今日は雨だ
そして休みだ
俺はお出かけした
いつものようにスタバで時間調整
302円を支払い茶色い液体と交換
椅子に座りこれ見よがしに新iPadPro11インチを出してネットの海をさまよった
すると俺の隣には俺と同年代のおばさんが着席
しばらくして俺の二つ横の席が空くとおばさんは空いた席に大移動
そんなに俺の横が嫌なのか・・・
なんかあからさまな行動ですごいな
両隣おっさんに挟まれてさぞかし居心地が悪かったのだろう
俺は午前中の用事を済ませて名駅へと向かった
いつものように飯を食べるためだ
最近の俺はすっかりマサの虜である
俺は電車から降りると一目散にゲートタワーへと向かった
12階にたどり着くと時間は11時50分
ちょうど昼飯時である
俺は足早にマサの台所へと向かった
「今日こそは麻婆を食べてやる」
今日もマサの店は空いていた
とは言ってもいつもよりは混んでいる
テーブル席も一つ空いていたがひとり客なためにカウンターへと案内された
店員さんが椅子を引いてくれるがどうも俺はあれが苦手なのだ
一体どのタイミングで座ればいいのか?
慣れてないだけに緊張してタイミングを間違えてしまう
今日も早く座りすぎてしまった
なんとか着席するとメニューが運ばれてくる
俺はざっと眺めてから注文
「土鍋麻婆と生ビールを」
ランチは通常2種類の前菜がつくが400円プラスで4種類となる
さらに合計1000円プラスで春巻きもつく
いつかはこのスペシャルランチが頼みたいものだ
俺の前には店員さんが皆休む暇なく動いている
大皿が並べられ前菜がどんどん盛られていく
どうやら4種類の前菜を頼んだ人も多いみたいだ
そして見慣れない組み合わせの皿も並ぶ
もしかしてコース?
今日のマサの台所はいつもより忙しい
しかし厨房の中は非常に手際の良い作業
フロア担当の人たちもテキパキと注文とお客をさばいていく
この辺りの接客は本当にすごい
一体どんだけ教育されているのか?
新人が入る余地もないぞこれ
二人のコンビネーションがすごい
こういう店はやはり食べていて気持ちが良い
すぐに生ビールが運ばれてきた
そして一口飲んだところで前菜2種だ
今日の前菜は蓮根の辛味ソースと彩り野菜のサラダ
4種盛りを見ていて思ったのだが4種盛りの方が量が多い
やはり400円プラスして4種にした方がお得感がありそうだ
しかし2種でも十分なつまみである
俺はビールをちびちび飲みながら厨房の中を見ていた
卵アレルギーの注文が入る
すかさず卵を使用しているか厨房内での確認作業
指示してる人が写真で見たマサに似てる気がするが
はっきりと断言はできない
ここにいるはずないしな
でも常にこの店にいる人ならメニューにどんな食材が使われてるか分かってるはず
それを他の人に確認して話し合ってた
もしかしてもしかするのかもしれない
マサズキッチンの鯰江真仁シェフはどうやら岐阜県出身
高校在学中から中国料理で働き
その後も岐阜と名古屋の店で修行して東京へ
という経歴みたいである
なので名古屋店に顔を出していてもおかしくはない気がする
そして俺はいつもマサマサと勝手に呼んでいるが
俺とほぼ同年代ながらマサの方が先輩である
マサ先輩
好きな音楽はBOOWY系に吉川晃司がプラスされてるあたりもCOMPLEX好きなのだろう
おそらくマイクはヒムロック持ちだろうな
俺たちの年代は皆憧れたからな
「乾いた風に〜」の部分は「くわぁいた風に〜」と歌う
DREAMINなんかは必ずライブバージョン
「最後に夢を見てるやつに送るぜ!」
サビの部分ではマイクをみんなに向けて歌わせる
最後のフォーミーの所をフォーユー、サンクスまで入れる
やはりこれだな
と話を前菜に戻すと
レンコンはシャキシャキで相変わらず食感が最高にロックしてる
まるで8ビート
頼れる兄貴まこっちゃん
そこにダウンピッキングの常松が重なる
さらに上にかけられた辛味ソースは布袋の踊るようなギターとヒムロックの力強いボーカル
完璧だな
相変わらず前菜からすげえや
でも先ほどちらっと見た4種盛りは俺の倍のレンコンが入ってた
くそ
随分と差をつけられたな
でもあれはコース用かもしれないな
もう一品の彩り野菜のサラダもすげえうまい
丼ぶりいっぱい食べれるぞこれ
このサラダで日本酒も良いかもしれない純米大吟醸
コース食べたいなぁ
多分一人だと無理なんだろうな
誰か奢るから一緒に食べに行こう
そしてついに真打登場
土鍋麻婆ご飯とスープ
グッツグツのアッツアツ
器に少量取り分けて
フーフー
「あっふ、あふあふあふ、あっふ、ふ」
なんかとても複雑な味が鋭いパンチとなって口の中に襲いかかってくる
俺は四川は辛過ぎて苦手なのだが
この麻婆は四川の暴力的な辛さではない
なんか鋭くキレのある辛さ
様々な香辛料がどんどん口の中に飛び込んできては8ビートを刻む
とにかく複雑だ
でも美味い!!
辛さもちょうど良い
なんか健康になるような気がする辛さである
これも初めてだな
そして食べた時は口の中で火を吹いてるのに
これもまた後からさっと波が引くように治っていく
不思議だな
麻婆にも魔法がかけられている
そしてこれは麻婆ご飯
麻婆の下にはちゃんと白飯が隠れている
俺は麻婆丼が大好きだ
しかし土鍋でご飯後とグツグツは考えつかなかった
やはり麻婆とご飯は最高の組み合わせだ
強烈な個性が融合した麻婆に合わせる白飯は誰とでも仲良くできるとても良い奴、吉川晃司
二人の天才と一緒に仲良し3人組だった吉川晃司はBOOWYとも仲良し
そして布袋とCOMPREX
ビーマイベイベー
俺は熱々の麻婆ご飯をハフハフ食べた
するとご飯が土鍋の底にこべりついて取れない
俺は強引にそのこべりついたご飯をスプーンで掬い取った
「なんということでしょう」
なんとそこには立派なおこげがあるではないか
そうか!
これこそが土鍋の真骨頂
お・こ・げ
もうパリッパリ
俺はワクワクしながらおこげを食べた
「最高だ」
これ以上どんな言葉がいると言うのだろうか?
あぁ、つくづく美味い
半分食べたところで俺は追い山椒
パラパラ
パンチがUPUP
一呼吸おいて俺の全身の毛穴から汗が噴き出す
「汗ばむわぁ〜」どころの騒ぎではない
汗が止まらない
恋は止めなくても良い
しかし汗は止めなければ
でも止まらないHa〜Ha
ワキュンロールないとHa〜Ha
俺の体がHOT!HOT!
これぞスパイスガールズ
再結成もベッカム嫁は除外
俺は最後の最後まで熱々な土鍋麻婆を堪能した
相変わらず厨房もフロアスタッフもフル回転
それでも無駄のない動き
やはり他の店とは違うな
俺はスープを飲み干した
体の芯からポカポカな俺を優しくするのがこのスープの役目
刺激でいっぱいだった俺の口の中がスープで中和されていく
あっさりスープの隅々まで堪能できる
ちゃんと感じられる
マジで凄いよ
マサ先輩
あれだけ辛いもの後であっさりスープ
なんで中和してさらに旨味を増すんだろう?
不思議だ
そして今日も美味い
ごちそうさま
いつもなら食べ終わるタイミングでデザートのメニューと台湾茶が来るのだが
今日は忙しすぎたのかそれがなかった
デザート食べたかったが注文するタイミングがつかめずに断念
また今度だな
今度は4種盛り行っちゃうか?
そして今日話してたシュールな漫画