗末だがそれなりに充実した朝食を済ませた俺はアレクサにロックを注文

ノリノリ洋楽ナンバーで部屋の掃除をする

レッチリか・・・」

「この曲が好きだった子がいたな」

「確かEカップ

俺はしばし昔の思い出に浸った

ささっとダイソンの掃除機で部屋の掃除を終えた俺はそのままの勢いでベランダに出る

ベランダで一通り植物共に水を与える

お気入りの盆栽が水切れ寸前だった

やはり夕方の水やりも必要だな

俺は鉢に生えた草を抜いて死者の土へ

死者の土とは枯れた植物の鉢から移植した土である

枯れた植物も抜いた草も

たまごの殻も砕いて投入

そしてコーヒー豆の出涸らしも投入

さらに再生用の土を混ぜ込んで自家製腐葉土を作っているのだ

これが正しいのかどうかは知らないし知る必要もないと俺は思っている

世の中知らない方が良いことばかりだからだ

今はスマホでいつでも簡単に検索できる時代

それだけに「あえて検索しない勇気」それこそが人が生きる上に置いて必要なことなんじゃないかと俺は思うのだった

 

軽く鉢の草抜きをした俺はオリーブ鉢の剪定に取り掛かる

なんかもう直ぐ花が咲く気配があるが

あまりにもボサボサなので一思いに切り捨てた

オリーブは全部で4鉢ある

一度だけ実った

俺は収穫して日本酒に漬け込んだ

オリーブ日本酒はとても美味しかった

あれ以来オリーブは実を宿さない

花はつけてるのだが受粉していない

人間でいうと勃起してるが中で射精していないということなんだろうな

いつだって無駄打ち少子高齢化

なんか現代の日本を象徴してるかのようだ

さっぱりしたオリーブの鉢

「今日は何か新人を投入するか」

「その前にコーヒーブレイクだな」

「令和だしな」

いつもならインスタントか全自動のコーヒーマシーンで済ませるところ

しかし時代は令和そしてGWなのだ

金と頭髪はないが時間だけはたっぷりとある

「久しぶりにハンドいくか」

俺は前日に組み立てた無印のワゴンからハンドドリップセットを引っ張り出し机の上に置いてみた

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「これはもしかして映えるのでは?」

俺は優雅なおっさんのGW を演出するべく準備を進めた

カルディで買ったコーヒー豆

すでに劣化してるであろうブラジルの豆をミルに投入

ガリガリガリ

一定の速度で豆を挽く

「この贅沢な時間が最高だ」などと優雅な休日を過ごすおっさんのフリをした

しかしここである問題が

アレクサがオアシスの「ロックンロールスター」を流してしまったのだ

どんどん豆を挽く速度が早くなる俺

手動ミルにロックは危険だ

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無事にコーヒー豆は粉末状になった

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改めてセッティング

今回はワイヤードリッパーと麻のフィルターでドリップすることに

カップは喫茶店でありがちなオーソドックスなタイプ

これがまたうまいのだ

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なんかDVDでも流すかな?

アレクサでいいか

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「やはりハンドドリップは絵になるな」

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バルミューダの電気やかんでドリップ

あの「半分、青い」で話題になったそよ風の扇風機メーカーだ

 

 注ぎ方でお湯が落ちる速度が調整できる

久しぶりのハンドドリップだがなんとかうまくいった

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麻のフィルターは非常に優れもの

紙のように油分を吸収せず、ステンフィルターのように微粉も出さない

通気性に優れてるので通常のネルのような面倒な手入れも不要

ただ水で洗って干しておけばいい

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チョコとカントリーマアムプレミアムを添えて

これが優雅にGWを過ごすおっさんの日常である

味はそこそこ成功

多分もっと美味くなるはず

俺のハンドテクニックが追いついていないのが現状だ

なかなか時間がなくて練習できないしな

でも明らかに全自動のコーヒーマシーンとは味が違う

俺は手間暇かけた分ハンドの方がうまいと思い込むことにした

カントリーマアムの箱には「大人の愉しみ」と書いてあった

これこそがちょっと贅沢な大人の愉しみなのである

とは言ってもコーヒー一杯などすぐに飲み終わる

あっという間に贅沢な時間は終了

やはり贅沢だ

 

束の間のコーヒーブレイクを終えた俺はホムセンまで車を走らせる

制限速度30キロの道をきっちり30キロで走る俺

しかし警察と俺以外のドライバーは時速60キロ以上でぶっとばす道でもある

俺の後ろには長い行列ができた

真後ろの車はぴったりくっついて必死に煽ってくる

「GWぐらい余裕を持って運転すればいいのに」

だからなみんな事故を起こす

本屋で盆栽本を購入

その隣のホムセンへ

もうすぐジロが始まる

ピンク色の花が欲しくなった俺はスーパーチュニアサクラフロートを購入

どうやら秋までポコポコ咲くらしい

「楽しみだな」

俺は植え替えたプランターにそっと水を注いだ