鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

深刻な出版不況、漫画単行本の売り上げが激減

本が売れない

個人経営の小さな本屋もほとんど姿を消した

そんな出版不況がかなり深刻らしい

今年の書籍と雑誌を合わせた紙の出版物推定販売金額が約1兆3700億円となった

これはピークだった1996年の約52%だという

半分かよ・・・

特に漫画の落ち込みが激しく

漫画単行本だけで見ると前年比約12%落ち込むと予想

雑誌は20年連続、書籍は11年連続の前年割れになるだろう

最後の砦の漫画もダメなんだな

かといって電子書籍に流れてるわけでもないのだろう

まぁ小説が売れないのは仕方がない

俺の周りでは誰も本など読まない

少子化で参考書なども減少してるのだろう

専門書なんかもネットに間に合う場合もあるしな

雑誌もネットに取られた

月一では情報が遅すぎるのだ

そして雑誌はたまると邪魔になる

しかし欲しい情報もあったりで捨てられない

雑誌こそ電子書籍はぴったりだと思うが値段の高さがネックか

後はコンビニ販売も禁止な店が増えているエロ本

エロ本の購入層はネットが使えない老人がほとんどだと言われている

そういえば大型書店にエロ本って置いてあるのだろうか?

学生の頃は買ってたエロ本もネットの普及で完全に買わなくなった

個人経営の小さな本屋などの末期はエロ本販売で食い繋いでたようなものだったが、その頼みのエロ本も売れなくなり雑誌も売れなくなって単行本はアマゾンに取られ消滅していった

俺が子供の頃は誰かが買ったジャンプやマガジン、サンデー、チャンピオンなど回し読みしていた

用もないのに近所の床屋に行き漫画を読ませてもらっていた

確か20代の頃まではヤンマガとマガジンを毎週買っていたが不況の波には抗えずに俺はいつしか購入するのをやめてしまった

「はじめの一歩」とかあれからどうなったのだろうか?

シャコタンブギは再開しないままフェードアウトなのだろうか?

湾岸ミッドナイトより面白かったのにな

コマちゃん・・・

ビーバップは抗争など起きない平和な世界なのだろうか?

今ではすっかり興味を失った

その後で俺が購入した漫画は「もやしもん」「へうげもの」「アルキヘンロズカン」「百日紅」ぐらいか

電子書籍では無料や99円で買えるときに手塚治虫石ノ森章太郎など買った

つい先日も仮面ライダーを無料で読んだ

漫画も面白いのは面白いのだが、いかんせんすぐに読み終わってしまう

やはり俺は小説の方がいいかな

小説や学術系の文庫本は毎月コンスタントに買っている

金さえあれば昔みたいに数十冊大人買いをしたいぐらいだ

古典はすっかり電子書籍になった

200円で夏目漱石全集が買える時代だ

近所の小さな本屋もレンタルで稼いでるだけで本は売れてないみたいだしな

小説文庫本のコーナーなんかいつ行っても俺しかいないし

なんでみんな本を読まないのだろうか?

俺は勉強は一切しなかったが、本だけは読んできた

そのおかげでかろうじて社会生活を送れるだけの基礎知識と教養は身についたのだ

やはり本はいい

本棚が無限に増やせるのなら電子書籍でなく紙で全集が欲しいところだ

しかし自宅の部屋のスペースには限りがある

どうしても電子書籍に頼らざるえないのだ

やはり電子で便利なのは雑誌、漫画、エロ本、専門書だろうか

小説は断然、紙がいい

旅先でお気に入りのブックカバーとしおりを買うのも楽しみの一つだ

でもいずれは消滅しちゃうんだろうな

まぁ俺が生きてる間ぐらいは大丈夫だろうが

でも死ぬ前にアラーキーなどの写真集だけはどこか図書館に寄付したいな

人の砂漠、深夜特急鬼平犯科帳、食卓の情景、吾輩は猫である細雪断腸亭日乗津軽、園芸家12カ月、そして森見登美彦氏の全ての本は棺桶の中に入れて一緒に燃やして欲しいが、そのころの俺には身内は一人もいないだろう

おそらく俺が所有する全ての本は市役所から依頼された業者の手で汚らしいゴミとして処分される

 

なんか悲しいな