鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

百貨店の売上減少で地方店の閉鎖が加速

百貨店の売上高が36年ぶりに6兆円を割ったそうだ

そんな数字を出されても百貨店の全盛期にはどれぐらいの売上高があったのか知らないし今とは物価も違うので単純には比較出来ないのかもしれないが

ただ確実に売上は減少しているのだ

前年比で約3%減

都市部などでもチェーン店の誘致化が進んでいるそうだ

そういえば今朝やってた番組でも銀座プランタンの二トリの話になってたが今調べてみたらユニクロも入ってるんだな

名古屋の百貨店もユニクロ、無印、ダイソーブックオフなど入居してたりするが

確かに最近俺が名古屋の栄まで出た時に行く場所はこの辺りのどこでもあるチェーン店が多い

大抵は愛知県美術館のついでに暇つぶしで行くだけである

昔は服を買う為にパルコ、三越松坂屋を確実に回っていた

そしてこの後で大須へというパターンであった

そしてラシックができるとラシックで雑貨など見たりしてたが

いつからかだろうか全く足を運ばなくなった

原因としては

まず収入が減った

欲しい物が高額になり買えなくなった

おっさんになり購買意欲も減って来た

とは言っても見れば欲しくなってしまう

そして金が無く悔しい思いをする

この辺りだろうか?

確かに雑貨や家具など商品を見て回るのは楽しいが店員がうっとおしいのも原因の一つだ

そして名駅では以前はとりあえず近鉄パッセタワーレコードだった

昔はとにかくCDを買いまくってた俺であった

そして昔の近鉄パッセのエスカレーターは上を見ながら乗ってるだけでパンチラが見えるという知る人ぞ知る有名スポット

やがて対策がとられてからは見えなくなったが

そういえば高島屋のエスカレーター付近のガラスも下の方にボカシが入るようになってたがアレもパンチラ対策かもしれない

今現在の俺が名駅エリアの百貨店で買う物は本、総菜、スイーツと物産展ぐらいだ

しかし名古屋の高島屋の本屋は規模が縮小されてしまった

総菜やスイーツは相変わらず百貨店の独断場である

物産展は試食目当てで買い物はあまりしなくなった

どうしても欲しい物は買うが

鯖寿司とかばら寿司とか豆餅とか

結局俺が百貨店を積極的に利用してたのは20代までだった

ブランドショップなんかも新作が入荷すると店員のお姉さんから電話が入る

そのなかで気になる物があればとりあえず取り置きをしといてもらうのだ

で、後日店に行って試着をして気に入れば購入してた

その頃の無駄に高い服は去年古着屋に売り払ったが10万以上のジャケットが300円とかだった

以外と高価で買取してくれたのがバーゲンの時に半額で買ったユナイテッドアローズのオリジナル商品

当時はセレオリと呼ばれバカにされていた商品ではあるが

これが2000円3000円で買い取ってくれるのだ

当時でも5000〜6000円で買ったことを思うとかなり良い買い物であった

あまり着てないのもあるがこれらの服は今で言う婚活パーティー

当時だとねるとんパーティーに行く時の女ウケを狙っての勝負服であった

本来俺はもっと楽ちんな服が好きなのだ

アメカジとかミリタリーとかアウトドアとか

そんな婚活パーティーの話はまた次の機会にでも書くとして

あと高価買取してくれるものに吉田カバンがある

これも良い値段になった

結局一番損したのはパリコレなどに出品するような高級ブランド品達だ

ただ同然の値段でしか買い取ってくれなかった

今から思えばもっと安い服を買っとけばなぁと後悔している

渋谷の道ばたで外人から買ったジッポも購入した値段でそのまま売れた

まぁこれは年数がたってる為に自然と値段が高騰しただけである

いつものように話がずれて来てるが

やがて女性から全くモテないと言うことに気づいた俺は服は近所に出来たショッピングモール内にある某アウトドアブランドばかり買うようになった

当時サイクルロードレースカヴェンディッシュが勝ちまくってた頃のことである

まさにスポンサーの思う壷

この頃から俺は完全に百貨店で服を買うことは無くなったのだ

ユニクロを除いては

俺が子供の頃は百貨店に行くのが一大イベントであった

まず屋上の小さな遊園地で遊ぶ

このときに母親はいない、親父は仕事だ

代わりに親戚の人とかが相手をしてくれるのだ

今から思えば買い物に邪魔な俺を屋上に隔離しておく為のことであろう

そして昼になるとみんなで大食堂でランチである

和洋中なんでも揃っている

店の入口には大きなガラスのショーケースがある

メニューが豊富で迷ってしまうが、やはりここはお子様ランチである

チキンライス、ハンバーグ、ナポリタン、海老フライ、プリン

なんて幸せなんだ

山に見立てたチキンライスには旗まで立っている

そしてクリームソーダも飲みたいとだだをこねるのだがコレは却下されてしまう

テーブルの上には星座のおみくじがあったり(ルーレット式おみくじ器と言うらしい)

とにかく百貨店は楽しかったのだ

昼食後にどんどん下の階へと降りて行く

その時におもちゃ売り場の階に来ると再びダダをこねる

しかし無情にも母親から激怒され強制的に下へ下へ

すっかり機嫌が悪くなった俺をなだめようと一番下の階にある回転式のお菓子の量り売り(スイートプラザと言うらしい)でお菓子を買ってもらってた記憶がある

いろんなお菓子が詰め放題なのだ

それが昭和のデパート

百貨店であった

 

以前にブログで書いた映画チ・ン・ピ・ラでも主人公の二人が一番好きな場所として描かれているデパートの屋上

大食堂と並んで昭和の楽しかった思い出である

あと2年で平成も終わるが

平成の時代だとショッピングモールにある子供の遊び場とフードコートになるんだろうな