鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

園芸日記番外編 苔「MOiSSt MOSS」

先日近所の本屋へ行った

一角に父の日コーナーが作られており、とても興味深い本が並んでいた

その中には園芸や苔の本もあり

一緒にモイストモスなるものが売られていたのだ

値段は1200円

なんとかなりそうな値段である

とても気になったがその日は買わずに帰宅した

 

先ほどその本屋の隣にあるホムセンへ行く用事があった

スケールが壊れたので買いに行ってきた

その時に目に付いたのが食虫植物

ハエなど食べてくれる便利なやつ

俺は想像した

部屋の中を縦横無尽に飛び回る虫どもを次かから次へと平らげてしまう植物のことを

値段は600円弱

俺は迷った

これほど機能性に溢れた植物は他にいないのでは?

ただ一つだけ問題がある

こいつらは見た目がグロテスク

とてもグリーンインテリアにはなりえない風貌なのだ

俺はとりあえず保留とした

多分こいつらは売れない

売れ残って叩き売りされてるところを買えばいいと

待つのだその時まで

値段が下がるまで待とうホトトギス

 

その後、俺はついふらふらと隣の本屋へ入ってしまった

特別買うものはない

しかし気になっていたのだ

苔が

苔は園芸屋でも手に入るし、もちろん自然にも生えている

俺もたまに道端に生えている苔を採取しては持ち帰るがなかなか育ってくれないのが現状である

園芸屋では様々な苔が様々な値段で売られている

もふもふした苔などはやはり800円ぐらいの強気な値段がつけられていたりする

正直俺は苔の知識は無い

銀閣寺に行くと実に様々な苔が生えているが俺には区別がつかない

まぁいい、その辺りは追々勉強すればいいさ

俺は自分の気持ちを奮い立たせるために苔の本を立ち読みした

苔ってなかなか奥が深い

そして俺は自分の背中を押してもらうためにオシャレ系苔本を読んだ

もはや苔たちは完全にインテリアである

ひょろ長い紅葉と一緒に素敵な器に植えられた苔たちはどこかお高く止まっているかのようだ

そして小さな小さな箱庭

苔たちは主役にもなるし名脇役にもなる

俺の背中はどんと強く押されたのだ

将来的には箱庭製作

その第一歩としてのモイストモスなのだ

「この一歩は小さいが、人類にとっては偉大な一歩である」とニール・アームストロングは言った

「この一錠は小さいが、ロードレーサーにとっては偉大な一錠である」とランス・アームストロングが言ったかどうかは定かでは無い

 しかし確実に「この一歩は小さいが、俺にとっては偉大な一歩である 」

ここから俺の苔物語が始まるのだ

そして俺は苔を購入した

 

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これが箱である

あざとく購入したばかりのMacBook Proと一緒に並べてみた

カレル・チャペック「園芸家12ヶ月」は常時ここに置いてある

いついかなる時にも手に取り読むことができるように

我々園芸家にとっては聖書と同じなのである

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これが箱を開けた状態

スナゴケが乾燥した状態で木箱に入っている

木箱、スポンジ、苔の順番で収まっている

こいつに肥料はいらない

週に一度の霧吹きと1日2〜3時間の日光浴

それだけでいい、それだけで

俺は早速こいつに霧吹きをかけてやった

ここで注意しなければならないことが一つだけある

「霧吹きしすぎるな!!馬鹿野郎」

これだけだが俺はどうしても植物に対して過保護になってしまう

もっと水が欲しいんじゃ無いのか?もっと肥料が欲しいんじゃ無いのか?

そんな俺の善意の行動は逆に植物たちを苦しめる

そして死

俺はいったいいくつもの尊い命を奪ってきたのか

園芸とは水やりに始まり水やりに終わるのだ

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俺は華麗な手つきで苔に霧吹きをかけてやった

途端に緑色に輝き出すスナゴケ

やはりこいつらは生きている

俺は早速窓際の日当たりのいい場所にこいつを置いてやった

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いずれこいつは、こんもりするであろう

新芽が芽吹くと密集しながら縦へ縦へと伸びるという

スナゴケは苔の中でも最も乾燥に強い

そのために屋内で育てることも可能だそうだ

スナゴケは北半球、北海道から九州に分布
川原の砂地などに多くみられ、苔庭に利用することもあるほか、盆景にも使われる

そんなスナゴケ

夏場はメンテナンス不要

つまり夏場には水を与えないでいい

むしろ与えるな

さらに強い日差しにも強くコンクリートジャングル大都会東京でも緑化に使え、屋内のインテリアとしても最適

そんなスナゴケ

ちなみに一ヶ月霧吹きを放置してもこいつは死なない

ただ毎日の霧吹きだけはご法度だ

シュッシュッと霧吹きしたい気持ちをぐっと抑えて

少なくとも1日は開けて欲しい

スナゴケからのお願いである

大事なことなので、もう一度言う

 

「決して水を与えすぎるな」

 

それだけ守ってやればこいつはモフモフと俺たちを癒してくれることであろう

 

 

モイストモス

モイストモス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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