ブックオフが約11億円の営業赤字らしい
そんなに赤字でも経営が続けられるってのが俺なんかは凄いなぁと思ってしまうが
借金が大嫌いな俺は銀行から金借りてまで商売続けようとは思わないからなぁ
だから大もうけもできないんだろうけど
その時代によって栄えては消えて行く仕事も沢山ある
最近ではすでに太陽光関係が潰れ始めている
コンビニなんか建てては潰れの繰り返し
儲かってそうな店の側には同業他社が進出して潰し合い
お互い共倒れになることもある
車社会の地方ではすでに個人で店を出せる時代では無くなった
可能性があるとしたらネット販売だけ
都会みたいに歩いてまわれる街じゃないと小さな店は見落とされる
広い駐車場を完備した大手チェーンだけが生き残る
果たしてこれで良いのか?
昔は個性的な個人店が多くて面白かったが今ではどこいっても同じ店ばかり
最近では旅行に行ってもチェーン店で食べる人も多いとか
話は戻るがブックオフの進出により地方の個人の古本屋はほぼ全滅した
そのブックオフが今度は窮地に立たされている
俺の場合は漫画はほとんど読まない
大人になってから購入してたのは「もやしもん」「へうげもの」だけ
なのでブックオフでは漫画は買わないし立ち読みもしない
ブックオフ自体は駐車場はいついってもほぼ満杯である
しかしほとんどは暇つぶしの立ち読みの客ばかりなんだろうな
漫画なら立ち読みで充分だし
小説はろくなのが無い
まぁこれは俺の個人的な意見であるが
たまにある個人経営の小さな古本屋なんかだと読みたい本がいっぱいあったりするのだがブックオフはあれだけ店舗が大きいのにもかかわらず読みたい本が無い
とくに地方店だ
ブックオフではないがうちの近所にあった古本古CD古DVD古ゲームなど売ってた店なんか古本のコーナーでは9割が赤川次郎だった
いったいどういう仕入れをしたのか定かでは無いが
ア行から順番にチェックし始めた俺は途中で気づいたのだ
いつまでたってもア行が終わらないことに
そしてどこまでいっても赤川次郎だってことにも
これはかなり衝撃的な出来事であった
その他はただでもいらないやと言う本が少しだけ
いったいどんだけ赤川次郎が好きなのか?
さすがにブックオフではそこまでの事は無いが
それでも地方店では欲しいと思う小説は皆無である
名古屋の栄など繁華街に構えてるブックオフには岩波文庫や講談社学術文庫なども充実していて欲しい本が結構置いてあるのだが
それでも売値がそこそこしてしまうので10冊も替えば結構な出費となってしまう
京都の古本祭みたいな物があれば岩波文庫も安く買えるのだが
そしてブックオフは売る時は安い
というかほとんど買い取り拒否で無料で引き取りますなのだ
新潮文庫などは本のカバーの角がこすれて色落ちしやすい
すでに本屋で新品で置かれてる段階で新潮文庫のカバーの角は色落ちしていたりする
そんな本を新品で購入
カバーをかけて汚さずに丁寧に読んで直ぐにブックオフへ
当然の事ながら買い取り拒否なのである
そしてどうしても要らない本などはタダでも良いので引き取ってもらうがそんな本達はおそらく100円コーナーに並ぶ事になるのであろう
ブックオフの買い取りシステムを考えるとどんなに貴重な本でも汚れてるからという理由で処分されたりするのかもしれない
とても残念なことである
本は直ぐに増える
処分しても処分しても増える
なので俺は数年前から電子書籍を導入
アマゾンのキンドルであるが
新作は紙の本と電子書籍とほとんど値段が変わらない為になかなか購入する気にはなれないのだ
電子書籍も最近のは随分と読みやすくなった
でもやっぱり紙の手触りが個人的にはたまらなく好きだ
旅先でお気に入りのブックカバーを探すのも面白い
どこまでも増え続ける本の置き場さえ確保出来るのなら大型書店なみに家の中を本だらけにしたいところである
そんな俺が今一番読んでみたい本は森見登美彦氏の夜行である
俺は基本的には文庫化されるまで待つタイプである
それは文庫本の方が安くてコンパクトで読みやすいからである
でもごくまれに我慢出来なくなる事がある
それが今回の夜行である
森見氏と言えばおバカな大学生がメインであるが
「きつねのはなし」などの怪奇ものもまた森見氏の本である
本人曰く「太陽の塔」と「きつねのはなし」は双子なんだそうだ
どちらも森見ワールドと言う事であろう
そして今回の夜行はきつねのはなしの流れを汲む作品である
これはおそらく内田百間から影響を受けた作品達だと思う
彼もまたバカな話もかけば怖い話も書いていた
森見氏の作家10周年の集大成となる夜行
俺が今一番読みたい本である
あみんのように「いつまでも待つわ」と言いたいが
たぶん俺は待てない
明日にでも買ってしまうかもしれない
すまんスティーブン・キング
もう少し待っていてくれ