鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

カリモク60 Kチェアを買った

自宅の一応事務所兼俺部屋のソファーを購入することにした

基本俺は地べた派である

部屋の中なら床派と言った方がいいのだろうか

つまり椅子には必要に迫れない限りは座らないのだ

椅子はなぜか落ち着かない

PCなど長時間座らざるおえない時以外は座らない

しかし俺の部屋には椅子が3つある

ちなみに俺の部屋は10畳である

しかし物が多すぎるために壁には棚を配置しまくっていて居住スペースは狭い

CDだけでも他の部屋に移動させたいがそれもままならない状況だ

床派の俺は普段座椅子を使用する

今まで様々な座椅子を使用してきたがどれもしっくりくる座椅子はなかった

まぁ俺が座椅子には金をケチるのが一つの理由ではあるのだが

今現在はニトリで購入した和室用の座椅子である

あの旅館や料理屋の小上がりなどに置いてあるような奴だ

現品限りの傷物を安くニトリで購入したのだ

俺は傷物は好きである

理由は安いから

日常的に使うものは必ず傷は付くものである

それなら最初から傷物でも俺は一向に構わない

そんなニトリの座椅子だが肝心の座布団をケチって安物を購入したので非常に座り心地が悪い

そしてどうもこの座椅子もまた長時間座り続けるには無理があるのだ

気がつくと変な姿勢になり腰が痛くなる

これではダメだと

おちおち本も読んでいられない

でもだらっと座椅子にもたれ掛かり酒を飲むには重宝する

俺は床にゴザを敷いている

畳やゴザが好きだからだが部屋全体のコーディネートは完全無視して部屋の一部を和室空間として使っているのだ

毎晩このゴザの上に寝転がりケヤキの板の上に酒器とつまみを置いてちびちび飲みながらTVを見るのである

この時に座椅子に頭をもたれかけるのだ

さすがにこれでは首が痛い

きちんと座椅子に座りなおしても気がつくとだらっと寝そべってしまう

なかなか料理屋の座敷で酒を飲むようにはいかないのである

そこで俺は一大決心をした

腰や首のためにもちゃんとしたソファを買おうと

ただし場所がないので一人用だが

まぁ他にも椅子はあるので来客があっても対処はできる

俺は飯を食べる時のダイニングチェアでもそうなのだが椅子の上であぐらをかいてしまう癖がある

なのでPCデスク用の椅子でもあぐらをかいて作業をする

そのためになるべく幅広の椅子を使う

昔はケチって1万円から1万5千円ほどのデスクチェアを使用していたが

やはり安物は安物である

しょっちゅうネジが緩んでくる

俺があぐらをかくためにメーカーが想定しない場所に負荷がかかるからだと思われる

背もたれにもたれかかった時にネジが一気に外れて後ろへ倒れたこともしばしばある

今の椅子の前はお高いハリーベルトイアのダイヤモンドチェアを使用していた

あのMoMAニューヨーク近代美術館に置かれている椅子である

ワイヤーで編まれた椅子は非常に座り心地がよかったが、これも突然ネジが外れてバキッと折れて俺は後方へひっくり返ることとなった

これまた俺が椅子の上であぐらをかいていたからである

 こんなやつで俺が買ったのは5万円ほどのレプリカだが

これは購入して3年ほどでお亡くなりになった

そしてその次に購入して今も使ってる椅子がイームズである

現行品のポリプロピレンの奴

もどきではなくちゃんとしたハーマンミラーイームズのアームシェルチェア

 俺のは黄色だが

エッフェルベースの足である

このイームズは実に優秀で座り心地よしデザインもよし汚れにも強い

そしてあぐらをかいても壊れないのだ

www.hermanmiller.co.jp

そしてもう一つの椅子はヴィンテージのイームズセカンドモデルでFRPの奴だ

これは完全に置物状態で邪魔くさい

何故かというと昔のイームズはアメリカ人仕様なんで座面の高さがやや高いのだ

そのために我々短足日本人は足が落ち着かないのである

若干爪先立ち感覚になり落ち着かないのである

ちなみに今のイームズはちゃんと短足仕様で座面が低くなっている

前置きが長くなったが椅子はあってもまともな椅子が無い俺の部屋

いよいよ満を持してカリモクの投入である

カリモク家具

日本を代表する家具の一つである

江戸から続く材木屋が愛知県刈谷市に木工所を創業

これがカリモク家具の始まりである

そのカリモクの中の比較的お得な値段展開をしているカリモク60

いわゆる60年代の家具の復刻版みたいなものだ

昭和の喫茶店にあったような椅子や机

そんな定番的なスタイルの家具である

巷には低価格でカリモク60風の椅子はいっぱい販売されている

しかし俺は今までに安物で失敗してきているので今度こそちゃんとした椅子を買おうと決心したのだ

だいたいカリモク60もどきと本物では座り心地や耐久性が全く違う

値段は倍以上になるがやはり本物を買う方が腰も痛めなくて済むし長い目で見れば結局はお得なのである

とは言っても俺が買った定番のKチェア黒

一人用のソファだがお値段は税別35500円と国産としてはコスパ抜群

そのために若者にも人気な一品である

とは言ってもカリモク60

やはり昭和のおっさんの方がよく似合う

まぁ俺が生まれる前のデザインセンスだが

それが逆に現代では新鮮であり懐かしい

そんなKチェア

昨日店に届いたので早速引き取りに行ってきた

部屋に置いた

途端に狭くなる俺の部屋

一角に作ってある自作の棚やサイドテーブルと植物たち

 そしてKチェア

実に落ち着く空間である

これで読書もはかどりそうだ

あとは酒を飲むための机をなんとかしないとな

カリモク60のローテーブルだと3万円する

椅子はケチらない方がいいが机はケチっても大丈夫

カリモクでも天板はメラミンだしな

最近はひふみんが人気みたいだが、これはメラミンである

メラミンなら別に山善あたりでもいいんじゃ無いかと俺は思うのだ

どうせ酒を飲むときに出してくるだけである

ただ椅子はケチってはだめだ

座り心地が悪いし俺のように壊れてなんどもひっくり返ることになる

カリモク60 Kチェア

さすがにちゃんと作ってある

ただ若干だが木製の肘掛が右と左で感触が違う

左側の内側の真ん中あたりが微妙に膨らんでいる

これはこの辺りだけ削りが足りないと思われる

そして塗装も角のところに塗りムラがあり足の一番下ああたりも色の着きが薄い

さらに全体に左だけザラザラしている

これは研磨が足りない

しかし右側の肘掛は文句がつけようの無いぐらい完璧な仕上がりだ

これは一人が一つの家具全てを製作するのではなく

分担制でパーツごとに作られてるために右と左で製作した職人が違う可能性が高い

ただ購入した店でこのことを話してもタチの悪いクレーマーだと思われるぐらいの差ではある

しかし製作した職人に直接話をすれば確実に分かる差でもある

人が作る工業製品

いくら日本製でもこの辺りが限界なのかもしれないな

俺の幸之助号も日本で日本人が作ってるけど塗装の塗りムラはあるしな

この辺りの技術はどんどん落ちていくだけに今後機械に仕事を奪われてしまうかもしれない

ちなみにエルメスのバッグなどは一個一個最初から最後まで一人の職人が全ての責任を追って製作している

こちらのやり方の方が品質は良いものができると思う

ただ効率が悪いためにお値段が高くなる

それでもKチェアは大変満足な椅子

表面のざらつきは使ってるうちにツルツルになるしな

肘掛の違和感も個性だと思えばなんでも無い

俺の椅子だけの個性である

やっぱりコスパは抜群だ

中古でもそこそこの値段してるところ見てると買い取り価格も1万円ぐらいあるのかもしれないな

今年はこの椅子でツール観戦だな

 

カリモク60

 

 

背中の傷が少し痒くなってきた

痛みはもう無い

痛み止めも余ってしまったな

それにしても俺は通常6種類の薬を服用している

今回はこれに加えて6種類の飲み薬と1種類の塗り薬が増えた

さすがにこれだけの薬を飲むと頭がぼっとして一日中眠たくなる

明日で粉瘤の薬は終わるので助かるが

そして今日から風呂に入る

昨日は一応入るのは辞めた

酒は飲んだがやはり酒を飲むと少し背中が傷んだ

今日ももちろん飲む

冷蔵庫の中に常備してあるししゃもの丸焼きの賞味期限が迫ってるからだ

しかし雨少ししか降らないな

少し降っては中休み

一体どんだけ休むんだよってぐらい今年の梅雨は降らない

大丈夫なのだろうか?

おかげでベランダの植物の水やりがさぼれないのであった