鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

「ヒアリ」名古屋上陸

ついに噂のヒアリが名古屋にやってきた

兵庫県で確認されたヒアリが今度は名古屋港の鍋田埠頭へと上陸していたのだ

しかも今度はコンテナの中ではなくコンテナの外をウロウロしていたという

初めての名古屋観光を楽しもうとしていたのだろうか?

運悪く見つかりヒアリは殺された

まだ他に仲間がいる可能性もあるがとりあえず見つかったヒアリは皆殺しになった

国内でヒアリが確認されたのは3カ所目である

そして環境省国土交通省と合同で、名古屋港を含む輸入コンテナ取扱量の多い6港と、ヒアリ分布地域の中国・台湾に近い那覇港を加えた7港で調査に着手した

今回は7匹

彼らはコンテナの上部でくつろいでたところを不意打ちにあい殺された

おそらく毒殺

そして彼らの亡骸は研究機関へと運ばれて調査

その結果ヒアリと断定されたのだ

今回彼らが乗ってきた貨物船は、中国広東省広州市の南沙港を15日に出港してアモイ(中国福建省)、東京港、横浜港を経て、23日に鍋田埠頭に到着

24日に門司港に向かって出航したが同じ船で南沙港から搬入された他のコンテナからは発見されなかったという

つまり全員名古屋で下船したのである

レゴランドでも行くつもりだったのか?

コンクリ名古屋城を見ておきたかったのか?

東山動物園でイケメンゴリラを見たかったのか?

名古屋飯を食べたかったのかは分からない

とにかくみんな名古屋港で降りたみたいである

このヒアリ

最近初めて聞くようになった名前

名前の通り「アリ」である

世界の侵略的外来種ワースト100選定種

特定外来生物にも指定

毒性の強い近縁種であるアカカミアリよりも強力な猛毒の針を持つ

彼らに刺されると火傷のような激しい痛みがあるばかりでなくアナフィラキシーショックを起こし、時に死に至るという

そのために彼らはこう呼ばれている「殺人アリ」と

さすがにこれは厄介である

アメリカ、中国、オーストラリアに分布してるそうだが、日本にも定住してしまうのだろうか?

彼らは暖かい昼間に餌を食べるという

彼らにとって人間は餌では無いだろうが、何らかの原因で人間にも噛み付くので厄介だ

やはり殺してやろうという強い殺意があるのだろうか?

ただ夜間は行動しないそうだ

俺と同じで夜は苦手なんだな

やはり早寝早起きが一番である

彼らは雑食で、蜂蜜、樹液、種子から、昆虫、小型脊椎動物のトカゲなどを捕食する

そして暖かい季節に有翅虫による結婚飛行が行われ、新しい巣が形成されるらしい

これは新婚旅行で名古屋に来た可能性もある

名古屋を観光してついでに家を建てて家族を作る予定だったのかもしれないな

そして何と水位が高くなると筏を作るなど、多様な行動を起こすそうだ

洪水になっても筏を作って避難するのかよ

巣内の仲間が死んだ際にはその死骸を巣の外に捨てて感染症などを防ぐ(necrophoric)と呼ばれる行動が見られるとも書いてある

なんか俺より頭いいような気がしてきた

ただ死者を弔うとか宗教的な観念は持ってないみたいだ

死んだら厄介者扱いして捨てる

働きアリは体内に磁気に誘因されるようになる物質を持ち、電気設備に侵入し破壊することがあるとも書いてある

機械まで壊すのかよ

農業地帯では多種多様な作物を食い荒らし農業機械や設備を破壊し牧草地を荒らす

もう無茶苦茶迷惑な奴等だ

マッドマックスや北斗の拳の世界に近いな

そして人だけでなく野生動物や家畜にも襲い掛かり、失明させたり怪我や死亡させるそうだ

これでは犬や猫も危険では無いか

こんな奴等が日本に定住したらどうすればいいのか?

おちおち子供も外で遊ばせられなくなるし草取りも危険である

我々園芸家も命の危険が増すということだ

正直アリはよく見かける

しかしアリの種類までは昆虫マニアでも無い限りは見分けがつかない

見つけたとしてもヒアリなのかどうかは良くわからないだろうな

そうなると手当たり次第アリを殺せということになり

無害なアリまで殺さなければならなくなる

そんなことしたら閻魔様が激怒するだろうな

とりあえず体の色は赤茶色なので赤茶色のアリには注意が必要である

なんかもうこれからドキドキしながら土いじりしないといけないんだな

毒で即死するならいいけど

脳梗塞で麻痺とか残ると厄介なんだよなぁ

困ったもんだ