鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

センター試験のムーミン問題

一生を左右するかもしれない大学受験

そのセンター試験においてとんでもない問題が出たそうで

地理Bの問題において、

まずスウェーデンのアニメ「ニルスのふしぎな旅」とスウェーデン語の組み合わせが示された

そして「ノルウェーフィンランドを舞台にしたアニメ」としてムーミンと「小さなバイキングビッケ」のどちらがノルウェーでどちらがフィンランドかを選ぶよう求められたという

俺はニルスの不思議な旅は全く知らない

ムーミンは当然知ってるがムーミンフィンランドの作家が書いたと知ったのは大人になってからである

映画「かもめ食堂」を見て初めて知ったのだ

やたらとおにぎりと鮭の塩焼きが美味そうな映画だった

あとはコーヒーとシナモンロールもだな

小さなバイキングビッケはかなり懐かしい

俺が子供の頃に好きだったアニメだが

今の高校生は知らないんじゃないのか?

それとも未だに再放送されてるとか?

まぁバイキングはノルウェーが有名だってことは知ってるが、これも多分大人になってからだろうな

ツール・ド・フランスでのノルウェー応援団を見て知ったような気もする

で、試験の答えとしてはフィンランドムーミンだということだそうだが

どうやらネット上ではこの回答にも間違いが指摘されているという

ムーミンムーミン谷」

確かにそうかもしれない

そもそもムーミンの作者はスウェーデンフィンランド人の作家、トーベ・ヤンソン

ムーミンスウェーデン語で書かれたフィンランドの本である

この辺り様々な言語が入り混じるヨーロッパはややこしい

そしてスウェーデン大使館のフェイスブック

ムーミン谷のモデルになったのは、ヤンソン一家が夏の日々を過ごしたスウェーデン群島にあるブリード島です」との記述もあると言う

つまりムーミン谷のモデルはスウェーデン

そしてムーミンの公式サイトでは

ムーミンの舞台はフィンランドノルウェーか…という問題がセンター試験で出てお怒りのみなさんも多いようで…。まだまだ知られてないんだな、と反省」
と、フィンランドなのかスウエーデンなのか名言は避けている

要するにどっちなのか分からない

ムーミン谷がどこにあるのかが不明な限りフィンランドが舞台なのかも不明

つまり今回の試験問題は問題自体に問題があり

全員正解にすべきだとの意見が出ているのである

ムーミンパパは一度人間に捕まった

カバと間違えられて捕まり動物園の檻の中に入れられた

あの時の動物園がどこの国だったのかは分からない

彼らは日本語を話してたしな

そしてムーミンパパは人間に対してブチ切れていた

人間からカバと間違えられたことに酷くプライドを傷つけられたのだ

「我々はカバではない!ムーミン一族だ」と誇りを持って人間どもに訴えたのだ

それにしても何でこんな問題を出したのか?

試験問題を作成した人は記者会見でも開いて事情を説明する必要があるな

大学入試なんだし

俺は大学受験はしていないので昔の問題がどんなんだったかは知らないが

こんなアホみたいな問題出してどうするんだ?とも思う

もう一つのビッケにしてもバイキングがノルウェーなイメージだけで

今、調べてみたら「小さなバイキング」という原作はスウェーデンの作家じゃないか

こちらも出てきたスウェーデン

もう何が何だかさっぱり分からなくなってきた

こちらもどこが舞台になったかは不明だ

そもそも俺は北欧をひとくくりしているために

どこがどこの国だが分からないしな

今ブログを書いているだけでも混乱してくる

フィンランド

ノルウェー

スウェーデン

確かなことはこんな問題を出すんじゃないってことだろうな

ちゃんと解決してあげないと受験生がかわいそうだ

 

 

でもムーミンもしばらくテレビで見てないような気がするが

今の高校生はミイとスナフキンが兄弟とか知らないんだろうな

母親が同じで父親が違うそうだ

母親はミムラ夫人

そしてミムラ夫人は他に35人の子供を生んでいるという

スナフキンの実の父親がムーミンパパの友人で

ムーミンパパは捨て子だったとの情報もある

こうなってくると俄然としてムーミンが気になってくる

原作読んでみたいな

 

 

フィンランドに関するエッセイでおすすめなのが

女優の片桐はいりさんの「わたしのマトカ」

かなり面白い名エッセイである 

わたしのマトカ (幻冬舎文庫)

わたしのマトカ (幻冬舎文庫)