園芸日記14
雨である
梅雨でもないのにしばらく雨が続くようだ
今週末も雨、雨
仕事の予定がぐちゃぐちゃになる
とりあえず立て込んで来るので明日は強引にでも仕事してくるが
雨で助かるのはベランダの水やりだ
毎朝の水やりがいらないのでその分ゆっくりできる
しかし雨だと植物達を眺めることが出来ないのが残念だ
突っ張り棒タイプの格納式のひさしを導入するべきか迷っている
アマゾンで1万円ぐらいであるのだが、なんか安過ぎて直ぐに壊れるんじゃないかと手が出せないのである
ひさしが拡張出来れば夏場の直射日光に弱い植物達も非難させられる
急な夕立からも守れて
俺は日よけの下で読書をしながらたまに植物を愛でてビールを飲む事も出来るのだ
とは言っても近所のベランダからは丸見え状態ではあるのだが
去年は梅雨の間しばらくベランダに出ないでいたらミニヒマワリが大変なことになっていた
その経験もあって俺は小雨な時を見計らってベランダに出てみた
ビーダンスの赤がやられていた
雨のせいなのか?
キレイなグラデーションの花びらが全滅である
まぁいいさ
説明書きには「圧倒的な生命力で春から秋まで花が楽しめる」と書いてある
「圧倒的なまでの生命力」
まるでゴキブリかのような生命力を期待して、俺は今年のベランダの司令塔として我がチームに加入させたのであった
まだ馴染めていないだけであろう
これからきっと素晴らしい連携を見せてくれるはずだ
しばし休養して疲れを癒し、怪我を完治させたらまた頑張ってくれれば良い
まだ咲かない
でも少しずつだが成長の跡が見られる
しかし水に濡れた植物は美しいな
冬の間は部屋に非難させておいたセダムの寄せ集め
モリムラ万年草の生き残りがひょろひょろと伸びている
そろそろ刈り込んでやるか
このモリムラ万年草は去年は小振りなおっぱいのように、こんもりとしてたのだが
俺はいつもモリムラ万年草を触る時にドキドキしたもんである
これが購入した頃のモリムラ万年草とセダム
100円屋の小さなバケツに入ってる奴だ
このころはそれはもうかわいっかったのだが
やがてこいつはマンチェスターUのフェライニみたいなアフロへと姿を変えて
今ではひょろひょろとやせ細り伸びきった数名が生き残っているだけなのだ
これは俺が刈り込みをさぼったからだと思う
今年も見つけたら買ってみるかな
そして今度はちゃんと刈り込んでやろう
そんなセダムの盛り合わせに俺は異変を感じた
行きつけのホムセンで購入した松の緑に花が咲いているのだ
白くてとても小さな花だ
俺はさっそく調べてみた
どうやら本当に花みたいである
俺は初めて見る多肉植物の花に感動したのだった
しかしこんな小さな多肉植物でもちゃんと花を咲かせるんだよなぁ
やはり植物は面白い
ナデシコの花が2輪になっていた
これからぽこぽこ咲きそうな予感だが
この2輪の花と言うのも中々乙な物である
しかも濡れた花
赤のハニーダンスはすっかり丸坊主になって辱めを受けていたが
こちらの黄色は元気いっぱいだ
わすれな草もどんどん花を増やしている
俺は尾崎の歌を思い出して衝動買いしたこいつを家に余っていた四号鉢にとりあえず植えておいたのだが、どうやら水切れが早いのである
気温はどんどんと高くなって来る
植え替えてやらないとな
午前中に仕事の打ち合わせを終えた俺は鉢を買いに少し離れた大型のホムセンへと向かった
ここでわすれな草の為に五合鉢を奢ってやった
これでも小さいぐらいだろうが俺のベランダは狭い
我慢してくれ
「ん?」
隣に写ってるのはハニーダンスの赤
花びらがやけに赤いな
そういえば説明書きに色変わりも楽しめると書いてあった
「そうか!そう言うことか」
これはあくまで俺の仮説だが、こいつを購入したのは赤から黄色のグラデがキレイで購入したのだ
そのキレイなグラデの状態の花びらが全て落ちていた
そして真っ赤な花びらは生きている
つまり最初は真っ赤な花びらで次第に黄色のグラデが入って来て、やがて花びらを落とすのでは無いか?
と言う事は、もうしばらくすると真っ赤な花でいっぱいになるんだな
わすれな草の鉢を買いに行った時に俺は見切り品の棚でヘデラが50円になっている事に気づいた
本来なら188円である
それが50円
いつものことながら俺は見切り品に弱い
すっかり葉の小さくなった50円のヘデラを俺は2ポット大人買いしてやったのだ
ついでにハンギング用の土も購入して植え替えた
これからワサワサ伸びてくれるだろう
しかしこれで100円とは
良い買い物ができた
今現在の俺のベランダ
オリーブの隣にはシマトネリコも追加した
450円だ
俺がいつも「トネリコ」のことを「トリネコ」と言ってしまうのは
ココだけの秘密である
本屋にて以前から気になっていた本を買ってしまった
名もなき草たちの暮らしぶりと生き残り戦術を愛情とユーモアに満ちた視線で観察、紹介した植物エッセイで繊細なイラストも魅力的な一冊で散歩がとても楽しくなる本である
俺の近所の本屋でランクアップキャンペーンをやっていた
どうやら俺はあと2244円分の買い物を6月30日までに終えれば、シルバー会員にランクアップするそうだ
シルバー会員になるとどんな特典があるのかは知らないが、なにやら年寄りになる気分である
若かりし頃に行きつけのラブホテルの会員カードがゴールドになりドリンクサービスやラブホテルを予約出来るという特典が付いていたが
本屋のカードは果たして何が特典になるのか?
今月のちくま文庫の新刊は面白そうな本が2冊ほどあるので買ってみるかな