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鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

高月「国宝十一面観音」と長浜「焼鯖そうめん」と「まるい食パン」の旅 02

2017年GWの日帰り一人旅

後半の長浜編である

ちなみに前半は高月で仏像三昧

一つ前の記事なので興味のある人は見てみて欲しい

 

5月5日の午前中を高月で過ごした俺は、先ほど通過した長浜へ戻ることにした

長浜と言えば琵琶湖屈指の観光地である

彦根などと一緒に回るのも面白い

長浜観光は長浜城と北国街道が中心になる

俺も数回訪れているが、小さい町ながらも魅力的な店が多くてついつい長居してしまい観光的な場所はまだ全部を回りきれていないのである

しかもシンボル的な長浜城すら訪れていないのだ

 

俺は久しぶりに長浜駅へと降り立った

長浜も2年ぶりぐらいだろうか?

GWだが駅前はそれほど人は多くは無い

駅前には新しい商業施設みたいなものがオープンするみたいだ

このとき11時30分過ぎ

飯の時間だ

既に俺の心の中は決まっている

長浜の郷土料理「焼鯖そうめん」だ

他にも食べたい物はあるが、やはり長浜に来たらとりあえずは焼鯖そうめんである

郷土料理なので道の駅などにも弁当として売っていたりする

この辺りでも数件食べられる店があるはずだが俺がいつも行くのは「翼果楼 」(よかろう)だ

その店は北国街道にあり、各種メディアでたびたび紹介される1番人気の店である

俺がいつも食べに行ってたのは平日の昼だ

今日はGW

「混んでるかも知れないな」

自然と足早になる俺の目に他の行列が飛び込んで来た

鳥喜多の親子丼行列だ

この店も気になるが俺はまだ食べた事が無い

どうしても焼鯖そうめんを食べてしまうからだが

そんな親子丼行列をスルーして北国街道へと入る

街道に入った瞬間飛び込んで来たのが、人人人

かなり賑わってる

俺は少々長浜を侮っていたみたいだ

流石GWである

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俺は競歩並みのスピードで翼果楼 を目指した

な、なんてことだ・・・

並んでいる

しかし今日の俺は焼鯖そうめんを食べる為に滋賀県までやって来たと行っても過言ではない

俺は迷う事無く行列の最後尾へと並んだ

時間的には最初の客で満杯になったころだろう

メニュー的には作り置き可の物が多い

そしてほとんどの人は焼鯖そうめんを注文する

鯖は既に仕込んであるはず

あとはそうめんを茹でるだけだ

料理は直ぐに提供される

そして食べるのも比較的早く回転率もいいはず

俺は30分と予想した

俺の後の人も同じく30分ぐらいの待ち時間の見積りを出していた

俺はカバンから文庫本を取り出し読みながら待つ事にした

しかし俺の前方はカップルである

前日の夜の情事の話をしている

本の内容が頭に入らない

それでも日本は少子高齢化の道を歩んでいる

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馬つなぎ石

江戸時代や明治初期ぐらいまではここに馬をつないでいたんだろうな

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この景色が見え出すともうすぐ店内へと入れる

行列は予想以上だった

結局45分ぐらい並んだ俺はようやく店内へと入る事が出来た

2階へと案内された

かなり広い座敷に余裕を持って机が並べられている

この大きな机を一人で占拠するのは忍びない

しかし仕方が無い

行列嫌いの俺が45分という長時間を耐えて勝ち取った席である

そこまでして食べたい焼鯖そうめんなのである

すぐに注文を取りに来た

俺はメニューを見る事無く

「焼鯖そうめんとキリン」

この店にはサッポロのラガーもあるが中瓶だ

大瓶が飲みたかった俺はキリンを選択

キリンでも一番絞りなんてやわな奴じゃないクラシックラガー

まさに昭和を代表するビールである

やっぱり熱処理だな

俺は文庫本を取り出して再び読み始めた

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かなり使い込まれた木の机には内田百閒の仏頂面がよく似合う

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そしてほどなくしてビールが運ばれて来た

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この日は暑かった

昼に飲む黄金に輝く液体は俺の体を俺の心を満足させてくれる

そして直ぐに焼鯖そうめんも運ばれて来た

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これだ、これである

2年ぶりに見る焼鯖そうめんは懐かしい

周りを見渡すとみんな白飯や焼鯖寿司や小鉢がセットになった御膳タイプを食べている

その中で俺は単品である

非常に貧乏臭いと思われていることであろう

「おい見ろよ、あのおっさん単品での注文だぜ」

「かわいそうに・・・あれじゃお腹空いちゃうよね」

おそらくそんな風に周りからは見られているはずだ

しかしここは長浜

他に美味い物は溢れるほどある町

ここで満腹にするわけにはいかないのだ

やはり通は単品とビール

これである

しかし結構ボリュームがあるために女性やお年寄りは単品で十分なのだ

しかもこの店の前には、いもきんつばが売っている

見れば食べたくなってしまうのである

俺は焼鯖そうめんを食べた

嗚呼、やっぱり美味いなぁ

箸で簡単にほろほろと崩れる鯖

時には鯖とビール

時には鯖とそうめん

至福の一時である

そうめんは、ほんのり煮汁を吸わせてある

そしてとにかくこの鯖が非常に美味い!!

やはり並んででも食べる価値のある焼鯖そうめんであった

ちなみに焼鯖そうめんと焼鯖寿司は持ち帰りも可能である

yokarou.com

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俺は黒壁スクエアへと向かった

この辺りは長浜でも1番人気スポット

お土産も買うならこの辺りが良い

そしてこの日はミニ盆栽のワークショップも行なわれていた

俺は軽く店内を物色

ここは帰りがけにまた来る事にしてとりあえず商店街を目指した

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地方の商店街だが、ここは非常に面白い

この辺りは門前町でもあるし雰囲気的には名古屋の大須商店街に似ているかも知れないな

面白い個人経営の店がいっぱいあるのだ

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とにかく町全体に植物が多い

園芸おっさんとしてはコレだけでも楽しめてしまう

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懐かしの郵便ポストもこの町にはよく似合う

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長浜はガラスが有名だが陶器の店も多い

本当に俺が好きな物が凝縮されている町である

それが小さい町でありながらも何回も何回も訪れてしまう理由でもある

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そして滋賀と言えば叶 匠壽庵

バームクーヘンのクラブハリエや木之本の菓匠禄兵衛など滋賀のスイーツは美味い

おそらくこの店を発見した女性は昼飯で満腹になった自分を恨む事であろう

そして自分への言い訳としてこういうのだ「甘い物は別腹だし」

しかし牛でもあるまいし人間には別腹など存在しない

食べたら食べただけ確実に太るのである

だからこそ俺は言うのだ

単品にしとけと

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建物の裏を流れる川まで風情がある

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前方に見えるのはお寺の門である

かなり立派な門構え

このお寺は長浜城伏見桃山城からの移築が多いのだ

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真宗大谷派の別院

正式には無礙智山(むげちざん)大通寺というが地元の人からは「ごぼさん」と呼ばれている

御坊さんで「ごぼさん」になる

ここも本堂での拝観は無料だがお寺のお宝を見るには500円が必要である

内部の障壁は狩野山楽・山雪、円山応挙によって描かれている。そして庭園は国の名勝なのだ

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屋根の上には「うだつ」が

うだつとは防火壁の事

昔の人は、お金が無くてこの防火壁を作れない人の事を「うだつの上がらない人」と言った

そしてお隣の屋根には物干し台が

これもまた昭和の思い出す懐かしい風景である

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ガスメーターの上にはワイヤープランツ

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この三谷旅館さんで俺は自分へのお土産を買った

限定という言葉に弱い俺は昆布の佃煮を買わせて頂いた

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これもワイヤープランツ

俺の部屋のワイヤープランツは枯れてしまったが

滋賀県でも外で冬越しするんだな

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ひととおり町の散策を楽しんだ俺は、もう一つの目的地へと向かう事にした

駅から歩ける距離だが黒壁スクエアなどの賑わってる場所からは少し離れることになる

長浜の地ビールの店の側だと言えば分かりやすいかもしれない

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到着である

長浜のソウルフード「サラダパン」「サンドウイッチ」で有名なつるやパン

そのつるやパンが最近オープンさせたまるい食パンの専門店である

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朝と昼ではメニューがかわる

朝はトーストで昼はサンドイッチである

1番人気は焼鯖サンド

俺は迷った

正直全部食べたい

しかし俺の腹は2個が限界だ

まず焼鯖は確定である

残りの一つは迷いに迷って新商品のポテサラにした

この組み合わせは奇しくも俺の前で並んでいたお姉さんと同じ注文になってしまった

そこに俺は明日の朝食用に「サンドウイッチ」も購入した

ちなみにつるやパンで人気のサラダパンはコッペパンの中にマヨネーズで和えたタクアンが入っている

このサラダパンの元祖は実はタクアンではなくキャベツのコールスローだった

キャベツでは水分でパンが湿ってしまうということでタクアンに改良されたとのことだそしてこの店でその幻のコールスローが復活したのだ

それがメニューの中にある「サラダ」である

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これが朝食用に購入したサンドウイッチ

中身は魚肉系のハムのみ

いたってシンプルだがこれがまた美味い!

近所で買えれば毎日でも食べたいぐらいである

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商品はこのようにして運ばれてくる

イートインスペースは店の奥にある

中央の大きなテーブルは巨大パラソルのおかげで日陰だが既に2組のカップルが

まだ二人ほど座れるイスはあるが、さすがにカップル達の間におっさんが分け入る事はできない

残すのは炎天下のベンチとトイレ前のテーブル

俺はトイレ前を選択した

やはりおっさんの一人旅にはトイレ前がお似合いなのさ

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こちらが焼鯖

中身は大葉にガリに焼鯖とタルタルソースだ

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こちらがポテサラ

いたってシンプルだが間違いなく美味いはず

王道な組み合わせである

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焼鯖から食べてみた

一口食べた俺に衝撃が走る

な、なんだこの柔らかさ

写真を見てもらえば分かると思うが、まるい食パンがふにゃっとなっている

そうなのだ、このまるい食パンはとても柔らかい

今まで経験した事が無いほど柔らかくてモチモチなのだ

そしてほんのりと甘い

耳の部分ももちろん柔らかい

しかし弾力が凄いのだ

噛み応え抜群

そして噛めば噛むほど美味い

中の鯖はとてもジューシーで良い鯖だ

大葉とガリがいいアクセントになっている

そしてなによりタルタルとの相性が抜群である

この焼鯖サンド「すげえ美味い!!」

信じられないぐらい美味いのだ

周りからも仕切りに「すごくおいしい」「すごくおいしい」

はるばる長浜まで来た甲斐があった

これでまた俺の食べたい物が増えてしまった

次はポテサラだ

これもまた当然美味い

しかし先に食べた焼鯖が美味過ぎてポテサラの印象は少し薄れてしまった

今度どうしようか?

焼きそばにチキンカツにサラダに、タマゴにみたらし

焼鯖も食べたいし

困ったなぁ

やっぱり人間にも複数の胃袋が必要みたいである

www.tsuruyapan.jp

幸せになった俺は店を後にして再び散歩を開始した

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ここが地ビールの店

今日は飲む金が無い

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この屋根の上に飛び出てるのはお寺だ

これがいったいなんなのか説明書きがあった気がするが忘れてしまった

俺はこの後で再び黒壁スクエアへと戻りお土産を物色した

まずは自分へのお土産を一つ

そして他人へのお土産も購入した

そして帰る直前に俺はいつものように鮒寿司を購入

これは自分用

鮒寿司は、お酒のツマミだからといってむやみに人に渡せる物ではないからだ

「発酵するにしても、ほどがあるだろ・・・」ってぐらい発酵している

ご飯の部分なんかとろとろになっている

しかしこれがまた日本酒には合う合う

おそらくこれほど日本酒に合うツマミは存在しないのでは?と思うぐらい合う

しかし食べる人を選ぶので他人へのお土産には注意が必要だ

 

まだ他にも回りたい場所は沢山ある

また来よう長浜に

まだまだ食べたいものいっぱいあるしな

そしてやはり焼鯖そうめんは単品がいいのだ