鯖棒亭日乗(下)

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大名古屋「和食・酒亭 神田さくま」でマグロ中落ち丼1380円

さていよいよ今日で長い長いお盆休みも最終日

駅ではスーツケースをゴロゴロする人たちがいっぱいでとても邪魔くさい

どうせなら頭の上に乗せればいいのにな

バックパック派の俺はスーツケースを便所の中でゴロゴロ転がすことに抵抗があるためスーツケースは使ったことがない

ウンコするときとかどうするんだろうな?

外の便所は足の置き場もないぐらい汚れてたりするからな

昔は海外旅行に行く人ぐらいしかあんなの使ってなかったのにな

今では老若男女スーツケースである

そんな俺は背中が痛い

お盆前の仕事で背中を痛めたのだ

お盆に休んでも一向に治らない

正直まともに眠れないほど痛い

なので今日は治療に行ってきたのだ

チョチョイとマッサージを受けたらあら不思議

完治してしまった

やはり筋肉が凝り固まってたんだな

昼になり俺はいつものように名駅へと向かった

さすがにお盆最終日は高島屋及びゲートタワーは危険だ

スーツケース軍団に占領されているかもしれない

俺は人気のない大名古屋ビルヂングへと向かった

予想通り大名古屋ビルヂングはガラガラだ

例の和菓子屋も並んでいない

そろそろみんな飽きてきたのだろうか?

白いオムライスや肉系の店ぐらいだな

みんな肉大好きだしな

あの牛たちは人間に食べられるために生まれ死んでいく

ちゃんと命の重みを考えて肉を食べて欲しい

そして肉を食べるというのはそれだけで大罪であるということ

死んだ後で地獄で苦しむ覚悟を持って食べて欲しい

俺はいつものように3階へと向かう

途中にある伊勢丹ハウスの各店舗もガラガラだ

一体これでやっていけるのだろうか?

大名古屋が盛況だったのは新装開店直後だけである

まぁ売ってるものの値段を見ると目ん玉が飛び出すほどの値段だしな

コップとか手にとって裏に貼り付けてある値段を見ると緊張で手がブルブル震えてしまう

店員からは「買う気無いなら触るなよハゲ」的な視線で見られるし

伊勢丹はやはりどこかお高く止まっているのかもしれない

そんなんだから田舎者の名古屋人は緊張して買い物できないのかもしれないな

とにかく俺は3階まで登った

散策は腹ごしらえの後だ

いつものようにまずはトイレに駆け込む

出すものを出してから一人クリテ開始だ

実は俺は中華にしようかと目論んでいた

しかしいざメニューの最安値1500円を目にすると決心が鈍ってしまうのだ

汁なし担々麺で1500円

チャーハンで1500円

ダメダ今日も保留にしよう

先日贅沢しすぎたしな

味仙の冷やし中華が800円だ

食べたい

でもエアコンが効いてる店内で冷やし中華を食べる行為は拷問に近い

どうせなら外で食べさせて欲しい

俺は断念した

でも台湾ラーメン嫌いな俺は味仙には一回も入ったことが無い

一度食べてみないといけないかな?と思いつつ数十年

名古屋めしの有名店はイマイチな店が多いからな

いまひとつ決心がつかない

観光客が殺到するとどの店も味が落ちるしな

やたらと店舗を増やしてしまうのが原因なんだろうが

本来はちゃんと暖簾分けできるレベルの人にだけ店を任せるべきなんだがな

まぁこれは全国的にも言えること

ラーメンでも本店と支店は別物だったりすることも多々ある

とりあえず俺は一周した

どの店も代わり映えしないメニューだ

店員さんも暇なのか店の前に立っている

余計に入りにくい

一周したところで俺は心を落ち着かせた

すると突然海鮮丼のイメージが浮かんでくる

「海鮮丼!」

このフロアで海鮮丼を出す店は2店舗ある

高い方と安い方

安い方の店はよく利用する店だ

値段の割には良い刺身も出してくれる

そんな俺に悪魔のささやきが

「今日は久しぶりにさくまっちゃえよ」

「さくまう」これは方言なのだろうか?

サボるという意味で俺はよく使うのだが

調べてみたら各地で意味も違ってくるみたいだ

で、今日の場合は神田さくまにしちゃえよって意味

少々お高いが今まで食べた中ではハズレは無い

ただ量が少々少ないだけだな

俺はメニューをさらっと見て

好物でもあるマグロ中落ち丼にすることにした

好物ではあるが滅多に食べられるものでも無い

中落ち自体置いてある店が少ないからだ

俺は一人客であるということを店員に告げた

予想通りカウンターへと通される

気が変わらないうちに即座に注文

マグロの中落ち丼と生ビール

生ビールはキリンと恵比寿があるそうだ

俺はキリンを選択した

特別深い意味は無い

 

そもそも中落ちとは何か?

マグロの背骨にくっついてる肉のことである

魚も肉も骨にくっついた部分がうまい

しかし普段はあまり市場には出回らない部分でもある

やはり金にならないからなのかも知れないな

そんな中落ちを俺は子供の頃にタダで食べていたのだ

親戚が市場で仲卸をしていたおかげで店に遊びに行くと

「一番うまいところ食べていけ」とスプーンでガリガリと骨についた肉を削ぎ落としてくれたのだ

とにかく中落ちはうまい

その頃の記憶のせいで未だに俺は普通のマグロを食べても心の底からうまいと思えないでいる

本当はマグロが大好きなのだが

名古屋で一般的な値段の店ではうまいマグロにはなかなか巡り会えないのだ

そんな俺でも昔東京の築地で食べたマグロの中落ち丼はうまかった

しかも800円

その時以来の中落ち丼である

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とりあえずビールである

すっかり涼しくなった今日この頃

のんびりとビールが飲める季節の到来だ

店は忙しいみたいで結構注文が入る

しかも中落ち丼が多い

以前は限定だったのにいつの間にかレギュラーメニューになったんだな

そんなに大量に仕入れできるのかな?

しばし待たされ

ついに登場

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マグロ中落ち丼、小鉢、サラダ、味噌汁、漬物

これで1380円

やはり少々お高いな

中落ちって安いものだからな

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中落ち丼の上に乗ってるのは温泉卵

ネギやゴマや角切りの長芋にガリに豆みたいなのが乗ってる

はやる気持ちを抑えて俺はサラダから食べた

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これは良いサラダだな

この辺りの安定感は抜群だ

ごぼうサラダも普通に美味しい

そしていよいよ中落ち丼だ

「でもこれ本当に中落ちか?」との疑問が俺を襲う

見た目赤身を薄切りにした感じに見える

中落ちはこんなに綺麗な形にならないはずだが?

色も安定感抜群だしな

中落ちは場所によって脂の乗り方が変わるので色自体も様々だった記憶があるが

これって明らかに柵から切り出したように見えるが?

「まぁいい、とりあえず食べてからだ」

俺はワサビのみで一切れ食べてみた

「ん・・・不味くは無いが不味くは無いがいたって普通の赤身かな」

少し高級なスーパーで売ってる刺身レベルのような

先日の「たん熊北店」の本マグロがうますぎたのもあるが

と言うかこれ中落ちじゃ無いだろ

骨の近い部分の赤身を薄切りにしたような感じかな

中落ちってもっと独特で濃厚な味がするはずだが

俺は醤油をひと回しかけた

わしわし食べた

やはり普通のマグロ丼である

ただ不味くは無い

しかし1380円でも無いな

東京でもこの値段なんだろうか?

東京だと1000円以下でうまいマグロ丼が食べれる店がいっぱいあると思うが

名古屋は正直高い

高くてまずい

回転率の悪さかもしれないな

俺は最後の手を使うことにした

勇者ライディーンならゴッドバードに変形する場面である

ゴッドバードチェンジ、照準セット!」

俺は温泉卵に一太刀入れた

柔らかな温泉卵

ぷるぷる震えながら中身をぶちまけ・・・

「ん?」

中身が出ないのだ

中身の黄身が固まっているのだ

明らかに火を通しすぎ

出来損ないの温泉卵である

俺は落胆した

これでは黄身とマグロを絡めることができないでは無いか・・・

俺は諦めてわしわし食べた

 

ごちそうさま

 

 

やはり隣の店で海鮮丼食べたほうがよかったかな

まぁこんな日もあるさ

でもこれ本当に中落ちなのかなぁ?

たまに見かける中落ち風のような気がするが

まぁ値段的には赤身のほうが高いんだけど

 

 

 

俺は大名古屋散策をした

本を一冊購入

木製のバターナイフをバーゲン価格で購入

そのあとで久しぶりの東急ハンズ散策

上の三省堂で文房具散策

ゴム印と認印の朱肉を購入

ついでにステッドラーのお高い鉛筆を1本だけ購入

 

 これのHBだが

三角軸でむちゃくちゃ書きやすい

芯の質も高そうだ

たった数十円の差でこれほどの品質になるんだな

 

 

 

 

今日はロードレースが二つもある

そしてマンUの試合もある

昨日のノルウェーのレースも見ていない

相変わらず景色は綺麗だが展開の無いレース

昨日は横風での展開は起きたが

今日はどうかな

ドイツのレースのほうが面白いかな?