鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

理美容業の倒産件数が過去最多

理美容業

床屋と美容室の事である

ちなみにこれらの資格はそれぞれ違う

まぁ違いは髭剃り顔剃りがあるかないかぐらいであとは同じだ

そんな理美容業の倒産件数が過去最多となっているそうだ

その内訳を見てみると美容業は実は増えている

問題は床屋さんの理容業の店舗が減少しているみたいだ

まぁ高齢化もあるだろう

将来不安な業界だけに息子には継がせられないしな

仮に今現在売上が好調な店舗があっても近所に1000円カットの店が進出してきたらおそらく危機的状況になるはずだ

今までの常連客も「試しに1000円で切ってみるか」なんて思って1000円カットに行ってしまう

正直俺はカットの上手下手の違いはわからない

つい先日も友達の美容師にいろいろ教えてもらったが、やはりわからない

あからさまに左右の長さが違ったりしない限りは技術の差はわからないのだ

多分俺と同じような人は多いと思う

どうせ直ぐに伸びちゃうしな

スケベは毛が伸びるのが早いと言われてたが本当なのだろうか?

床屋のピークは昭和61年

そこからどんどん減少していく

俺たちが子供の頃は用もないのに床屋に入り浸ってた

目的はただ一つ漫画を読むためだ

発売日に本屋から届けられるジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン

漫画を読んで店のおじさんやおばさんと世間話をしてはお菓子を食べてお茶を飲ませてもらう

そんな憩いの場所であった

だんだん男でも美容室にいく時代になって行ったのも原因の一つだろうな

俺も高校生の頃から美容室に変わった

最初は美容室カットの安さからだったが、やはり床屋のオヤジでは流行についていけないのが本当の理由である

芸能人の誰これみたいにしてくれと言っても結局はスポーツ刈りか角刈りになってしまうのだ

そして学校では「団長」とあだ名をつけられる

西部警察のオープニング曲をみんなで合唱するのだ

一方美容室は平成になってからでもどんどん数を増やしているという

カリスマなんてのも流行ったしな

キムタクが美容師役のドラマもあった

おしゃれなイメージがあるので目指す若者も増えたような気もする

俺の高校生の頃は調理師と美容師は高校に進学しない不良たちがなることが多かった

調理師と美容師の専門学校は形式的な入試テストで誰でも入学できたからだ

しかし学校を卒業して美容師を目指しても最初は全寮制で寮費が引かれるために手元に残る給料は2〜3万程度

途中で辞めちゃうやつも多かった時代だ

今はどうなんだろうな?

さすがに大手チェーン店でも修行中の若手を寮に住まわせることなんてしないのかもしれないな

調理師も調理師で厳しい業界だからな

最近こそ暴力が問題になることもあるが

昔は修行が必要な業界は暴力的指導が多かったのも事実だ

俺の初任給が10万ぐらいだった

平成元年か

大卒でも13万とか15万ぐらいだったのかな?

でも今よりはるかに贅沢してた

ネットもスマホもなかったしな

服以外でそんなに金使うことがなかった

飯も馴染みの喫茶店に行けば山盛りにしてくれたしな

なんで今はこんなに貧乏なんだろう?

まぁ稼ぎ自体はそんなに変わってないのに物価が上がりすぎなんだろうな

またいつものように話がずれてきてるが

そんなこともあり世間では1000円カットが大流行り

男なんてほとんど激安店なんじゃないだろうか?

俺は付き合いで友達の美容室でカットしてもらうが4000円である

まけろとは言わない

拘束時間から考えて4000円なら決して高くはないと思うからだ

商売をやってる人ならわかると思う

正直この値段では厳しい

他にパーマや毛染めなどしてさらにシャンプーなど売りつけないと

しかし客からしてみれば「高い」と思う値段でもある

全ては1000円カット

まだ回転ずしのように回る寿司と回らない寿司の違いが明確に感じられれば良いのだが

からしたら「短くなれば良い」

そんなもんだからな

美容室も激安店は増えてるがそれでも一般的な料金をとる店がやっていけるのは

やはり女性の美への追求なんだろうな

からしたらおっさんになればなるほどどうでもよくなる

まぁ物理的に髪型を変えられなくなるんだがな

バリカンで自分で丸坊主にしちゃう人もいるし

うちにも親父が使ってた業務用のバリカンがある

これは知り合いの店に頼んで購入したものだ

「自分で切るから売ってくれ」と

まぁ随分と迷惑な話でもある

そんなバリカンも数少ない親父の形見となったが

いつも俺が丸坊主にしてやってた

そんなんだから床屋はどんどん減っていく

おしゃれ系床屋もあるがどれだけ常連客を引き留めておけるかだろうな

これからは高齢化の時代だ

車でしかいけないような1000円カットより

歩いていける近所の店が重要になってくるかもしれない

ただその時に4000円5000円というお金が少ない年金の中から出せるか?といえば厳しいのも事実だ

これは床屋に限ったことではない

すでに近所から消滅した業種はいっぱいある

俺が子供の頃なんて豆腐屋はそこらじゅうにあったが今は探す方が難しいからな

町の電気屋も絶滅危惧種

八百屋、魚屋、本屋、レコード屋、おもちゃ屋など専門店も無くなった

その後にできた総合スーパーもやがてチェーン展開する大型店へと客を取られて消滅

今では車がないと買い物も厳しい

そして店内が広すぎてお年寄りは買い物するだけでも大変だ

そこでコンビニの小型スーパー化だが

所詮コンビニはコンビニ

値段や品数や品質での商売は難しい

本部が商品を決めて仕入れるだけだしな

俺もいずれは体が動かなくなるだろう

将来的に一人で生活していくことを考えると不安しかない

根本的な原因は給料が上がらない現実と年金問題

世の中がデフレになり

価格競争が激化した代償が今の状況だ

働いても働いても生活は豊かにならない

お金持ちはプレミアムフライデーを押し付けようとするが

こっちはそれどころではない

使うお金すらない

結局問題は理美容業界だけではないのだ

 

 

 

平昌

昨日も寝てしまいメダル獲得は生では見ていない

残円なことに今日のテレビの情報番組はスケートのマススタートをダイジェストでしか放映しない

競技時間が長い上にカーリングも銅メダルだからだろうが

ゴールスプリントに至るまでの経過も重要なのに

いきなりゴールシーンだけ見せられてもオランダ選手の番手から最後にドラフティング使って抜け出たぐらいしかわからないじゃないか

もうちょっと頼むよ、テレビ局

しかしマススタート

予選はポイントレースみたいな感じなんだな

中間スプリントでポイント取ってしまえばゴールは捨ててもいいと

決勝はクリテか

オランダのように2選手がいい位置にいると誰が取りに行くか?で揉めることもある

バルベルデホアキンみたいにな

そして共倒れ

春のクラシックのクイックステップ状態でもある

チームとして万全の体制なのに・・・

日本は高木選手しか決勝に出られなかったために想定してた作戦が使えなくなった

おそらく二人出ていたら意表をつく早駆けで二人で仕掛けたんじゃないかな

「ここで行くかよ!」みたいな

日本はチームワークもいいしエースを勝たせるための自己犠牲もちゃんとしてくれるだろう

まぁ単純にスプリント力だけで決まるレースではないのでやはり見ていて面白い

今回のマススタートを見て面白いと感じた人は自転車競技も見てみてほしい

競輪などのトラック競技にサイクルロードレース

空気抵抗スポーツは戦術もだいたい同じになる

そして最後のスプリントに至るまでに様々な駆け引きがあり、それがドラマとなる

特にツール・ド・フランスなどのサイクルロードレース

知ってしまえばこんな面白いスポーツはないと思うこと間違いなしである

 

カーリングも見事に銅メダル

マススタートもカーリングも相手がミスしたから勝てたという人がいるが

ミスを誘う展開に持って行ったところが勝利の決め手

相手に精神的プレッシャーを与えてミスを誘うのも戦術であり実力でもある

でも米100俵どうするんだろうな?