替え玉と言えばなべおさみの息子を思い出すが
今回はアマチュアのロードレース
ヒルクライムとはひたすら山を登りタイムを競うレース
登りだけなので落車などの怪我も起きにくくコースも封鎖して使用しやすいので日本ではよく行なわれるレースである
日本は警察が協力的ではないので海外のような町から町へというラインレースは開催が難しい
なので日本のロードレースは短い周回コースをぐるぐるクリテリウムかヒルクライムになってしまうのだ
これが日本人選手が育たない原因の1つでもあるのだが
60歳以上の部で替え玉事件は起きたそうだ
本来なら60歳以上の方のみ参加出来る部門で同じチーム所属の30代の人が替え玉として出場
見事にぶっちぎりで優勝してしまったのである
当たり前と言えば当たり前だが
でも俺が出たらたぶん優勝は出来なかったかもしれない
否多分ではなく絶対に無理だ
タイムを見てると結構早い
20.8キロのコースを替え玉の人が1時間11分22秒で2位の60代の人が3分11秒遅れである
平均時速20キロ弱で登っている
俺には無理だ
ドーピングしても無理だ
本来出場するはずの人が出られなくなり参加費がもったいないから仲間内で誰か出ちゃえよってことなんだろうが流石に優勝はやりすぎだった
優勝の景品とかもあるだろうし
結局後で後悔の念に駆られて不正を申し出たそうだが
やはり悪い事はできないのである
ちゃんと地獄で閻魔様も見てるし
まぁこれから少しでも良い行いをして行けば地獄で閻魔様と対面した時に多少はお手柔らかな判決になるかもしれない
地獄での裁判は死に近い時の行いほど重要視されるそうなのだ
俺がいつもお参りしてるお寺にはひっそりと小さな十王堂がある
十王堂とは閻魔様と愉快な仲間達
つまり地獄の裁判官10人が奉られているお堂なのだ
この10人の裁判官の人達が死後7日ごとに裁判を行う
葬式のあと初七日に始まり7日ごとにお坊さんが来てお経をあげて行くのはこのためなのだ
この時に残された家族がキチンと故人の為に気持を込めてお経をあげてやれば故人の罪が軽くなるであろうと高野山で教えてもらった
そんな俺はこの十王堂へのお参りを欠かさない
はっきりいってこのお堂にお参りしてる人は見た事が無い
俺はお賽銭を入れて閻魔様に
「私が過去に犯した様々な罪を悔い改めこれからは精進して少しでも良い行いをして生きて行きますのでどうかよろしくお願いします」とお願いしてるのだ
やはり悪い事はしないほうがいい
閻魔様はとても怖いからだ
と言っても肉や魚を食べるだけでも人はかなりの罪を背負ってしまうのだが
地獄と極楽を書いた往生要集によれば
現代では生きるだけで罪になってしまう
煩悩だらけでなんともならない人間の欲望
そんな今の世の中をどうやって人は生きて行けば良いのか?
とりあえず赤城山ヒルクライムで替え玉は辞めた方が良いと言うお話である