鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

割引シールをチェックする人たち

割引シール

ある時間帯になると突然安売りされるとてもありがたいシステム

店にも寄るがスーパーなど夕方6時半ぐらいになると賞味期限の迫ったものにシールが貼られ出す

主にその日に売り切ってしまいたい生鮮食品や惣菜である

最初は20パー、30パーオフになり

それでも売れなければ半額で持ってけ泥棒となる

スーパーは無言ながらも心の中では寅さんみたいに啖呵売

 

浅野匠頭じゃないが腹切ったつもりだ!

ね、どう? こんないいものが500円

はい、ダメか、400円だ400円
誰も持ってかない? よーし!300円
今日は貧乏人の行列だ!よーし!250円だ
持ってけ泥棒

 

となるのだ

粋な姉ちゃんも立ちションベンだな

結構毛だらけ、猫灰だらけ、お尻の周りはクソだらけ

割引シールハンターはシールが貼られる前からスーパーで待機する

まずはなにが残っているかチェックをする

そしてシールが貼られるまでの間、他の買い物をしたりしながら店内をぐるぐる旋回、常にライバルの動向をチェックしながら

やがて時間になる

バックヤードからシールを貼る機械を片手に店員さんが出てくるとそれまで散開していたハンターどもが一斉に動き出すのだ

最初はあくまで遠慮気味に遠目で自分の狙っている商品にシールが貼られるのを今か今かと待ちわびる

それはもう殺るか殺られるかの世界

狙った商品が一点物の場合は早い者勝ちである

すると突然おばさんが現れる

おばさんはおもむろにカゴから惣菜を出し店員さんに半額シールを貼ってくれと懇願

場がざわめく

ルール違反

非紳士的行為

しかし相手はおばさん

紳士とかまるで関係ない

店員さんは困惑しながらも周りを気にしてそっと割引シールを貼る

それを目撃した人が「私も私も」「俺も俺も」とカゴの中に入っていた商品を取り出しては店員さんに迫る

こうなると店内はパニック状態

もう収まりがつかなくなる

こういった行為が行われるのは激安系スーパーに多い

品質より値段の安さを売りにするスーパーだ

逆に品質重視系スーパーでは紳士協定はちゃんと守られている

あくまで店員さんが商品に割引シールを貼った瞬間にレースはスタートする

まるでツール・ド・フランスの赤いシュコダのサンルーフから上半身を出したプリュドム氏が旗を降ると同時に逃げのアタック合戦が始まるかのようである

しかし人気商品は一瞬で決まる

やはり揚げ物系はみんな大好き

みんな揚げ物食べてブクブク太りたいのだろう

俺はタイミングを待つ

焦る必要はない

俺の狙いは「おばんざい系」

「ひじき、切り干し大根、卯の花、高野豆腐、炒り卵、白和え」などなど

これらは誰も手を出さない

みんな健康にはなりたくないのであろう

そしてこれらの惣菜は俺の晩酌のお供となる

俺が後からゆっくりと最終列車に飛び乗ると

チームスカイはそっと門を閉じるのである

後はレジへ向かうだけ

「ポイントカードはお持ちですか?」「レジ袋はご利用ですか?」

いつものマニュアル通りの会話を済ませて俺は帰路につく

「今日も得したな」

まるで自分が節約家になったような気分で車を走らせる

しかし割引分はガソリン代で相殺されることも少なくはない

 

 

そんな割引シールに群がるお客たち

安くなるまで待機して買漁る節約家というかケチなお客たち

スーパーにとってはありがたいお客さんだという

処分するぐらいなら半額でも持っていってほしい

これが売り手側の本音だろうが

できることなら割り引く前に買えよハゲと思っているはず

決して声に出しては言えないだろうな

そしてシール待機状態の時に他の商品を購入してくれればそれで全てはちゃらにしてもいいというのがスーパーの考えだそうだ

しかし半額ハンターはお目当の商品しか買わないのが現実だろう

パチンコ屋ではバンバンお金を使う人もスーパーでは10円すら出し惜しみする

 

ただ安いからといってなんでも買漁ると痛い目に会うこともある

いらないものまで買ってしまうこともしばしば

いつか使うだろう

しかし結局は使わないのだ

今の俺の部屋には98円セールになっていたフルーツグラノーラが3袋ある

とてもおししくてお得な商品だったので大人買いした

しかし食べきれずに3袋残っている

そしてこいつらは来週早々に賞味期限切れを迎えるのだ

正直毎日毎日グラノーラは飽きてきた

大量に食べすぎるとお腹がゆるくなる

いくら安いからといっても計画的に買わないとダメだな

 

ユニクロの在庫処分ワゴンの商品は結構使える

誰も買わない変な色ばかりだが

自転車の整備など汚れても気にしない的な作業服にもってこいである

もちろん部屋着や寝巻きとしても使用可能

園芸の土いじりにも最適であろう

 

青して俺がよく買うのが植物の見切り商品

商品の入れ替え時に在庫が激安で投げ売りされる

後は形の崩れた奴らを買っては再生させてやるのも楽しみの一つだ

ただ気をつけないといけないのは本当に瀕死状態のもある

買うだけ損な植物も混ざってるので注意が必要である

先日ひどく汚れ変色した鉢が投げ売りされていた

おそらく9割引ぐらい

今でも迷っている

買うべきか買わざるべきか

 

なにやらauが3000円分のポイント券をくれたので使ってみた

なんかやたらとポイントくれるけど

後から請求されないかと心配ではある

俺は3800ポイントでauのショッピングサイトの銅製のタンブラー2個セットと交換した

ずべて貰ったポイントで賄ったので無料である

製品は新潟の燕三条

職人の町である

この町でギリギリまで薄く作られたタンブラー

「燕人の匠」

さぞかしビールがうまいことだろうな

以前から欲しかったのだ

結構な値段するからな

これが2個セットでタダとか本当に大丈夫なのだろうか?

auに騙されてなければいいが・・・

でも昨日から花粉症が酷くなってきた

当分は味なんか分からないだろうな

 

燕人の匠 究極のタンブラーシリーズ | カテゴリー | ハウスウェアギフト・通販・卸 株式会社よこやま