「畑から帰る途中だった・・・」
81歳のおじいさんは警察の取り調べに対して語ったという
事件は埼玉県春日部市小渕で発生した
畑から帰る途中の81歳のおじいさんが包丁とノコギリを所持してたとして通行人に通報され駆けつけた警察官に現行犯逮捕されたのだ
通報者は警察に「ノコギリのような刃物を持った男がいる」と110番したとか
通報があった以上は警察も駆けつけなければいけないが、なぜ逮捕までになったのか?
逮捕理由は「理由が無いのに刃渡り16センチの包丁を携帯」した銃刀法違反である
理由ははっきりしているはず
もちろん畑で使うためだ
白菜などは収穫包丁という包丁で収穫したりする
テレビでも見たことあるし、うちの親も家庭菜園で使っていた
ネット通販でも買えるものである
毎日、犬を連れて自転車のカゴに包丁を入れて近所の畑まで通ってた
地方なんかでは当たり前の光景でもある
都会から来てそういった事情を知らなかったのか?
駆けつけた警察も「隠して携帯してください」と注意する程度で十分だと思うが
よほど現場で容疑者と揉めたのだろうか?
81歳にして逮捕となってしまった
そもそもこの通行人は「ノコギリのようなもの」と通報している
ノコギリで通報されたらおちおち庭の剪定もできなくなる
当然ノコギリを所持しながら塀の外を歩くこともあるからだ
最近はちょっと火を炊くだけでもすぐに通報される
俺が子供の頃は小枝や落ち葉などを集めて火をつけて焼き芋を焼いたものだ
焼き芋が食べたいがために子供は竹ぼうきで落ち葉の掃除をしたものである
童謡の「たき火」今の学校では歌わないのかな?
昔はそこらじゅうで、たき火をしていた
でも最近では通報されて消防署がすぐに飛んでくる
うちの近所でも駆けつけた消防署員に対して、田んぼで稲わらなど焼いてた農家のおばあさんが
「私、刑務所に行かなあかんの?」「息子に怒られる」「孫に会えなくなる」と言っていたのを思い出した
おばあさんはただ農家としての仕事をしていただけである
俺も毎年大掃除で出た紙くずなんかは仕事場の空き地で暖を取りがてら燃やしてたのだが、最近では燃やせなくなった
そのうち左義長でも通報する人が出てくるだろう
氏神様のお世話をする氏子も激減してるし
いろんな不審者が増えたのもあるが、あれもダメこれもダメ
世知辛い世の中である
若者の花離れが進んでいるそうだ
バブルの頃なら彼女へのプレゼントとして花束を持った男も見かけたものであるが
さすがに今時は花なんかもらっても喜ばないだろうな
バブルの頃だって花プラスブランドバッグor宝飾品プラスイタ飯だからな
決してプレゼントは花だけではない
しかもイタ飯の後は高級ホテルの部屋を押さえておかないといけないのだ
そんな花離れを危惧して長野県が動いた
県農政部と県生花商業協同組合が連携して、成人式や卒業式で使ってもらおうと
花で作った「生花ヘアード(髪飾り)」を若い女性をターゲットに試行販売を始めた
値段は5千円ほどだが造花で作れば倍の1万円はするという
やはり女性も「生」の方が好きだろうしな
一生に一度の晴れ姿、綺麗な花で着飾ってみるのもいいかもしれない
まず普段の生活において若者が切り花など買うことはない
切り花とはいえ結構な値段がしてしまう
かといって鉢植えなどの園芸用の花も買わない
園芸屋にいるのはほとんどお年寄りである
おそらく俺が1番若いぐらいだな
多肉植物やエアプランツなどおしゃれ系観葉植物は男女問わず若者にも流行を見せてるが、さすがに花の寄せ植えは園芸おばさんの専売特許だ
花屋で買った切り花を生け花にして床の間に飾ったりしないだろうし
そもそも床の間が現代の住宅では消滅してる
実は俺は小学校1、2年生の時、近所に華道と茶道の先生が住んでたので親が習いに行っていたのだ
教室は毎週だか毎月だか忘れたが土曜日の午後
俺は和菓子目当てで親にくっついて行き、ついでに華道と茶道も少し学んでいたのだ
そのために飲食店で抹茶が出てくると俺はついつい茶碗をくるくる回してしまうのである。ふすまの開け方や畳の上での移動の仕方など今でもなんとなく覚えている
一応道具も揃ってるので家で抹茶を立てたりもした
釜からお湯を汲むときの柄杓の持ち方なんかもしきたりがあったな
茶筅でのシャカシャカも子供にしてみれば遊びであった
俺の和菓子好きの原点は幼少の頃に学んだ茶道にあったのだ
そして華道も華道で子供時代から美意識を植えつけるには非常にいいものだと俺は自分の経験上思うのであった
やはり植物はいい
ただ単に眺めるのも育てるのも絵をかくにも写真を撮るにも
生け花なんて今ならインスタ映えもするはずである
もっともっと若者も花に植物に親しむべきである