鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2018年ツール・ド・フランス 第14ステージ

2018年ツール第14ステージ

アルプスからピレネーへ向かう途中にある中央山塊のステージ

4級2級3級2級と細かな峠を越えていくステージ

しかし最後に待ち受けるは全長3キロで平均勾配10パーセントで最後の最後は平坦になるステージ

登れる選手、尚且つパンチ力のある選手向きのゴールである

放送が始まると大集団の逃げができていた

どうやらスタート後に横風分断作戦が決行されてズタズタにされた集団だったが風向きが変わると事なき得ている

そして逃げの大集団

山岳賞狙いのアラフィリップをはじめとしてサガン、ゲシュケ、カルメジャーヌ、シャバネル、デヘント、デハント、ローラン、ジルベール、ヴァンアーベルマート、カルーゾ他34名

かなり豪華な逃げだ

そしてこれだけの大集団で逃したと言うことは今日のスカイはやる気のないステージ

「ステージとかどうでもいいんで」

「僕たち黄色をキープしてライバルとの差を広げたいだけなんで総合と関係のない人はどうぞどうぞ」

一番タイム差の少ないカルーゾでさえ39分遅れである

つまり逃げに30分差をつけてもたいした問題ではないステージ

休みながら最後だけ頑張るステージだ

こんな日はメイン集団もおやつを頬張りながらの雑談となる

女子会みたいに見えるがみんな男である

動きは無い

残り90キロ

逃げ集団は中間スプリンポイントで動く

サガンが一応ボドナールを引き連れて取りに行く

通常なら暗黙の了解で世界チャンピオンであるサガンには誰も逆らわない

しかし若干1名ほど対抗する選手がいた

ディレクトエナジーのトマブダ

おそらく監督からの命令だろうが後からサガンに怒られていた

「なんでお前が俺様の邪魔をするわけ?」的な感じだろう

タイム差は10分を超えている

この時点で逃げ切りは確定

あとはこの中から誰が勝つかだ

最後の上りまでサガン、アラフィリップ、ジルベール、ヴァンアーベルマートを連れて行くと厄介だ

パンチ力の無い選手はその前で仕掛けたい

なるべく少人数で先行して逃げたい

残り59キロ地点にある2級山岳でバーレーンのスペインチャンピオン、ゴルカ・イザギレが動いた

下り区間でディメンションデータのスラフテル、トレックのストゥイヴェンらが動く

これにより先頭は3名となった

追走集団には40秒、メイン集団には14分ほど差をつけて4級山岳を通過する

残り35キロ

喧嘩するイザギレとスラフテルに愛想を尽かしてストゥイヴェンが単独で逃げる

イザギレたちは追走集団へと吸収された

残り10キロ

先頭とストゥイヴェンの差は1分40秒

かなりのペースで逃げている

追走集団はジルベールが引き続けわずかだか差を詰めて最後の2級山岳へと突入した

10パーセントの勾配が疲れた足を削りに来る

追走集団からはオマール・フライレが飛び出す

そして残り2キロで先頭のストゥイヴェンも吸収、置き去りにする

先頭はオマール・フライレ

すると今度はアラフィリップが追走集団からアタック

かなりキレのあるアタックだ果たして追いつけるのか?

最後は平坦基調になる

登りで追いつかないと勝機は無い

2級山岳の最後は飛行場となっている

そしてその飛行場に一番最初に飛び込んできたのはオマール・フライレ

これでジロ、ツール、ブエルタと全てのグランツールでステージ優勝を飾ることなった

 

 

メイン集団の総合争いではバルデが遅れた

今日の第15ステージも中級山岳の逃げ切りステージかな

今日こそシャバネルと言いたいところだが

もうそんな力無いみたいだな

今日はデヘントで

 

 

明日は休み

マジで暑いな

俺のiMacも壊れそうだ