鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

奈良市観光ポスター「日帰りなんてマジカ」

奈良市観光協会のポスターが話題を呼んでいる

ビートルズのアビィロードを真似たポスターで横断歩道を3匹の鹿が歩いている

そして横断歩道の手前には「止まれ」ならぬ「泊まれ」の文字

一番下に「日帰りなんてマジカ」と書かれているのだ

近年日本での外人観光客の増加で奈良市も外人観光客が多い

それもそのはず

この10年で外人観光客は右肩上がりで4倍にも増えたという

みんな鹿と戯れているのだ

しかし悲しいかな奈良市は京都や大阪へのアクセスが良い

そのためにみんな奈良に泊まってくれないのだ

実際に奈良市で宿泊する外人は1割以下らしい

これは日本人観光客も同じだな

俺も以前奈良ホテルの人から聞いてはいたが

そもそもホテルや旅館などが少ないのもある

さすがに修学旅行生と同じ宿には泊まりたくないしな

そして夜の娯楽の少なさ

京都と比べると飲食店も見劣りするのは仕方がない

それでも探せば小さな店で美味しい店はちゃんとあるのだが

ポスターは当時話題になっていた横断歩道を渡る鹿のアイデアを拝借

「泊まれ」「日帰り」このキーワードが切実だな

奈良ホテルに宿泊して夜コンビニへ水などの買い出しに出かけても客は誰もいない

そして興福寺猿沢池付近でも誰も歩いていない

奈良の夜はとても静かである

これが京都なら夜遊びスポットは充実している

男一人旅、肌のぬくもりを求めるスポットもあるしな

俺の場合はホテルで飯食って酒飲んですぐに寝るだけ

旅先で夜に出歩くということも無くなった

なので静かな奈良に泊まる方が好きだな

昼間はあれだけ溢れてた外人観光客が本当に消えるからな

スゴイよ

あれは

鹿も山に帰っちゃうし

観光客としては宿泊客が少ないのはありがたい

予約も取りやすく夜も静かに過ごせるからだ

しかしホテルや旅館や飲食店にとっては困った問題なのだろう

 

とにかく奈良は面白い

国宝を貸切状態で鑑賞できる

あれだけ観光客がやってきてもほとんどの人は奈良を楽しめていない

いつも思うのだが「もったいない」「もっと楽しめるのに」と

一体何を見たり体験したりするために奈良へ来てるのか?

どれだけ下調べをして奈良へ来てるのか?

奈良駅周辺だけでも結構歩くから子供連れや老人がいるとあまり回れないのもあるのかな?

そして拝観料が高いのもあるか

俺の場合1人だからいいけど家族だと拝観料でもスゴイ金額になるしな

東大寺からちょっと離れたところにある白毫寺

しかも登り基調

それでも歩いて歩いて階段を登り振り返るとそこには絶景が

そして閻魔大王とご対面

閻魔大王の裁判を体験できるのだ

白毫寺で印象に残ってる出来事が

二人組のおばあさん旅行者

どうやら奈良駅から歩いてきたらしい

そして階段を登りきり振り返った時に

「随分と歩かされたけど、こんな景色が見れてよかったね」

と話してたことが印象的だった

やはり旅は歩かなきゃダメだ

歩いてこそ旅は面白い

そして歩くためには朝一番で出発

そのためには奈良市宿泊だな

静かな朝の散歩はとても気持ちがいい

観光バスが到着するまでの贅沢な時間だ

 

俺なんか奈良駅周辺だけでも毎回回りきれなくて

いつまでたっても飛鳥や吉野へ行けないでいる

もう見所ありすぎな奈良

お土産屋も面白くてついつい長居してしまう

そして博物館

これでもかと博物館

なんか最近奈良に移住したくなっている

移住でもしないと全部見て回れないからだ

仏像関係でもスゴイのに古墳もわんさか

もう大変だ

そろそろ蔵王権現に会いに行こうかと思ってはいるが

そして室生寺長谷寺

しかし新薬師寺と白毫寺へ行きたくなってる俺がいる

もう何回も訪れてるのだが

奈良駅へ降り立つとどうしても閻魔様へ挨拶に行かねばと思ってしまうのだ

 

話がずれてるが

一体どうすれば奈良に宿泊してくれるのか?

俺にはわからない

なぜなら俺は今の奈良の夜を楽しんでるからだ

誰もいないあの静かな夜を

 

 

 

本日のおっさん弁当

 

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「竹輪の蒲焼弁当」

 

どうやら今年もうなぎが不漁だそうだ

もう庶民では無理だな

子供の頃なんかただで食べ放題だったのに

いつも3匹食べてた俺である

今日の弁当はうな重をイメージした弁当

とは言っても俺の弁当にかける予算は100円〜200円が限界だ

そのために代用として竹輪で蒲焼を

竹輪は一口大に切りなんとなく酒をぶっかけてフライパンで焦げ目がつくまで焼いた

「臭み取れたらいいなぁ」と淡い期待を込めて

いつものようにオリーブオイルを少々からめる

竹輪には焼きながら箸で切れ目を入れて平たくなるようにする

そしてフライパンに押さえつけながら焼くべし焼くべし

焦げ目がついたらうなぎのタレをひとまわしして軽く焼くべし

曲げわっぱに敷き詰めた白飯の上に竹輪の蒲焼を並べて再びうなぎのタレをひとまわし

付け合せには「ふわふわ卵焼き」と「玉ねぎのカレー炒め」

基本冷蔵庫にあるもので作る

そして完成

 

擬似うな重

竹輪の蒲焼弁当だ

山椒を切らしてたのが残念でならない

まぁいい

また今度だな

 

味の方は美味かった

冷めても美味い蒲焼だな

本物のうなぎと違って安い竹輪なら冷めても諦めがつくしな

でも山椒があれば完璧だったな

卵焼きは今回も酒大1のみ

うなぎタレの味が濃いから付け合せはシンプルで淡白な方がいい

ただただ卵本来の味を引き出してやればいい

そのための手助けとなるのが酒なのだ

玉ねぎはカレーパウダーでささっと

これだけでも白飯はいける

そして今日も血液サラサラ

さすがに市販のタレではうなぎの脂の旨味がないので深みがなくいまいちだが

それでもそこそこ美味かった弁当である

味の濃いうなぎのタレは脂が濃厚なうなぎより

あっさり淡白な竹輪の方が相性が良いのかもしれない

あとは竹輪独特の臭みさえ消してやればいい

食べ応えある割には

低カロリーで安い

栄養もそこそこあるしな

弁当の基本は冷めてもうまいこと

コンビニのような温めること前提の弁当など弁当ではない

ほかほかになった漬物など食べたくないのだ