鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞

早いもので今年もノーベル賞の季節

ついこないだブログでボブ氏のことを書いていたような気もするが、あれから1年も経つんだな

去年は去年で衝撃的なノーベル文学賞であった

受賞後も大人気ない態度で世界を騒がせたボブ氏であった

そして毎年のように繰り返される

「ハルキ・ムラカミ」

毎年毎年受賞が噂されては落選

ここまで来ると多分永遠に受賞は無理なのかもしれないな

まぁこういった審査は審査員のこのみも大きく影響するし

アンチハルキなんて人が審査員の中にいるのかもしれないな

それも権力のある人で

でも俺自身ノーベル文学賞を受賞した作家は川端康成しか読んだことないし

大江健三郎すら読んではいない

外人作家となるとどんな作家が受賞してきたのか名前すら知らない

どんなジャンルが好まれ、どんな傾向なのかさっぱり分からない

調べてみた

歴代のノーベル文学賞

1946年 ヘルマン・ヘッセ

1953年 チャーチル

なぜ?イギリスの首相?

1954年 ヘミングウェイ

1964年 サルトルだが受賞辞退

2016年 ボブ・ディラン

名前的に知ってるのはこの辺り

読んだことある作家はヘルマンヘッセの車輪の下だけだな

シッダールタは読もう読もうと思いつつもまだ読んでいない

で、今年のノーベル文学賞

仕事が忙しくすっかり忘れていた

帰宅してネットでニュースをチェックしたところ

カズオ・イシグロ」の名が

正直、俺は彼を知らない

日本人なのか?

報道によると日系イギリス人みたいだ

しかし生まれは長崎で5歳ぐらいまで日本で暮らした

両親も日本人みたいだし

現在の国籍はイギリスだが確かに日本人としての血は流れている

最初はミュージシャンを目指してたそうだが

作家として才能が開花したんだな

日の名残り」とか映画化されてるそうだが全く知らなかった

そういえば最近は小津安二郎市川崑山田洋次北野武

これらの監督さんの作品ばかり見てるからな

洋画にはすっかり疎くなった

と、思ってたらテレビのインタビューで小津の名が出てきた

どうやらカズオ・イシグロ氏は小津安二郎に影響を受けてるみたいだ

この辺りは俺と同じだな

俺も小津安二郎からは多大な影響を受けいている

だが俺とイシグロ氏の違いは

俺はその小津からの影響を生かせてこれなかったことだな

でも小津安二郎好きに悪い人はいない

小津安二郎が大好き過ぎて「東京画」を撮ったヴィム・ヴェンダース曰く「オズはテンシデス」

そんな小津安二郎が好きなイシグロ氏

かなり興味が湧いてきた

「わたしを離さないで」という作品は日本でドラマ化されてたそうだ

全く知らなかった

まぁ文学作品の映像化は難しいしな

やはり映像より文字で楽しまないと

おそらく今日から各書店、カズオコーナーを作ってるであろう

問屋も在庫が捌けてしまい印刷所も大忙しだろうな

落ち着いた頃に読んでみるかな

でもKindle版もあるみたいだし

買っちゃうかもしれないな

 

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)

 

 とか気になる

あとはちくま文庫から出ていたデビュー作「女たちの遠い夏」

 

女たちの遠い夏 (ちくま文庫)

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 でもアマゾンでも取り扱いがない

Kindle化してくれないかな

リクエストしておこう

クリッククリック

 

 

そんな俺は今忙しい中も暇を見つけてはブコウスキーの短編集を読んでいる

 

ありきたりの狂気の物語 (ちくま文庫)

ありきたりの狂気の物語 (ちくま文庫)

 

 やっぱり面白いブコウスキー

 

そして今欲しい本が

 

わたしのおせっかい談義 新装版 (光文社文庫)

わたしのおせっかい談義 新装版 (光文社文庫)

 

 

 

 この2冊

先日、お金がなくて買えなかった2冊だ

なんとかブコウスキーだけ買ったが

 

まぁ全く趣味趣向が異なる3冊の本

読書の秋

仕事がひと段落したらイシグロ氏の作品と合わせてのんびりと読んでみたい

 

でもまだ読みかけの本も多々ある

 

小津映画 粋な日本語 (ちくま文庫)

小津映画 粋な日本語 (ちくま文庫)

 

 そんな読みかけの一冊

小津を知るにはとてもいい本

いかにも小津らしい言葉の数々

日本語学の第一人者が書いた小津の言葉だ