南極観測船ふじ
俺の好きな名古屋での観光スポットの一つである
「船に乗り込み、南極の旅を疑似体験」
とても好奇心を刺激されるキャッチフレーズである
場所は名古屋港のガーデン埠頭にある
レゴランドが出来る金城埠頭とは結構離れているが水上バスで繋がっているのだ
しかし水上バスの料金は900円と少々お高い
途中にはワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」がある
ここは小さなお花畑
もう少し大きな規模にすればもっと観光客を呼び込めると思うのだが
植物好きはコレからの季節に南極観測船ふじと絡めて立ち寄るのもいいかもしれない
ちなみにガーデン埠頭とブルーボネット、金城埠頭とブルーボネットはそれぞれ600円で水上バスに乗れる
俺は過去に1度だけ水上バスに乗りブルーボネットを訪れた
もうかれこれ20年ぐらい前になるであろうか?
はっきりしたことは忘れたが
とにかく「マクロレンズの正義」と言うものを自分の中で提案してマクロレンズばかり使用していた時である
今から思い返してもろくな物が撮れていなかった時代でもある
正直ブルーボネットは男一人では鑑賞しづらい場所であった
家族連れやカップルに女性同士が一般的だ
なのでおっさん単独での来園には、やや注意が必要とされる
さて主題の南極観測船ふじに戻るが
ガーデン埠頭へは地下鉄が繋がっている
降りる駅は終点「名古屋港」だ
終着駅ではあるが惑星メーテルみたいに騙されてネジにされることもない
いたって普通の駅である
土日での観光なら「ドニチエコきっぷ」がおすすめ
600円で地下鉄が1日乗り放題となるシステムである
そして各種割引も特典として付いて来るのだ
名古屋の地下鉄は料金が高いので注意が必要である
ここガーデン埠頭の一番のスポットはやはり名古屋港水族館であろう
なのでほとんどの人は水族館のついでとして南極観測船ふじを訪れる
俺も最初はそうだったが二回目からは水族館はスルーでの南極観測船ふじとなった
それは水族館は料金が高い
これは施設維持に経費がかかるから仕方が無いことなのだが
そのてん南極観測船ふじは入場料300円と大変リーズナブルなのである
確か昔は200円だったと思うが記憶は定かでは無い
体験型歴史的資料「南極観測船ふじ」
行けば直ぐに分かる
港に大きなオレンジ色の船体が横たわっているからだ
このオレンジ色の船こそが1965年(昭和40年)から18年間という長い間、南極観測のための砕氷船として活躍
その役目を終えた後、1985年(昭和60年)からは「南極の博物館」としてガーデンふ頭に永久係留されているのである
そして300円を支払った者達は南極への思いを馳せながら船内へと侵入するのだ
第一甲板から入るとそこは食堂であった
過酷な南極での作業、楽しみは毎日の食事であろう
そんな隊員達の為に少しでも美味しい料理をと料理人は腕を振るうのだ
個室である
おそらくエリートな人であろう
どうやらここは医務室みたいだ
ここは床屋
「今日はどのように?」「渡瀬恒彦みたいにしてくれや!」
俺が子供の頃に南極物語と言う映画が大人気だった
主演の一人でもある渡瀬恒彦さんは先日極楽浄土へと旅立たれてしまった
そして高倉健さんも既に極楽浄土にいる
そしてそこにはタロとジロが・・・
子供の頃に雪が積もると俺たちは南極物語ごっこをした
みんなで地面に這いつくばり、高倉健になりきり「タロぉおおおおおジロぉおおおおお」と叫ぶだけの遊びだが、駆け寄って来た犬役の奴の頭をなでなでするのだ
今見ても涙が止まらなくなる映画である
そして夏目雅子がえらい美人なんだよなぁ
子供の頃には気づかなかったが
やはり植物は人の心を癒してくれるのであろう
そしてコーヒーはネスカフェだ
3段ベッド
一般的な隊員はここで眠るのだ
机の上の人形は日本に残して来た娘さんの変わりなのだろうか?
おっと目が合ってしまった
ここからは01甲板にある旧格納庫を利用した南極の博物館だ
本物のヘリコプターも展示
ブリッジにも入れる
大変にワクワクする場所だ
そして我々は束の間の「海の男」となるのであった
時計はやはりセイコー
平成29年3月25日 南極観測船ふじはリニューアルオープンした