サイクルロードレースに置いて圧倒的な強さを見せている選手である
今年はツール、ブエルタとWツールの偉業も達成した
その総合優勝を果たした今年のブエルタ18ステージ終了後のフルームの尿検体から基準値を大幅に超えるサルブタモールが検出されたのだ
しかしまだ疑いであり、正式な裁定は下されていない
あくまで今後のチームスカイ、フルームから話を聞き
合法的だったと証明できればお咎めなしである
そもそもサルブタモールと何か?
喘息の治療に使用される気管支炎膨張剤である
フルームは幼少の頃からの喘息でインタビューの時にもよく咳き込んでいる
「こんなんでよく走れたな」と思うほど咳き込んでいる
そして以前から常に合法的に喘息の薬として吸引機を使いサルブタモールを摂取してきたと言う
そのためにチームもフルーム自身も薬に対しての知識はちゃんと持っているのだ
そしてそれらは常にWADAが定める規定内での使用だと主張した
WADA、和田さんではなく世界アンチドーピング機構の略称だ
WADAの規定によれば
24時間に1600マイクログラムもしくは12時間に800マイクログラム以下の摂取であればTUE(治療目的使用に係る除外措置)の申請は必要ないそうだ
しかし今回フルームの尿サンプルから検出されたのは、WADAが定める上限1000ng/mlを大きく上回る2000ng/ml
基準値の上限の倍である
そこで「フルーム君、ちょっとお話を聞かせてもらえないだろうか?」となったのだ
まぁWADAにしてもフルームがサルブタモールを使用していることは知っている
ロードレース界でも我々ファンの間でも周知の事実である
それがなぜ今回だけ検出されたのか?
ブエルタの期間中に喘息の症状が悪化したのでチームドクター指導のもとでサルブタモールの摂取を増やしたそうだ
しかしそれはあくまで基準値以内の摂取であったと主張している
チームスカイのコメントとしては
「サルブタモールの代謝や排泄の仕方には不規則な変動があり、脱水や摂取のタイミングなど様々な要因が高い数値につながった」と
このことがキチンと説明してWADAが納得すればフルームの処分は無い
もしWADAが納得しなかったら?
フルームは出場停止となりブエルタでの成績も全て剥奪される
WADAはかなりしつこい機関だ
コンタドールみたいに基準値以下でも処分されることもある
中国人選手なんか母親の手料理を食べた時に食材が薬物に汚染されていて処分された
いくらフルームが正しく摂取していてもどうなるかわからない
ただでさえウィギンス問題で疑われているチームスカイだ
WADAも意地になってくるかもしれない
そもそもフルームはリーダージャージを着ている期間が長いために常にドーピング検査を受けていると言っても過言では無い選手だ
そんなフルームが不正できるのだろうか?
ランスのように買収しないと無理なはずだ
そして常に疑われるチームスカイ
日頃のフルームを見てる限り不正をするようには見えない
医学的にキチンと説明できて無事WADAが納得してくれればいいのだが
もしチームドクターがサルブタモールの量を間違えていたら?
スカイのように徹底的に数値化して管理してるチームでそのようなミスも無いとは思うが、人間がやることだミスもあるかもしれない
たとえ人為的ミスであっても処分されるのがスポーツ界である
もし今フルームが出場停止処分となったら?
常にドーピングとの戦いだったサイクルロードレース
今後のファン離れ、スポンサー離れが心配だ
ようやくツールでのドイツスタートもできたのだし
大丈夫だとは思うが・・・