鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2018年ツール・ド・フランス 第5ステージ

2018年ツール第5ステージ

ようやく山がぽこぽこ登場するステージだが本格的な山岳はまだまだお預けである

主催者的にはとりあえずは足慣らし的に「少し登らせておくか・・・」ってところだろうか

それでも距離は短くとも勾配はそこそこあるコース

待ちに待ったパンチャーの共演である

今日ばかりはスプリンターのアシストでは無く自らがエースとなる番だ

そんな今日のステージの優勝候補の一人

登れルスプリンターの代表格マイケル・マシューズが体調不良でリタイアした

実力者が序盤でツールを去るのは残念だ

いつもはあっさり決まる逃げもこの日は少々手こずったみたいだ

結局逃げは7名

その中には39歳おっさんシャバネルも新エースのカルメジャーヌをお供に再び逃げに入った

去年はヴォクレールからベロベロを受け継いだカルメジャーヌ

このレースではシャバネルから何を受け継ぐのだろうか?

実は去年のツールで俺は見事にカルメジャーヌの逃げ切り勝利を予想して見事に的中させた

しかし周りにこの偉業を理解できる人間がいないことが未だに悔しいのだ

一体誰があの時カルメジャーヌの逃げ切り勝利を予想できただろうか?

おそらくカルメジャーヌの親族とチームメイトと俺ぐらいだろうな

シルヴァン・シャヴァネル(フランス、ディレクトエナジー)

トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード

ジュリアン・ヴェルモート(ベルギー、ディメンションデータ)

ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル)

リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエナジー)

エリー・ジェスベール(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)

ニコラ・エデ(フランス、コフィディス

この7名で今日は逃げまくるのだ

ブルターニュの丘を

前半はいたって平穏だがレース後半に入ると小さな丘がぽこぽこ出現する

そしてコース幅も狭いそうだ

獲得標高は3000メートルと意外にきつい

スカイ曰く「ユイの壁がないフレッシュワロンヌ」

主役はいないが脇役だけでも十分すごいですよ的な感じだな

残り1キロからは最大勾配11パーセントで平均でも4・8パーセント

俺的には十分にユイの壁だな

インナーローではぁはぁ喘ぐことだろう

タイム差は4分半

前日の教訓からかそれほどタイム差はつけない

コントロールはBMC

リッチーの総合もあるが今日はヴァンアーベルマートのステージ狙いだな

しかも黄色のジャージ着てるし

中間スプリントポイントではカビリアが集団ではトップ通過

カビリアにとってはここが今日のゴールみたいなものである

しかし対抗馬のサガンはあくまで最後が勝負どころ

その辺り足の使い方にも差が出るのだろうな

丘陵地帯に入るとカヴェンディッシュは早くも脱落

しばらくしてキッテルも仲間入り

今日はたくさんの仲間と最後尾を走れるEFドラパックの骨折してる人

名前はど忘れした

4級山岳は単独で抜け出したシャバネルがポイントを重ねる

どうやら山岳ジャージ狙いか

頑張れ39歳

しかし39歳残り100キロ単独走行はさすがに厳しい

やがてスクインシュとカルメジャーヌ、エデが合流して4人となる

狭く曲がりくねったコース

こんな道をのんびりサイクリングしてみたくなる

メイン集団ではようやくボーラなどスプリンターチームも仕事に加わる

多少は唾をつけておかないとサガンが勝った時に周りから何を言われるかわからない

「ボーラって感じ悪いよね」なんて言われちゃうんだろうな

この引きで逃げとのタイム差は2分ほどに縮まる

後半の後半

連続する3級山岳ではスクインシュとカルメジャーヌの戦い

スクインシュがトップ通過でポイントを稼いでいく

そしてこれで山岳ジャージ獲得

今度はラトビア人初の山岳ジャージとなった

残り12キロのボーナスポイント前で逃げは吸収

ボーナスポイントで集団からアラフィリップが飛び出す

すかさず黄色い男ヴァンアーベルマートが追走

ここでアラフィリップが足を使うということは今日のゴールは狙わないのだろうか?

もしそうなら本日のエースはジルベール

日替わり定食のように毎日エースが変わるクイックステップだな

そしてこの段階で俺の予想は外れた

残り10キロでタラマエがアタック

知らないうちにディレクトエナジーに移籍していたタラマ

若い頃はコフィディスで総合エースの有力株だった

いつかは表彰台に登るんじゃないかと思っていたが

結局は伸び悩んだな

スカイがやたらとハイペースで集団を引いている

まさかの名前が書きにくいあの人?

それとも親分フルームが狙いに来るのか?

ここでハイペースにしたら落車の危険性が上がるからリスク回避ではないと思うが

残り1キロ

最後の登りだ

スカイは名前が書きにくいあの人がフルームを引いている

やはりフルームなのか?

しかし残り800メートルでジルベールが飛び出す

ぐんぐん加速するジルベールに続いてカオスな状態に突入

残り500メートル

ジルベールの黄金のタレが発動

ペースアップ的なアシストなのか?

マジで狙いに行ったのかはわからない

アラフィリップは後方でもがいているがいつものようなキレがない

ヴァンアーベルマートが先頭に躍り出て

そうこうしてるうちにサガンが先頭だ

サガンサガンサガン

コロブレッリも来てるぞ

サガンかコロブレッリか

残り200

サガンが引き離す

そしてそのままゴール

2018年のツールのステージ2勝目となった

 

なんだかんだ言ってこの男は強いな

レース中にサガンはコロブレッリを警戒してたのか

「頼むから後ろから追いついて驚かせないでくれと釘を刺したのに」とサガンはコロブレッリと会話してたそうだ

 

 

第6ステージ予想

前半に3級と4級

最後の最後に3級3級か

登ってゴール

最大勾配10パーセント

最後は勾配が緩むらしい

またサガンかなぁ

バルベルデも来そうだな

アラフィリップは昨日のキレを見てると難しいのかな

と言いつつもまたフルームが動く可能性も

ヴァンアーベルマートも調子よさそうだし

コロブレッリも連日頑張っている

サガンと言いたいところだが

バルベルデにしとくか

モビスタのエースの座争いの結果バルベルデだな