鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

古文書から判明、江戸時代の忍者の苦悩

手裏剣しゅっしゅの忍者

大日如来の智拳印でドロンと姿を消したり水の上を歩いたり

なんでもできてしまう超人集団

忍者ハットリくん

ちくわの好きな獅子丸

仮面の忍者 赤影、白影、青影

とにかくかっこいい赤影

大きな凧で飛んでくる白影

青影の「だいじょ〜ぶ」など真似をしたものである

いつの時代だって忍者はヒーローだった

そんな忍者

大きく分けて伊賀と甲賀が2大勢力

詳しいことは知らないがライバル同士だったのかな

漫画などでは常にライバルとして描かれている

今回の話は甲賀の忍者について

おそらく伊賀も同じ苦悩を持っていたと思われるが

滋賀県甲賀市が刊行した資料からいろんなことが分かったそうだ

忍者は戦乱の世だからこそ仕事があり活躍するものである

そんな忍者も江戸時代になり平和な世の中が続く

確か仕事がない時は農業をやっていたはずである

とにかく忍者としての仕事がない

これでは若手を育てるとこが出来ない

本当の技というものは実践でしか取得できないだろう

そのために愚痴が溢れる

「70歳前後より若い者は役に立たない」

「学問が盛んになり、秘術が信用されない」

今と同じだな

「おっさんうぜえ」「未だに昔のやり方ってバカじゃね?」「そんなに手間かけてどうするの?」「ハゲ」

俺が働いてる業界と同じである

機械や道具の進化により昔から伝えられてきたやり方を覚えようともしない

その結果、本当に必要な場面で役に立たない者ばかりが作られていく

今回の資料は尾張藩に使えた「甲賀五人」の頭、初代木村奥之助が弟子に口述して書き取らせた「無窮会所蔵史料 甲賀忍之伝未来記」など7点

この中から当時の忍者の苦悩が浮き彫りとなった

 

「平和な世の中で業績がなく重宝されない」

「技術を試みる機会がなく研鑽する気持ちがない」

「学問が盛んになり道理が重んじられ秘術が信用されない」

「秘密性が高いために間違って伝えられることが多い」

 

他、全部で13カ条書き綴ってあるそうだ

江戸に入り衰退した忍者の技術や知識

なんか本当に水の上を歩いてたんじゃないのか?と思えてきたな

秘術ってなんだろうな?

当時の学問では証明できないような凄いことをやってたんだろうな

秘密性が高いために間違って伝えられるは他でもいろいろあるだろうな

密教空海の教えから都合のいいように捻じ曲げられてるだろうし

そうしないと肉や魚食べれないし酒も飲めないし女も抱けないよな

技術を試みる場がないのは俺の仕事も同じ

30年前に毎日のようにやってたことが今では皆無

そのために若者は基本を覚えなくなったし教えられる人も激減した

まさに70歳以下は役に立たない

そして俺も役に立たない

 

 

考えてみれば究極のアウトドア集団でもある

関所を避けて道無き道を進む

どんな過酷な状況でも生き延びる

災害大国日本にとって必要な知識もあるんだろうな

なまりきった現代人ではいくら鍛えても無理だろうが

大型ショッピングモールなんか店内に入ればいくらでも歩くのに

競うように入り口近くの駐車スペースに止めようとするからな

何回も何回も切り返したりして

たった数メートル入り口から遠ざかれば1発で駐車できるスペースがあるのに

 

 

時代によって消えていく職業はたくさんある

AIの進化で今後もどんどん消えていく

俺が子供の頃のエリート的イメージの代表格だった銀行員ですら電子マネー化で必要なくなっていく

今ある知識や技術をいかにして新しい職業へと生かしていくかだろうな

でもAIは手強いな

俺のようなバカはAIに使われるようになるんだろうな

「早く油させやハゲ」とか言われながら

そして人間が機械をパワハラで訴えるんだろうな