朝5時
いつものように自動でテレビに電源が入る
今日はなにやら朝から速報が
「ノートルダム寺院が火事」
寝ぼけ眼な上にメガネをかけていないのでよく見えない
しぶしぶ布団から這い出てテレビの近くまで移動してみると
ボヤではなく完全な火事
しかも全焼級な燃え方
そして尖塔が燃え落ちた
最初はテロ?かと思ったがどうやらテロではなく工事現場から火が出た可能性が高いらしい
フランスには行ったことがない俺ではあるが
あの辺りのパリの中心部は毎年ツール・ド・フランスを見てるだけに馴染みのある風景である
そして俺のPCデスクの前にはダイソーで購入したノートルダム寺院の模型が凱旋門、エッフェル塔とともにパリの風景を形成している
毎日のように眺めているノートルダム寺院である
それにしてもブラタモリでロケをした街は災害に合う確率が高い
偶然なんだろうが
さすがにこれだけ続くと何かあるような気もしてくる
焼け落ちた尖塔や屋根はどうやら木造
イメージ的には石造りなヨーロッパの建物
でもよく考えてみればすべてが石なわけはない
そのために火の周りも早かったみたいだ
集まったパリ市民からは賛美歌の大合唱が
日本だと般若心経だろうか?
でもさすがにフランス人の精神的ショックは大きいだろうな
日本で言えば東大寺みたいなものか
歴史的な価値で言えば法隆寺かな
そして精神的な部分では伊勢神宮
そして現在の残ってる建造物でも過去に消失、再建を繰り返してきている
東大寺の大仏殿も昔のはもっと巨大であった
東寺の食堂には火事で燃えた四天王が今でも安置されている
黒こげである
個人的には東寺の講堂の立体曼荼羅が燃えたら立ち直れないぐらいのショックを受けそうだ
神社なら神は依り代を変えるだけだろうが
焼けた仏像を見るのは正直辛い
フランス政府は早くも全世界に寄付金を募集
ルイヴィトンが大金を寄付したそうだ
そして寄付金は簡単に集まるだろうが
修復は何十年先になることか?
おそらく俺が生きてるうちは無理かもしれない
本当に残念だが
起きてしまったものは仕方がない
そしてここから再び歴史は始まるのである