鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

黄色トーマス

ついに2017年のツール・ド・フランスが始まった

今年はドイツのデュッセルドルフでの個人タイムトライアルから始まる

距離は14キロ

平坦コースながらも道幅が狭くコーナーも多い

しかも天候はあいにくの雨

今年はジロで一切雨が降らなかっただけに雨の多いツールになるのでは?と言われていたが、初日からの雨となった

そして濡れた路面は確実にレースを難しくする

とにかく滑る

スタート台から滑る

白線で滑る

なんでもない路面ですらツルツル

そんな中で始まった第一ステージである

案の定気合を入れすぎた選手はスタート直後から滑ってる

落車も相次いだ

とにかく路面が滑るの擦過傷は少ないのだがそのままフェンスに激突する可能性が高い

そして恐れていたことがバルベルデに起こった

ハイスピードでコーナーを抜けようとしたバルベルデが滑って落車

そのまま激しくフェンスに体を叩きつけた

起き上がれないバルベルデ

バルベルでの患部が見えないように自分の服で隠してる人がいる

ここで2017年のバルベルデのツールは終わった

そしておそらく今シーズン終了だろう

落車で有力選手がリタイアするのは本当に残念でならない

しかも初日からだなんて

バルベルデは雨でも攻めるからなぁ

怪我の具合はわからないが

このまま引退とかにならなければいいが

そんな中で総合系のエースたちも慎重な走り

とにかく安全第一

フランス期待のバルデがゴールかと思われた瞬間に後方からゲラント・トーマスがやってくる

スタートしてたことすら知らなかったが、圧倒的なタイムを叩き出し暫定一位に

バルデが前にいただけにTVカメラは一切トーマスを映さなかったみたいだ

トラック競技ではオリンピックの金メダリストなのに

さすがフランスだな

14キロぐらいの短い距離のTTは優勝の可能性のある選手の幅が広い

TTスペシャリストはもちろん、キッテルなどの大型スプリンターやゲラント・トーマスみたいなトラック出身の選手も強い、そして雨

トニーマルティンもタイムが伸びない

リッチー、キンタナはほぼ同じタイム、コンタドールはそこからわずかに遅れをとる

しかしフルームは雨でも攻める

チームカーに乗りコースの下見をするなど完璧な準備態勢のスカイ

上位にはトーマスとキリエンカも入っている

ステージ2位はBMCのキュング

トーマスもホッとした表情で8割ぐらいは勝利を確信

あとはステージ勝利の可能性があるのは最後に走る同僚のフルームだけだ

総合優勝を狙うフルームは結局トーマスから12秒遅れでゴール

初日のマイヨジョーヌはチームスカイのゲラント・トーマスが獲得した

終わってみればスカイ祭り

1位 トーマス

3位 キリエンカ

6位 フルーム

8位 クウィアトコウスキー

トップ10内に4人も入ったスカイ

今年のスカイも強い

結局総合争いは初日から勃発

6位のフルームが基準とすると

サイモン・イェーツ25秒、リッチーポート35秒、キンタナ36秒、マイカ37秒、バルデ39秒、アル40秒、コンタドール42秒、マインティーンズ1分、チャベス1分1秒遅れた

初日からたった14キロの距離でライバル勢は30秒以上フルームから遅れた

この差がどこまで響くのか?

ツールはまだまだ始まったばかりである

 

バーレーンメリダのエースのヨン・イサギレも初日で姿を消すこととなった

これによりチームは平坦ステージでのコロブレッリのスプリント勝負にかける

そうなると残りの山岳ステージなどは新城など自由を与えられることになる

チーム的には残念なリタイアで、非常に不謹慎ではあるが日本人的には嬉しいリタイア

非常に楽しみである

 

チーム内のゴタゴタで移籍も噂せれていたフルームはスカイと2020年まで契約延長

これで悩みも吹っ飛びとりあえずはツールに専念できる

チーム自体も絶好調

そしてスカイのゴタゴタの原因だったウィギンスはボート競技で東京オリンピックを目指すという

もしかしたら2020年に日本でウィギンスが見られるのかもしれない

 

今日はスプリントステージ

ステージ予想なんてものはスプリントステージかTTしか当たらない

スプリントも最近は大混戦

ゴール前のレイアウトとか分からないがトレインが組めればキッテルだろうが

誰にするかな?

デマールだな

しかもブアニの進路を塞ぎ気味な感じでブアニが抗議の手をあげる中でのデマールで

早くもフランス人勝利でフランス歓喜でもリエージュなんだよな

 

今日は夕方6時40分だったかな?

本当に今年は大変だ

平日なんてどうすればいいのか?

できる限り夜更かししたいが

俺は夜9時には眠たくなる

困ったものだ