鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

大名古屋「浪速ろばた八角」魚フライ 850円

今日は休息日

ここ数ヶ月激務が続いたがようやくピークは越したみたいだ

秋の行楽シーズンに秋の連休

仕事の予定が入っているため休める時に休んでおこう作戦である

そしてプライベートでもやらなければならないことが山積みだ

先日の台風で飛んで行ったうちの物置の屋根を何とかしなければならない

伸び放題の庭の木も何とかしなければならない

ほったらかし気味の俺のベランダの植物も何とかしなければならない

そしてお盆以来自転車にも乗れていない

お不動さんへもお参りに行けていない

困ったものである

1年はあっという間に過ぎていく

結局何一つ満足にこなすことなく過ぎていく

本も読めていない

録画した番組を見るだけで精一杯

そんな俺だが今日は休息日

1日だけだが疲れきっているがエンジョイするのだ

そんな休息日のランチタイム

俺は腹ペコ状態で大名古屋ビルヂングにいた

朝から何も食べていない

これは帰りに彼岸のお供えを買って帰るので、そのお供えを食べるために朝飯を抜いたのだ

俺は1日に摂取できるカロリーは決まっている

お供えは日持ちしない

本日中にお食べくださいと言われる

それなら朝飯を抜くしかないのだ

ちなみに今年は今池の「しらいし」さんのミニおはぎとミニきな粉餅だ

ちなみに「しらいし」は強盗に入られた店でもある

ちなみに犯人は19歳の無職の少年と高校生と女子高生の3人組

一体何を考えてんだか

老人に怪我をさせるなんて持っての他だ

そして主犯区であろう19歳の少年は容疑を否認して

共犯者の男子高校生と女子高生は被害者に謝りたいと言ってるそうだ

ちなみに激務ために秋のお彼岸のことをすっかり忘れていた俺

今朝彼岸花を見て思い出した

相変わらず彼岸になると突然顔出す奴らだ

まるで死んだ人たちがこの世に戻ってくるかのように

そして今食べながら書いている

さすが手作りのおはぎ達

とても柔らかく優しい味がする

特にきな粉餅がうまいな

甘さかなり控えめなところがいい

このきな粉餅は俺のお気に入りリストに追加しておこう

話が脱線したが

元に戻さねば

とにかく俺は腹ペコだったのだ

名駅辺りも人の流れが大きく変わった

一極集中気味ではあるが

とにかくゲートタワー効果は大きい

あれだけ繁盛していた大名古屋の飲食店街も閑散としてきている

以前ブログに書いた某人気店もガラガラである

かろうじて肉そばの店だけ行列が出来ているだけだ

一体どうしたというのか?

みんな連休でお金を使い果たしたのか?

でも台風だったよな

俺はいつものように3階へと登った

そしていつものように事前にトイレを済ます

これは商業ビル内の飲食店に入る前の鉄則である

用を足しながら一人考えるのだ

何を食べるのか?

俺は何を食べればいい?

俺は何を食べたいんだ?

自分で自分に問いかける

用を足しながら

俺は足早に飲食店を駆け巡る

秋になり新メニューを出してる店もある

そして東京からやってきた魚系居酒屋も1000円のランチメニューをさらに増やしていた

やはりゲートタワーが完成した今では昔のような強気な商売は無理みたいだ

俺は少し心を迷わせつつも当初の予定通りの店に決めた

以前マグロのネバネバ丼を食べた店

浪速ろばた八角

あの時のマグロがなかなかなものだったので他のものも食べたくなったのだ

数多くあるメニューの中から俺が選んだのは魚フライ定食850円

目の前では丁寧にさんまが焼かれていく

そしてさすがに季節だけのことはありさんまの注文は多い

店の人が全然鯖とホッケがでないと愚痴をこぼしてたぐらいである

俺は正直さんまも鯖もホッケも食べたい

海鮮丼も焼き鳥丼も季節限定のさんまの蒲焼丼も食べたい

しかし俺は決めていたのだ

魚フライに

今日の俺は飛びたい気分なのだ

飛びたいと言っても親父狩りにあって飛ぶのだけは勘弁だが

I Can sakana Fly

魚は飛ぶことができる

本来ならフィッシュと表記するべきだろうが俺が勝手に作った和製英語

そんな些細なことは魚フライの前ではちっぽけなことなのである

俺は店員に一人だということを告げた

いつだって俺は孤独だ

それでも八角は嫌な顔一つしないで俺を暖かく店内へと招き入れてくれた

俺はカウンターへと腰掛けた

店内に入っても多少は迷いが生じている

どうやら限定でちゃんこ鍋もあるみたいだ

これはかなり心惹かれるメニューだ

俺は迷った

迷った俺は著しく優柔不断になる

なので俺は俺にルールを課した

迷ったら最初に決めたやつにしろと

魚フライと生ビール

結局は落ち着く場所に落ち着いたのであった

生ビールはすぐに運ばれてきた

f:id:sababou:20170921151950j:plain

朝晩はすっかり涼しくなったが日中はそれなりに暑い

そして疲労困憊な俺の体は炭酸のシュワシュワを欲している

麦のシュワシュワを欲しているのだ

隣のサラリーマンが俺をチラチラ見てくる

どうやら彼もシュワシュワを欲してるみたいだ

しかし彼は仕事中

かわいそうに

代わりに俺が楽しんでやろう

俺は次来た時に何を食べるべきか考えながらシュワシュワを楽しんだ

f:id:sababou:20170921152340j:plain

シュワシュワも半分消化したあたりで登場だ

魚フライ定食 850円

揚げたてのフライだ

小鉢にはひじき

いいぞいいぞ、俺の大好物だ

ソースがついている

机には例の歯舞醤油と歯舞ポン酢がある

俺は考えた

何をかけるべきか

アジフライにはこの時間が楽しくもあり歯痒い時もある

決められない

葛藤

そして定番

結局はソースと醤油なのである

f:id:sababou:20170921152822j:plain

魚フライはアジとイワシのフライである

イワシが3匹にアジが1匹

俺は1匹のイワシとアジの半分にソースをかけた

まずはイワシだ

揚げたて熱々のイワシをサクッと食べる

イワシの臭みは皆無だ

そしてイワシの旨味がこれでもかと俺の口の中に攻め込んでくる

早く早くシュワシュワに行かねば

俺の口はシュワシュワを欲している

この特製ソースもなかなか行けるではないか

少量づつかけれるタイプのソースボトルなので量は自在に調整できる

フライ自体かなりうまいのでソースは少量でいい

ほんの少しだけイワシの旨味を引き出すために力を貸してくれるだけでいいのだ

俺はもう一口食べた

ためだ・・・

今度は白飯を欲している

俺の口は白飯を欲している

今すぐに食べなければ

白飯はどこだ?

白飯はどこだ?

俺は白飯を一口食べた

やがて来る落ち着き

ヤバイなこれは

まさに飛んでしまいそうだ

俺はすっかり忘れていた

サラダの存在を

サラダは野菜サラダとポテサラがついてくる

しかしポテサラは炭水化物

野菜サラダの感覚で食べると痛い目にあうのだ

それでも俺はポテサラが大好きだ

野菜サラダ

いつもなら1番最初に食べるのだが

ついつい揚げたてのフライを前にしては無理であった

糖質の吸収などどうでもいい

揚げたてのフライは真っ先に食べなければならないのだ

しかしこのサラダがまたうまい

ダメだ箸が止まらない

ポテサラも同じく止まらない

でも止める

俺は止めた

そしてアジフライのソースがかけてある部分にかじりついた

「ああぁあ・・・」

サクサクでありアジも肉厚でうまい

最高ではないか

つい先月だったか名駅エリアでアジフライを食べるなら「なかめのてっぺん」がいいと書いたばかりなのに

訂正しなければ

浪速ろばた八角

でも難しいところだな

あとは好みの問題か

できれば同時に食べ比べしたい

正直俺はすでになかめのてっぺんのアジフライの味を忘れている

あとは付け合わせだな

あっちは小鉢と茶碗蒸しがついてくる

こっちは小鉢とWサラダだ

f:id:sababou:20170921154552j:plain

小鉢にはひじきの煮物

切り干し大根、ひじきの煮物、高野豆腐

俺の3大おかず

あとはたっぷりの味噌汁と本物の漬物があればいい

発酵した本物の漬物が

俺はひじきを食べた

やや味が濃いな

残念だがこれは俺好みではなかった

それでも酒のつまみには十分に使える一品だ

俺はシュワシュワを飲み干した

さぁ残すは後半戦白飯タイムだ

俺は歯舞醤油をイワシフライ1匹とアジフライの残りにかけた

歯舞の爽やかな海風が吹き抜ける

これはまたこれで絶品だな

正直甲乙つけがたい

やはり魚フライの最強2トップ

でも白飯が進むのはソースかな

醤油だと上品なんで単品でつまんで飲みたくなる

あくまで俺の個人的意見ではあるが

そして俺は最後の1匹となったイワシフライに再びソースをかけた

そして残りの白飯に乗せた

ミニミニイワシフライのソース丼の完成だ

食べ放題のきゅうりの醤油漬けも乗せた

あとは一気にかきこむのみ

ただひたすらと

無我夢中に

 

俺は赤だしを飲んだ

850円の定食の赤だしにしてはなかなか良くできている

結構うまい

俺好みだ

個性の強い赤味噌と出汁のバランスがうまく行った稀に見る成功例の赤だしだと思う

最後の締めまで楽しませてもらった俺は再びこの店に訪れることを心に誓ったのであった

また来よう

いつの日か

 

俺は静かに店を後にした

 

店の中から注文の声が聞こえてきた

鯖ひとつ!

ようやく鯖の注文が入ったみたいであった