鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

JR東海、巡回を強化「断じて許さない」被害者には誠意を持って対応

先日起きた新幹線内での殺傷事件についてJR東海がコメントを発表した

「断じて許さない行為」「被害者には誠意を持って対応する」

そして新幹線だけでなく在来線の車内や駅の巡回を強化した

どんどん増える「誰でもよかった」的な事件

まったく身勝手で一切の弁護も必要のない事件だろう

俺も新幹線を含めて電車に乗ることはよくある

そんな時は完全に無防備だ

特に新幹線など車内がガラガラだとビールを飲み3列シートを独占して寝ていたりすることもある

そんな時に襲われたら何も出来ないだろう

何が起きたのかも分からないまま三途の川を渡ることとなる

普通に窓の風景を見ながら座っていた場合に何かできるのか?

といえば何もできない可能性が高い

人間は想像を超えることが起きた場合に脳が反応できないのだ

よほど訓練された人でない限り状況を把握するまでに時間を要するだろう

誰も自分が乗ってる新幹線内で刃物を振り回す犯人が出現するなんて思っていないからだ

しかし新幹線など電車に乗る時には飛行機のような持ち物検査も無い

そして今後持ち物検査が実施されることも無い

検査の時間や場所の確保が困難だからであるが

我々が知らないだけで刃物などを持ち込んでる人もいることだろう

今後似たような事件を起こす奴が出てくる可能性もある

JR東海では巡回を強化するということだがそれだけでは防げない

自暴自棄になり死を覚悟した奴は何をするか分からない

結局は自分の身は自分で守るしか無いのだ

 

俺が中学生だった頃、ビーバップハイスクールと言う不良漫画が大人気だった

主人公の一人でもある中間トオルは三段警棒を持ち歩いていた

収納時はコンパクトだが一瞬で警棒の先が伸びる優れもの

当時三段警棒はプラモデルやモデルガンが売られてるような店で販売されていた

所持することは法的に問題が無いからだ

ただ持ち歩くとなるとそれなりの理由が必要とされる

ただ単に「護身用です」といったところで警察は納得しないだろう

この三段警棒を俺は中学生の頃に持ち歩いていた

完全に漫画の世界に憧れてのことではあるが

ネットで調べてみるとこういった警棒は簡単に入手できる

ただ持ち歩く正当な理由が無い

小学生の頃にお土産で十手を買ってもらったことがある

当時は銭形平次が放送されていて俺は十手を持ち歩いては「御用だ御用だ」とやっていたが十手も護身用としては使えるだろう

十手もアマゾンなので入手可能だ

しかしこれも持ち歩くには問題があるのかもしれない

売店では直ぐに使えない状態

何かに包んで持ち歩けばOKとは書いてあるが

袱紗などに包んで置けばOKということだろうか

長さは40センチほどあるので護身用として使うこともできる

十手は本来日本刀を相手に戦う武器、ナイフ相手の接近戦でどこまで有効なのか分からないが相手を殺さずに戦意喪失するのに良い武器かもしれないな

しかしこれらはあからさまに武器ではある

さすがに日頃から持ち歩くには無理がある

では普段持ち歩くもので武器になるものは何か?

持ち歩くには大きく重たいので無理があるが車に装備しておくのにいいのがマグライト

確か警察が警棒代わりとして使われてるはずだ

暴走族全盛期時代によく絡まれてたので俺は車に常備しておいたが

結局は通常の懐中電灯としての機能以外は使うことはなかった

しかし調べてみたらデカイ奴は軽犯罪法に触れる可能性があるみたいだな

まぁ車にドライバーを積んでいただけでも捕まるぐらいだしな

俺なんか整備用にコーケンのラチェットとかも積んでるがこれもダメなんだろうな

やはり武器として使えるようなものを携帯するのは日本では無理みたいである

それなら防御

カバンなどは有効な防御手段となるし与えるダメージは少ないが攻撃もできる

攻撃は最大の防御的な使い方だな

多少は時間を稼ぎ助けを待つことができるかもしれない

肩掛けひもの長い方が有利だろう

紐を持って相手にカバン本体部分をぶつける

遠心力が加われば威力は増す

その他のカバンだとゼロハリバートンなどのアルミのアタッシュケースなど防御も攻撃も使える

俺も一つ持ってるがトイレに入った時に置き場所がないという問題から持ち歩かなくなった

寅さんのような革のトランクもいいな

これも寅さんに憧れて古道具屋で購入したが持ち歩くのが恥ずかしくて使ったことがない

まぁとりあえずカバンはかなり有効な防御手段にはなる

特別必要はなくてもカバンは持ち歩いた方がいいだろう

トートでも中にノートや雑誌が入ってればナイフから身を守ることもできるしな

あとはとにかく投げれるものは投げること

急所でもある鼻をめがけて

とは言っても野球経験のない人はちゃんと投げれない場合が多い

ペットボトルも中身が入ってれば投げつける

新聞紙があれば相手が向かって来た時に新聞紙で相手の顔を覆ってしまう

相手が怯んだら金タマを蹴りあげるかみぞおちに膝を入れる

ただとっさにこれらの行動はまずできないだろう

流石に映画のようにはいかない

ただ日頃から想定しておくことは重要だ

相手がこうきたらこうするみたいな

新幹線内だと駅弁の箱を顔面に投げつけるだけでも数秒は稼げるはずだ

傘を持っていれば最高だが

雨降りでもなければ持っていない

折り畳み傘は無いよりはマシだろう

できれば叩くのでなく突く

本当に身の危険を感じていたら相手の喉仏を突く

しかしこれもまぁ当たらない

的の大きい胸、腹あたりを狙う方が確実だ

心臓のある左胸かみぞおち

ただし折りたたみの場合伸ばしちゃうと突いた時に収納しちゃって威力半減するので注意だな

伸ばして叩く

収納して突く

後はなんだろう?

女性など予備のストッキングがあればストッキングの中にスマホなど硬いものを入れて振り回すことで武器になるがアクション映画のヒロインでないかいぎり無理だな

そこまで冷静に対処できない

映画なら美人の主人公が冷静に自らのストッキングを脱ぎカメラが太ももに寄るシーンだろうが

俺は人生で一度だけナイフを振り回す奴と遭遇したことがある

高校の廊下でのことだ

隣のクラスの奴らがいきなり教室から飛び出て「逃げろ!」と叫んでいた

何事かと思ったら後からいつもイジメられてた生徒が叫びながらナイフを振り回してこっちに向かって来た

その時俺は美術室へ行く途中だったので画板を盾にして防いだのだが

その後どうなったのかは知らない

多分本気でナイフを使うつもりは無かったのだろうと思う

誰も怪我人は出なかったからだ

ただ今回の事件のような犯人は本気で殺しにきている

そんな時、我々は一体何ができるのか?

 

そして今回の事件は数ヶ月もすれば忘れてしまうだろう

ロシアW杯が始まればサッカー、サッカー

事件のことは忘れて再び車内では無防備となる

一番大事なのは普段からの危機管理意識

俺は公衆便所で一人で用を足す時も常に警戒している

強盗に後ろからどつかれたら何もできないからだ

下半身丸出しでしかも放尿は止まらない

実際に俺が自転車でよく行く道の駅のトイレには張り紙がしてあるのだ

「最近トイレ時を狙った強盗が出没しますと」

名古屋市では会社員の男性が7〜8人の男に突然襲われコンビニへ助けを求めた

駅で大勢がいる中で女性が無理やり連れ去れて性的乱暴されても誰も助けない世の中だ

すでに日本の安全神話は崩壊している

この先、外人労働者が入れば入るほど治安は悪くなるだろう

俺は高級時計もはめるのを辞めた

自慢気に数十万する時計を見せびらかしたところで強盗に狙われるだけである

俺が若い頃はナイキのスニーカーやカシオのGショックをつけてるだけで狙われた時もあった

あの頃はまだ若かったので友達全員であえてエアマックスを履いて「来るなら来いや」「返り討ちにしてくれるわ」と歩いていたが

さすがに今は無理だ

なるべく夜は出歩かない

うちの近所のショッピングモールにある映画館から夜出てくると他に誰もいない中で俺と駐車場でたむろするガラの悪い若者だけと言うシチェーションにもなったりする

当然奴らは俺を注視する

ちょっとドキドキしながらもなるべく堂々としながら

向かって来たらどう対処するか頭の中で考えては足早に車に乗り混むのだ

その時の俺はまるで競歩の選手である

何でおっさんになってからこんな思いをしなくてはならないのか?

安さに負けて夜間割引は使わないほうがいいってことだろうな

 

 

ニューヨークの地下鉄では一編成ごとに必ず警察官が常駐しているという

日本もそんな時代が来るのか?

さすがにそこまでは人員を避けないだろう

そしてオリンピック

警備の人数が足らない問題も出てくるのだろうな

確実に言えることは

いついかなる時でも自分の身は自分で守らなければならないということである

色々考えたが

結局はカバンと折り畳み傘

これは必需品になるかもしれないな