鯖棒亭日乗(下)

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金沢市、外人観光客向けのマナーパンフ配布、文化の違いに配慮するようにと

どんどん増える外人観光客

京都でも日本人すら滅多に訪れないような塔頭寺院にまで外人があふれ返っている

メジャーな寺と違って小さなお寺では英語などの表記の看板が少ない

そんなとある庭が有名な塔頭寺院の庭園にて

外人観光客のお姉さんに俺は片言な英語と身振りで水琴窟を教えてあげたことがあるが、とても喜んでいた

その庭には小さな立て看板に漢字しか書いてなかった

こういったところもこれから改善されて行くと良いなぁと思う

そして北陸新幹線が開業した金沢も外人観光客の増加に伴いマナーパンフを作成した

とりあえず英語と中国語だそうだ

これはゴミのポイ捨てなどのトラブルが相次いでいる事情があるというが

ポイ捨てと言えば・・・あの国だろうな

ある意味ポイ捨て文化だからな

京都奈良だと欧米系外人の人は日本人以上に寺など見学している

日本人なんか国宝すらスルーして行くのに

外人は梵鐘などにも興味津々なのである

今回、金沢市が作成したマナーパンフの内容は

ゴミのポイ捨て禁止

路上での喫煙の禁止などをイラストで説明

違反者には1000円の罰金が科せられると警告されている

これは日本人でも知らない人多いんじゃないのかな?

さらに、市場の物にむやみに触らない事

寺や神社に参拝するときには帽子やサングラスを取ることと書いてあるそうだ

文化の違いに配慮するようにと

これもほとんどの日本人は知らない事

だいたいお寺の境内で帽子を取る奴なんか俺以外見た事が無い

ほぼ100%日本人も帽子を被ったまま参拝している

脱帽するのは俺だけ

完全におかしな人扱いされるのだ

ただ高野山奥の院弘法大師が今でも修行されている奥の院の一番奥まった場所

つまり奥の院には三つの橋があるのだが最後の3番目の橋を超えた場所

そこは聖域中の聖域なので撮影禁止

そして脱帽しなければならない

これは立て看板に注意書きがされているので流石にここだけはみんな帽子を脱ぐ

そしてほとんどの人は橋を渡る前に一礼して帰りも一礼する

これはこの橋まで空海さんが送り迎えしてくれるからである

そのために我々は空海さんに一礼するのだ

「ありがとうございます」と

こうやってほとんどの日本人がやっていると外人も真似し始める

そうやってマナーは浸透して行くのだ

ただ高野山奥の院の再深部以外で脱帽している人はほとんどいない

お坊さんも何も言わないし

でも本堂の中ぐらいは帽子を脱ぐのがマナーだろうな

これはちゃんとお寺も注意書きを書いた方が良いな

サングラスに関しては金沢市が何言おうが外さなくても良いと思う

度入りのサングラスをしている人もいるし

病気で常にサングラスが必要な人もいる

このサングラスに関しては今すぐでも金沢市は改めるべきだな

どうせファッション的な意味しか無いと思ってる人が作ったんだろうが

でも帽子はやはり脱いだ方が良い

仏様に失礼なのである

だがこれに関しても日本人は神仏なんて信じていない人が多いので

どうでも良いのかもしれないな

ただのイベントとして初詣するだけ

それもお賽銭投げ入れて好き勝手なお願いごとするだけ

それでは神様にお願いごとは聞いてもらえない

外人なんかさらに深刻だ

外人の場合は一神教が多い

その人達が日本の神仏を拝んで良いのだろうか?

ほとんどの人は仏像を見ても単に木像か銅像にしか思わないであろう

不動明王を見て「俺の煩悩を斬り捨てて下さい」「そしてその縄で僕を救済して下さい」なんて誰も思わない

普通の人は「この人は何で怒ってるんだろう?」と思うだけなのだ

京都奈良でも日本人は一部の人以外仏像も流し見するだけだからな

本当にもったいない

歴史と文化を知れば

もっともっと日本は面白くなるのにな