鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

今年はいつもより早い梅雨入り

今年も梅雨入りした

予想されていた通り関東から東海、近畿と一気に梅雨入りだ

俺のところも朝から雨、雨、雨

おかげで今日は植物の水やりが楽で良い

ベランダの奴らは天に任せた

あとは室内の奴らの乾き具合をチェック

乾いていればお豆さんをクリクリと・・・ではなく水をやって土を湿らせてやるのだ

植物は触ったり舐めたりしても濡れないのである

「今日はデスクワーク」

と前日から決めてあった俺は朝のゴミ出しだけして部屋にこもる

いつもの定位置であるカリモク60Kチェアに座る

激安系スーパーで安売りされていたインスタントコーヒーを飲みながら手を伸ばしKチェアの隣に置いてあるカリモク60サイドテーブルの棚板からMacBook Proを取り出し起動させる

こいつも最近は動作が遅くなってきた気がするのは気のせいだろうか?

毎回毎回パスワードを要求してくるのにもすっかり慣れた

ノートPCこそ顔認証にして欲しいと思うが流石にこいつも朝からおっさんの顔など見たくないのだろう

まぁスタバなどで最大限に周りを意識してカバンからMacBook Proを取り出し起動させる時にパスワード入力のほうが絵になるのかもしれないな

と言っても俺のキーボード入力は極めて変則的な両手入力なので人前でパチパチやるのはとても恥ずかしい

両手を使いつつもよく見てみると「あのおっさん片手じゃね」と言われかねないからだ

これは俺が独自で開発した入力方法

そしてこの入力方法は入力ミスが大変多いのがデメリットである

ではメリットは何か?と考えてみたが一向に見つからないことに俺は朝から愕然としたのであった

安売りされていたインスタントコーヒーはUCCの114

香り豊かな柔らかい味が特徴だがあいにく俺の鼻はつまり気味

一口飲んだところで俺のバカな舌は柔らかな味を認識しない

そもそも「柔らかな味」ってなんだろう?

俺が想像する柔らかなものは、おっぱいやお尻ではあるが・・・

だいたいのニュアンスは理解できるのだが実際のコーヒーの「柔らかさは何?」と問われた時に「果たしてこれが柔らかなのだろうか?」と考え悩んでしまうのであった

多分みんな適当に答えてるだけなんじゃないかと思う

「深いコクがあるとか」「柔らかな酸味だとか」

所詮はインスタントコーヒーなのだが

こんな俺でも羽振りがよかった頃はペーパードリップでちまちま入れていた時期があった

近所のショッピングモールで豆を挽いてもらい

「コピ・ルアック」とおまじないをかけるのだ

この時点で「このおっさん感化されやすいんだな」と思われていることだろう

これは映画化もされた「かもめ食堂」のワンシーンなのである

かもめ食堂を見てから俺は道具一式を揃えた

そしてシナモンロール探しに西へ東へ奔走したのであった

シナモンロールは意外と近くにあった

値段も98円

交渉次第ではタダで入手も出来なくはない

それは俺の親戚の店だからだ

しかし俺はあえて正体を隠して正規な値段で購入したのだった

味はまぁ98円だなって感じだったな

そんな感化されやすい俺がインスタントコーヒーを飲みながらMacBook Proをパチパチやって仕事のデータ入力をこなしていた

俺はまんまとアップルの戦略に乗せられたおっさんだけに身の回りの物はアップル製品に囲まれている

これはバカな俺にも優しく手を差し伸べてくれたのがアップルのパフォーマ5420だったからだ

それ以降俺はどれだけアップルにお布施をしてきたことか

それでもアップルはいとも簡単に俺を裏切ってきた

今ではすっかり腐れ縁である

MacBook Proに入力されたデータは瞬時に俺の新iPadと4年ローンで購入したアイフォンXに同期される

これで出先でも同じ情報が得られるってわけである

とは言っても俺はアナログ派なので外では常にモレスキンを持ち歩く

クソ高い手帳として名を馳せているが実際に類似品も幾つか試した上で俺はモレスキンを使っている

やはり使い勝手が全く違うのだ

これは一分一秒を争うビジネスにはなくてはならないこと

俺の仕事の取引先の社長はとにかくせっかちで打ち合せの内容を最速でメモしなくてはならないのである

そんな時にモレスキンは俺に最大限の力を貸してくれるのだ

モレスキンに入力された情報は俺が気分で定めた「デスクワークの日」と呼ばれる日にデジタル入力される

それが今日なのであった

そしてそれは奇しくも梅雨入りと重なったのだった

 

今年の梅雨入りは早い

俺のイメージでは6月中旬が梅雨入りのイメージだが

まだ6月6日である

これは去年より二週間も早い梅雨入りだという

こういったときは梅雨入りすると雨が降らなくなり気象予報士の面目が丸つぶれになる場合が多い

「天気なんてものは山を見ればわかる」

これは俺が学んだ中学校に伝わる言葉であるが教室の窓から見える山の見え具合で雨が降るかどうか分かるのだ

そして俺たちの予報は時に気象庁を凌駕したのであった

あの頃の予報は全て気象庁だった

今では各気象予報士が予想するだけにバラバラなことが多い

俺は5つぐらいの情報から総合的に判断して天気を見極めているのだが梅雨の季節はコロコロ変わるだけに全く判断できないのだ

「今日は大丈夫だろう」と思い多肉やサボテンを外に出しておくと雨が降り出したりして俺は仕事どころではなくなるのだった

梅雨

梅に雨と書いて梅雨である

梅雨前線というものができていつ雨が降ってもおかしくない日が約一ヶ月にわたり続くのだが途中に一週間ほど晴天続きになる

これがいわゆる「梅雨の中休み」である

梅雨だって休みたいのだろう

さすがに毎日毎日雨なんか降らせてられないのだろうな

そして梅雨が開けると一気に夏になる

蝉がミンミン泣き出してガンガン紫外線が降り注ぐのだ

昔だったらチューブの曲が売れ出す頃である

平成も終わろうとしている今彼らはどんな音楽を作っているのだろうか?

そもそもまだバンドは存在してるのだろうか?

梅雨は入梅ともいう

暦の上での入梅は6月11日ごろ

日本の雑節に入梅があるのだ

これが暦の上での梅雨入り

田植えの目安でもある

とは言ってもそれぞれの土地や米の品種によって田植えの時期は異なるのだが

昔はそれほど品種も多くなかったのだろう

梅雨の梅の字はどこから来たのか?と俺はいつも疑問に思う

梅の花の時期はとうに終わった

それなら梅の実が熟す時期だからなのだろうか?

これにも諸説あるみたいで

梅雨に時期は湿度が高くジメジメしてカビも生えやすい

そのために黴の雨で「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説もあるそうだ

その他では「毎」日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説から普段の倍の雨が降るから「倍雨」というこじつけまである

「五月晴れ」という言葉があるがこれも本来は梅雨の合間の晴れ間を指すそうだ

「今は6月じゃないかハゲ」と思われる方もいるかもしれないが旧暦表記なのだろう

ちなみに気象庁では五月の晴れ間を「さつき晴れ」と表記

梅雨の間の晴れ間はそのまま「梅雨の合間の晴れ間」と表現するそうだ

日本語は実にややこしい

梅雨が始まると声高々に梅雨入り宣言をする気象庁

たまに間違えることもある

夏が来る前の風物詩とでも思えば梅雨も悪くはない

庭など雨で濡れた方が美しい

そして雨音を聞きながらのんびりと梨木香歩あたりを読書するのもいい

 

家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

 

 先日読破した「海うそ」は名作だった

紛れもなく後世へと読み継がれていくことだろうな

 

 

明日の天気は明日にならないとわからない

明日は午前中にプライベートな用事を済ませてくる

既に予約は入れた

仕事は6月中旬から数週間ほど忙しくなる

もう直ぐW杯

サー・アレックス・ファーガソン退任以降すっかりサッカーから遠ざかってる俺である

日本代表すら知らない選手が増えた

ツールは情報を遮断できるがW杯は録画観戦する前にどうしても結果を知ってしまう

そこで各マスコミにお願いしたいのだが

俺が録画を見終えるまでは試合結果の報道は控えてほしい

働くおっさんからの切実なお願いなのだ