鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

ハロウィン

今日はハロウィンである

正直俺はハロウィンには興味が無いしどんな意味を持っているのかも知らない

なので調べてみた

どうやらハロウィンとは10月31日に行なわれると言う事

そしてアメリカでは無くケルトが発祥であった

ようするにケルト人の1年の終りは10月31日で

この夜は夏の終わりを意味して冬の始まりでもあると言う事

そして死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていたそうだ

この時に家族の霊だけでなく悪霊や魔女なども出て来てしまうので仮面を被りカボチャをくりぬいた中にろうそくを立てて悪い奴らを追い払っていたみたいだ

つまり10月31日にはあちらの世界とこの世を繋ぐ扉が開いてしまうのである

そこから良い霊も悪い霊も出て来てしまうということみたいだ

そしてキリスト教は関係していないらしい

俺の頭では良く理解出来ないが

仏教で言うお盆に近いな

ただ仏教では死んだ人は善人も悪人もみんなリセットされるので悪霊として悪さをしにこちらには出て来ないはず

現世で悪いことをした人は閻魔様達の裁判の後で地獄に行きそこで罪を償うのである

まぁほぼ全員は地獄に堕ちる

おそらくほぼではなく今この世界に生きている人間は全員地獄に堕ちる

どの地獄で何年過ごすのかは人それぞれであるが

地獄では何回でも死に何回でも生き返る

自分が現世で犯した罪を償うまで苦しみ続けるのである

もうそれはそれは恐ろしい世界なのだ

だから俺は少しでも良い行いをしようと日々努力している訳ではあるが

どうやっても煩悩は消せない

野菜高謄の中で精進料理を食べ続けるのは経済的に苦しい

出汁文化である日本では鰹節をどうしても摂取してしまう

それこそ禅寺や密教寺に観光として宿泊しない限り精進を貫くのは厳しいであろう

各宗派のほとんどの坊さんが完璧な精進は食べていないのが現実である

外食すればそこで何かしらの動物性タンパク質を摂取してしまう

それだけで罪になる

そして性的な妄想や行為

これも罪になる

たとえ愛しあった相手と行なっても罪になる

ただそれでは人類は絶滅してしまう

非常に難しい問題だが

ようするに肉や魚を食べるにしても命を頂いているという意識を持って食べなさいと言う事だと俺は思う

お釈迦様も豚肉は食べていた

動物や魚だって自分たちより弱い立場の物を食べて生きている

草食動物にしても植物は生きてるわけだし

密教においては植物も大日如来である

考えれば考えるほど混乱して来るのが仏教ではあるが

今日はハロウィン

俺は仏教の事を書こうとしていた訳では無い

地方にいるとまったくと言っていいほどハロウィン気分は味わえない

スーパーやコンビニなどでハロウィン限定商品が並ぶぐらいであろう

そしてそれらはあまり売れていない

俺はカボチャは好きだがカボチャ尽くしはごめんである

そして土曜日から始まった渋谷での馬鹿騒ぎもごめんである

報道によれば痴漢目当ての男も多いとか

しかし何を好んでわざわざ人ごみに入って行くのか?

アメリカで仮装が流行っていることに目をつけて

一儲けしようと誰かが仕掛けたのだろうが

俺は渋谷からは遠く離れた地で暮らしているので直接的な迷惑は受けてはいない

だが警察が出動してる以上は税金が投入されるという事

他の場所で警備などが手薄になるという事

ハロウィンで儲ける業社もいるが営業妨害を受けている業社もいる

そういった経済的な打撃が回り回って俺にも影響があるかもしれない

日本人はこういった楽しみ方がへたくそである

渋谷での暴動敵な集まりも見ていて気分のいい物ではない

サッカーのワールドカップなどのときもそうだが

しかし急激に広がったハロウィンは確実に日本の文化にも取り込まれてしまった

ビジネスが絡んでる以上どうしようもない

我々は今後この馬鹿騒ぎを受け入れなければならないのだ

ただ俺には渋谷で騒ぐ連中と暴走族は同じ迷惑ものでしかない

ハロウィンパーティーは構わない

だがルール無用の騒ぎ方はなんとか規制するべきなんじゃないかと

アメリカみたいに子供達が楽しめるようなそんなハロウィンにしていかなければ

突然仕掛人によりとりこまれたイベントだけにまだみんなどうしていいのか分からない状態

とりあえず仮装して騒ぐ日と思っている若者も多いであろう

だがハロウィンは死者がこの世に返ってくる日だということ

カボチャは言ってみれば盆提灯である

死んだ家族に自分の家が分かるように盆提灯をともすのだが

近所中が同じ提灯を灯したら間違えてしまうのじゃないかと俺は思ってしまう

昔みたいな家紋付きの提灯は少なくなっているし

なのでカボチャには家紋を彫り込んでおいた方が良いかもしれない

あとは悪霊とどうやって戦うのか?

仏教的にはお経を読み続けるしか無い

なので日本でハロウィンをやるなら般若心経を唱えながら騒いだ方が効果的なのだ

なんなら法華経でも大日経でも理趣経でも構わない

とりあえず西洋から来た悪霊に我々の仏教

そしてお釈迦様の哲学を教える事が出来れば成功である

しかし浄土真宗の人は般若心経を唱えてはダメだ

なぜなら阿弥陀様の力を信用しない行為になるからである

そのあたり気をつけて欲しい

浄土真宗の人は「南無阿弥陀仏日蓮は「南妙法蓮華経」でいいかな

真言宗は「南無大師遍昭金剛」でも般若心経でもどっちでもいいな

まぁとにかく死者を迎え入れいっしょに楽しむ

これがハロウィンなんだろうな

そしてあの世と繋がる扉が閉まる前に死者をキチンとあちらに返さなくてはならない

送り火を忘れずに炊いてやること

それが日本流のハロウィンなのである