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鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

京都「東福寺」通天橋撮影禁止

京都は紅葉シーズンまっさかり

そんな京都屈指の人気スポット東福寺の通天橋が撮影禁止となった

紅葉シーズンのピーク時には1日3万5千人が訪れると言う東福寺

俺はかなり昔に1回だけ訪れた事がある

その時のあまりの人の多さにうんざりしてそれ以降は行っていない

やはり紅葉はあまり人のいない静かな場所でのんびり楽しみたいものだ

京都は本当に数多くの紅葉スポットがある

なにも東福寺に集まらなくてもと思うのだが

ただ重森三玲さんの市松の庭は見事である

しかし日本庭園こそ朝一番の誰もいない時に静かに眺めたい物である

そんな京都の紅葉東福寺

当然のことながらみんなカメラやビデオで紅葉を撮る

俺ももちろん撮る

俺の場合は観光客も紅葉の一部として考えて撮るので人がいても問題は無い

そして俺は超高速スナップである

木村伊兵衛曰く

「スナップ写真はシャッターチャンスと思った時は既に遅い」

あらかじめ予測する事が必要である

まず自分が撮りたい風景を探す

周りを確認

自分がその場所に移動する時の周りの状況を予測

全ての準備はカメラを構える前に終えなければならない

カメラの設定を終えたら頭の中で構図と仕上がりのイメージを妄想する

撮影ポイントに来たら素早くカメラを構えて

撮る

できれば一発勝負が望ましい

そうすれば渋滞は起こらずにスムーズに流れ撮影禁止にはならないのだ

ようするにみんな撮影したい場所は同じなのだ

そしてその場所でみんな立ち止まってしまうために起こる渋滞

そしてそれに伴う危険が問題となって今回の撮影禁止となったのだ

橋は高さ10メートル以上

小さな子供など欄干の上や隙間から落ちる可能性もある

他の観光地なのでは自撮りしながら落ちる人もいるそうだ

ほとんどの人は写真を撮るのが遅い

写真が趣味な人でも風景専門の人達は普段から三脚立てての待ちの撮影である

普段写真を撮らない人は1枚撮るのにかなり時間がかかる

それはカメラを構えてから構図を決めるからである

そしてなかなか決まらない構図

これで大渋滞となるのだ

俺の場合は構図は一瞬で決める

頭が撮影モードに切り替わると景色を見た時に頭の中で目の前の景色が四角く切り取られるのだ

そしてモノクロなのかカラーなのかイメージが浮かぶ

逆にカメラを構えてもピンと来ない時もある

こういった時は撮るのを止めるのだ

気分が乗らない時はろくなものが撮れないからであるが

以前にNHKが制作した木村伊兵衛のドキュメント番組で荒木経惟さんが浅草の浅草寺を訪れていた

観光客の人達が荒木さんを見つけて写真撮らせて下さいとお願いをする

快く引き受けるアラーキー

しかしカメラを構えるも構図に迷いなかなか撮影しない観光客

そこでアラーキーが激怒する

「構えたら直ぐに撮る!!」

流石写真に対しては真面目なアラーキーである

よほど我慢出来なかったのであろう

構える前に全ての準備を終えて

構えたら直ぐに撮る

スナップに置いて一番大事です

俺の場合は立ち止まらずに撮る事も多い

それは俺の中で立ち止まって見る風景と歩きながら見る風景があるからだ

たとえば四条大橋なんかを渡りながら横目で見る鴨川

これは歩きながら見る風景である

こんな時はカメラだけ川に向けて歩きながらシャッターを切るのだ

この通天橋も観光客が多い時は止まれない

そして歩きながら眺める紅葉となるはずだ

しかしこんなおかしな撮影方法をするのは俺ぐらいかもしれない

やはり一人一人がマナーを守れない以上は撮影禁止も仕方が無いのかもしれない

誰か一人でも撮影しちゃうと「俺も俺も」って集団意識でみんなが立ち止まって撮影してしまうのでどうしようもないのだ

他の京都の有名スポットなんかだと三脚禁止のところに三脚をたてちゃう人も多い

大抵は老人で注意をすると逆切れをする

本当に困った物である

後は人ごみの中には盗撮野郎もいる

俺は以前とあるビルのエスカレーターで盗撮野郎に遭遇した

そいつは俺の前にいたのだが何やらカバンをしきりに女性のスカートの中に入れようとしているのだ

おそらくカバンの中にカメラが仕掛けてある

俺は妨害する為に強引にそいつのカバンの前に割り混もうとしたのだ

しかしその時に盗撮されていた女性に俺がふれてしまい

逆に俺が女性に睨まれるということがあった

それ以降は誤解を受けるのが怖いので不審者を見つけても関わらないようにしているが

たまに挙動不審のやつはいるのだ

 

東福寺の紅葉はかなりキレイである

そしてベストな場所での撮影禁止

せっかく人ごみの中を我慢して来たのに写真に残せないのは残念である

キレイな紅葉は絵はがきか写真集が出ているのでそれで楽しむしか無い

あとは思い出として記憶に残すこと

実はこれが一番良い方法

思い出は美化される

いつでもキレイなままの東福寺の紅葉が自分の頭の中で再生されるのである

俺の頭の中にもはっきりと残っている

あの時の東福寺通天橋からの紅葉が

いつまでもいつまでも