鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

19歳少年が万引きした商品を7分後に万引きした店で売ろうとして逮捕

事件は新潟県のとあるリサイクルショップで起きた

2017年10月16日のことである

新潟市北区に住む19歳の少年が長岡市のリサイクルショップを訪れた

時に午後11時40分ごろである

少年は店内を物色

スピーカー〔販売価格18252円〕1台に目をつけたのだ

少年は周囲を警戒しながらそのスピーカーを万引きした

持参したバッグに素早くスピーカーを押し込み店を出た

万引き成功

通常ならここでできるだけ早く遠くへ逃げる場面である

しかし少年は考えた

正直スピーカーなんていらない

欲しいのは現金だ

「そうだ!この店で売って現金化すればいいんだ」

少年は自分のナイスアイデア自画自賛たことであろう

少年は万引きしたスピーカーに貼ってあった値札を剥がした

少年は万引きしたスピーカーを持って何食わぬ顔で7分後に万引きした店へと再び入って行ったのだ

「これを売りたいのですが?」

お店の人は差し出されたスピーカーを見た

「ん?これうちに置いてあるのに似てるな」

店員さんは商品をチェックした

確信

「こ、これは確かにうちに置いてあった商品!!」

通報

駆けつけた警察官

「御用だ!御用だ!」

逮捕

少年はおとなしく容疑を認めたのであった

一体どこでどう間違えたのか?

少年としては完璧な計画であったはずだ

盗んだ商品を盗んだ店で売捌き現金化する

素晴らしいアイデアだった

しかし世の中そんなに甘くはない

むしろ19年間も生きてきて7分前に盗んだ商品が売れるとでも思ったとところがスゴイ

なんで他のリサイクルショップに持ち込むことを考えなかったのか?

俺なんかブックオフで買った本を読んでから再び同じブックオフへ売りに行くだけでドキドキしたものである

俺は以前に店員の手違いから某遊べる本屋と謳っている店で万引き犯に間違えられたことがある

数分前にその店で現金で買った本にもかかわらずゲートでブザーが鳴り万引きしたと疑われたのだ

俺は店員に腕を掴まれ周囲の冷たい視線にさらされながら店へと連行された

幸い誤解はすぐに溶けたが店員からは一切謝罪の言葉はなかった

それ以来商品を買った店に再び売りに行くのはリスクが大きいと判断したのだ

その店に置いてある商品を持ってるだけで万引き犯として疑われる可能性も十分にある

まぁ今回の19歳少年の場合は本当に万引きしたわけだが

少年にはこれに懲りてまっとうに生きて欲しい

幸いなことに彼がまだ19歳だったことだろうな

罪は償うことができる

人間なんて生きてるだけで罪なんだし

閻魔様に少しでも罪を軽くしてもらうために今後の人生どう生きるかが大切なのである

お地蔵様を見つけたら手を合わせよう

お寺をまわり納経をして御朱印をもらう

そして集めた御朱印帳を死後、棺桶の中に入れてもらう

あとは一日一善だな

二善でも三善でも構わない

少しでも多く良い行いをすることだな

閻魔様はちゃんと見ている

ドライブレコーダーのように記録されるのである

閻魔帳に