鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

名駅ゲートタワー「鶏鉄板料理かしわ」夏限定、野菜たっぷり和風ベジお好み焼き1280円

今日は1日だけ前倒しにしてお盆休暇である

ちなみに明日明後日は仕事

それ以降は未定である

午前11時15分過ぎ

俺は一人飯を食べるために名駅へと向かった

目指すはゲートタワー

お盆前の空いてる時期を狙ってのことだ

案の定どの店も大した行列はできていない

俺は予定していた和食の店へ向かうことにしたが

その途中であるものが目に入ってしまった

それは予定していた店の隣

今までに何回も入っている鶏料理の店だ

そこの夏限定メニュー

「野菜たっぷり和風ベジお好み焼き 1280円」

今日の俺は珍しく3000円まで予算を計上していた

俺は強烈な猛暑の中で一人頑張り月に80万という大金を稼ぎ出していたのだ

とは言っても赤字の補填分があるので全て自分の取り分とはならない

それでも3000円ぐらい使う余裕はあるの俺なのだ

そのために俺は日本酒でも飲みながら和食をちびちび食べようと思っていたのだ

しかしそんな俺の前にお好み焼きの写真が飛び込んできた

しかも夏野菜たっぷりときている

植物好きな俺は野菜が好きだ

自称草食男子である

そして限定という言葉に非常に弱いと言うことは既に何回もこのブログで書いている

そんな俺を後押しした理由がもう一つ

俺は今アマゾンプライムで朝ドラの「てっぱん」を見ているのだ

当然当時も見たが改めて見直してみるとやはり面白い

そして尾道に行きたい

お好み焼きが食べたいとなるのだ

一人打ち上げはお盆に延期するか

俺は即決でかしわに入る事にした

暖簾をくぐり「一人です」「独身です」「綺麗で優しくて料理の上手な嫁さん募集中です」とまでは言わなかったが

とにかくひとり客だということを店員さんに告げた

店内はガラガラだったので一歩二歩踏み込んだら

「ちょっと待ってください」と静止させられた

それから数十秒後「カウンターでもいいですか?」

俺はカウンターに座ることを了承した

いつもは優柔不断な俺ではあるが今日は既に心の中で決まっている

俺は即座に注文した

夏限定のお好み焼きと生ビール

注文した後で俺はじっくりとメニューを読んでみた

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ん?味噌と醤油さらにチーズ

嗚呼・・やっちまった・・・

名駅にありがちななんでも味噌メニューだ

俺は普通のソース味のお好み焼きが食べたかったのだ

味噌と醤油の相性は良い

味噌汁の隠し味としての醤油数滴は非常に有効的である

そしてチーズか・・・

なんか見た目ピザっぽいしな

まぁとにかく食べるしかない

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俺はビールを飲みながらのんびりと待つことにした

店内は満員ではないまでも厨房はてんてこ舞いだ

4人体制

てっぱん担当、揚げ物担当、スープ担当、サラダ担当

みんながみんな休むことなくフル稼働している

これは長引きそうだな

俺はのんびりと待つことにした

目の前のてっぱんでは俺のお好み焼きが焼かれている

生地の上に野菜をゴロゴロを入れて蓋をかぶせて蒸し焼き

しばし放置される

それにしてもすごい量の野菜だ

俺の期待は膨らんだ

どうやら俺以外はみんな鶏料理を頼んでいる

俺の隣に鎮座したおっさんなんか3000円級の名古屋コーチンの櫃まぶしだ

これまた名古屋でよくありがちなメニュー

「なんでも櫃まぶし」

これも櫃まぶしじゃない方が絶対にうまいよな

普通に鶏重で良いんだよ鶏重で

まぁ櫃まぶしにした方が観光客に受けが良いのかもしれない

味噌、櫃まぶし

名古屋では食べたくないメニューの2 TOPである

俺は鰻屋で鰻を食べずに鶏を食べる

そして鶏屋で鶏を食べずに粉物を食べるのである

前々回は焼きそばだったな

そういえばあれも味噌味で少々くどかったような気がする

ブログにも書いたがもう忘れている俺である

今日などド忘ればかり

どうやっても思い出せなかった女優さん

若い頃は興味なかったが最近気になる女優さん

帰ってきて調べてみた

高岡早紀だった

顔とおっぱいは頭の中に浮かぶのだが肝心の名前が思い出せなかったのだ

京都人の密かな愉しみBlue修行中の料亭の女将役で出演中

元芸妓さんの設定

実に色っぽい

一向に料理が運ばれてこない

いつもならビールを飲む暇なく薬膳スープと五穀サラダが運ばれてくるのだが

座敷に団体でもいるのかもしれないな

俺はビールをちびちび飲んだ

やはりお好み焼きで飲みたいからだ

ようやく薬膳スープが運ばれてきた

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相変わらず具沢山で美味そうだ

早速俺はスープを飲んだ

ん?

なんかいつもよりヌルい気がする

これは猛暑に配慮してのことなのだろうか?

熱々のスープが飲みたかっただけに肩透かしを食らった気がする

すると今度はサラダが運ばれてきた

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「よく混ぜてお召し上がりください」

俺はこれでもか!ってぐらいに攪拌してやった

サラダは通常通りうまい

もうこのサラダとスープと白飯に梅干しと塩昆布だけでいいような気がしてきた俺である

俺はビールをぐびぐび飲んだ

どんどん少なくなる俺のビール

しかし俺には一杯のみという制限がある

これ以上ビールを追加することはできないのだ

俺は鉄板を見た

相変わらず俺のお好み焼きは蒸し焼きにされている

あれだけの生野菜を大量にぶち込んだからそれ相当の蒸焼き時間が必要なのだろう

次々と焼きあがる鶏肉を横目に俺のお好み焼きはひたすら蒸され続けたのだった

突然俺のお好み焼きの蓋が開けられた

何やら白い物が大量にぶちまけられている

どうやら追い小麦粉

再び俺のお好み焼きは蓋された

どのくらい待たされただろうか?

入店してから30分近く経つ

ようやく再度蓋が開けられて俺のお好み焼きはスープ担当の人へと渡された

そして味噌が大量に塗られていく

続いて醤油がドバドバかけられて行く

今度は夏野菜チップスを大量に盛り付けて行く

そしてトマトも載せられた

緑色の葉っぱも載せられた

チーズをパラパラ

これで完成である

俺のお好み焼きはいったん配膳係へと引き渡された

そして待てど待てどやってこない俺のお好み焼

「もしかしてあのお好み焼きは俺のでは無いのか?」

そんな一抹の不安が過った時にお好み焼きは再び焼き担当の人に戻され俺の前の鉄板に乗せられたのだった

ようやく俺の元に届けられたお好み焼

どうやら今日はかなり混乱してるみたいである

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早速俺はお好み焼きを取り皿に取り分けた

野菜が大量に入っているために半分以上は野菜である

そして味噌

通常のお好み焼きのようにヘラで食べるのは不可能

枝豆もゴロゴロしてるしな

俺は箸で食べた

口の中に広がる味噌味噌味噌

一呼吸置いてから醤油醤油

さらに遅れてチーズのまろやかさがやって来る

果たしてこれはお好み焼きなのだろうか?

見た目味噌がミートソースに見える

そしてトマトとチーズ

ある部分だけならピザにも思えてくる

やたらと山芋が入ってるのか生地がトロトロな部分もある

ジャガイモの食感が感じられる部分も

なんか複雑なお好み焼きである

そして味噌が強烈な個性を出している

それに加えて隠し味ではなく全面に醤油が飛び出してきている

分かりやすく例えるなら

チーズがアザールで味噌がルカク

そして醤油がデブライネ

トマトがクルトワ

フェライニは野菜チップスか

たまに現れるジャガイモがヤヌザイ

そう考えると凄いな

個性と個性がぶつかり合い喧嘩している

まとまれば素晴らしさを発揮するのだろうが・・・

そして名古屋の無理矢理味噌料理全般に言えることだが

とにかく味噌味が濃すぎる辛すぎる

本当の味噌系名古屋飯はもっと優しい味噌

やはり簡単に味噌は使いこなせないって事だろうな

どの店もことごとく失敗するのが味噌メニューである

俺はただひたすら味噌と醤油辛いお好み焼きを食べた

既にビールも飲み干してしまった

この塩っぱさは熱中症対策なのか?

正直俺の口には合わなかった

全部食べるのが辛かった

 

 

俺が薄味好きなのもあるがこれどうなんだろうな?

忙し過ぎて味噌と醤油を乗せ過ぎただけだと思いたい

なんでこんなに調味料ガツンなんだろう

せっかの大量の野菜の存在が消えてしまっている

肝心の小麦粉感もほぼない

なんか舐め味噌に醤油もろみを混ぜた物を食べてるみたいだった

 

 

普通のお好み焼きが食べたかったな

なんでどの店も無理矢理味噌味にしちゃうんだろう?

 

 やはり鶏屋では鶏を食べろってことかもしれないな