鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

9月の3連休最終日

9月の3連休最終日である

今日の俺も5時に起床

よし!今日は小雨だ

雨なのでベランダの植物にも水をやらなくても良い

部屋の観葉植物の土をチェックして葉水だけ与えた

朝だぞ顔でも洗え

今日も植物どもは元気だ

そしてTVを付ける

めざましTVがやっている

ん?

俺はしばし混乱した。頭が休日モードなのにめざましTV

そして理解した。今日は祝日だが月曜日ではないか

今日は何の日だ?

敬老の日

敬老の日は祭日なのか祝日なのか調べる気にもならないが祭というより祝いだろうなと言う事で祝日と表記させて頂いたが間違っていたらごめんなさいなのだ

俺は朝食の代わりとして今日で賞味期限が切れる塩レモンのパウンドケーキを食べた

260キロカロリー

これは本当は自転車で走る時のおやつにしようと買っておいたものだがあいにくの雨続きでロードバイクには乗れない日々が続きそしてついに本日賞味期限が切れるという事態に陥っていたのだ

俺は断腸の思いでこのパウンドケーキを食べて一瓶200円とお一人様2瓶までの特売の時に買っておいたUCCの114をブラックで飲んだ

俺はコーヒーはブラック派なのだ。しかも中学生の頃から

この話をすると少々長くなるので今日は辞めておくが中学生の時に強制的にブラックを飲まされるようになったのである。たぶん今なら問題になると思うのであえて書かないが。まぁ授業中に寝てばかりいた俺が悪いと言えば悪いのだが

そんな事はどうでも良いとして

なんだっけ?

パウンドケーキとコーヒーだな

素早く朝食を済ませて一通りネットでニュースをチェックして家を出た

ボストンへ向けて出発である

歩く事2分

バス停だバス停の前は小学生の頃からの友達の家だ

ピンポンダッシュでもしてバスに飛び乗ってやりたい気分だが辞めておいた

バスに乗った俺は文庫本を忘れたことに落胆した

暇だ

暇だ

しかしそれでもバスは走る。やがて駅につき俺は名鉄かJRなのかの選択を迫られることとなった。JRのほうが安くて早い。しかし名鉄の方が快適なのだ

俺は数秒迷いJRに決めた。やはり少しでも安く行こうと

浮いた分で酒でも飲んでやろうと

俺は改札を抜けて階段を駆け上がった

やがて電車が来た。連休最終日なのにガラガラである

俺はどうどうとイスに座った

敬老の日なのに

そして電車は金山駅についた

ボストンを目指したはずの俺が金山駅で下車

ボストンと言っても自由の国アメリカではなく愛知県名古屋市の金山にある名古屋ボストン美術館だからだ

こないだも話した気がするがここは2019年に閉館が決まっている

本家に上納金が払えなくなったからだが

残念である。アメリカまで行かなくてもボストンの収蔵品が見れたのに

最後にまた北斎展をやってほしいもんだが

開館までにはまだ30分あるので

俺はデイリーヤマザキで焼おにぎりを買って食べた

今日は長い戦いになりそうだから腹ごしらえをしておいたのだ

そんなボストン美術館

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幕末の浮世絵2トップ

俺たちの国芳

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わたしの国貞

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である。どちらも歌川派で豊国の兄弟弟子でライバル同士

当時は圧倒的に美人画役者絵の国貞が人気であった。この人は師匠の豊国の名前も継いだ人なのだ

そして当時派手に女をはべらかしていた兄弟子を見て僻んでいたのが国芳である

武者絵の国芳として有名だがオールラウンダーで何でも書く

オシャレな国貞に対して奇抜な国芳

現代では圧倒的に国芳が人気である

ドクロに隠された猫、ワニザメや化け猫や巨大なドクロなど圧倒的なまでの存在感と抜群の構図。素晴らしい

やっぱり国芳だよなぁと思いながら鑑賞するも国貞も国貞で面白い

正直区別がつかない浮世絵の人物絵だが国貞を見てると分かりやすいのだ。それだけキチンと特徴を捕らえているのであろう

これは団十朗だとか分かるようになったが今はもうすっかり忘れた

吉原の花魁の着物も見事だ。浮世絵はこういった当時の風俗が分かるのが面白い

どんな服を来てどんなものを食べてたのか貴重な資料である

そして国貞の描く女性の仕草や表情がとてもかわいらしい

他の絵師ではなかなか感じられない事でもある

こうやって見てるとやっぱり当時は国貞だったんだろうなぁと思う

しかし今は国芳が人気だ

今回の展覧会でも国芳の方が込み合っていた

展覧会は入ってすぐの方は非常に込み合う。だんだん疲れて来るのか最後の方はみんな流し気味に鑑賞していくので中盤からは割と見やすくなるのだ

俺は今日もたっぷり3時間かけて鑑賞した

しかしだんだん美術館で3時間過ごすのがキツくなって来た

俺はすっかり疲れきってしまい金山でのランチを食べるのを中止してそのまま地元まで帰って来た

地元の駅に付いた時には1時半

俺はさっそくランチメニューチェックをした

予算は1000円以下とビール代

一通り回り俺は決めた

今日はアジアンで行こう

本当は気分が江戸モードだったので蕎麦を食べたかったがこの辺りは美味い蕎麦屋が無いのだ。なのでアジアンにした

アジアンと言っても本来はインド系のカレーがメインみたいだがパスタも充実していてランチにはタイ料理が

意味不明な店であるがどれも安い。やはり田舎の店はお安いのがいい

そして今日の俺はガパオライスである

単品だと840円だがスープを付けて980円のほうにした

俺の持論にランチのスープは期待しない方が良いと言う言葉があるが写真を見るとちょっと美味そうだったのだ

そして俺は生ビールを頼んだ

1パイント

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カールスバーグである。ホップの香りがとても豊かなビール

俺はごくごくとこいつを飲んだ

う、うまい!

いつものことながらこの黄金色の液体だけは安定感抜群のうまさである

そして今日は1パイント。多少ごくごく言っても簡単には無くならない

あぁこれこそ3連休の最終日を飾るにふさわしい

俺は至福の時間を過ごした

そして真打ち登場である

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ガパオライスのワンプレートランチ

「このほうがオシャレでしょ」と田舎者に訴えかけるワンプレートなのだ

なにもスープまで乗せなくともと思ったが

まぁいいさ

俺は腹が減っているのだ

今日はアジアンな俺

まずはスープを一口

オニオンスープだな。具もたっぷりはいっているぞ

ちゃんとしたオニオンスープだ

ちゃんと作ってあるオニオンスープだ

なかなかいいじゃないか!

もう少しこくがあるとおじさんは歓喜するが

まぁいいさ合格点だ。安いし。コスパ抜群のスープだ

そしてメインのガパオ

まずはサフランライスと鳥のひき肉を一緒に食べてみる

ほのかにハーブも効いていて日本風のアジアンだ

そして俺は目玉焼きの黄身をつっついてみた

割れた

なかからとろりと黄身が流れ出す

ライスに絡めて食べてみる

やっぱりこれだなぁ

そう俺は目玉焼きごはんが好きなのである

俺に取ってのガパオの主役は鶏肉ではなくあくまで目玉焼きなのだ

しかしこれタイの親子丼だよなぁ

俺は大変に満足して店をあとにした

 

そして俺は本屋へと向かった

一通り文庫本の新刊をチェックした

するとちくま文庫のコーナーで一冊の本が目に止まった

「下級武士の食日記」

こ、これはもしかして酒井伴四郎!!

絶版本で入手困難だったあの酒井伴四郎の本が出てるぞ!

酒井伴四郎とは幕末に実在した紀伊藩の下級武士である

江戸に単身赴任となり江戸の町を散歩した記録を細かに日記にしるした

几帳面なひとである

俺はこの人の日記が読みたくて探していたのだが

まさか今日手に入るとは

言ってみれば永井荷風さんより先に江戸の町を散歩をして日記に記した人物である

当時の食や生活が想像できるであろう日記である

俺はさっそくこの本を手に取った

平積みされていたこの本。俺が購入したことで平積み分は

残り1冊となった

やはりみんな待っていたんだろうな

伴四郎を 

幕末単身赴任 下級武士の食日記 増補版 (ちくま文庫)

幕末単身赴任 下級武士の食日記 増補版 (ちくま文庫)

 

俺はおもわずスキップして歩きたくなるぐらい気分が高揚した

そして俺は総菜屋で夜のツマミを購入

メバチマグロ黒酢あんかけ

切り干し大根の煮物

豆腐のハンバーグ(ひじき入り

である

このブログを書き終えたら晩酌タイムだ

昨日の鬼平のつづきを見ながら

昨日はもうドキドキした

おまさが辻斬りに腕を切られて

俺は思わずTVに向かって叫んでしまったのだ

「なにおしておる!沢田!!」

そしてTVには予想通り沢田小平次が登場

何回も見てるから分かるのだが

そして俺は再び叫んだ

「沢田はつえぇぞ!覚悟しやがれ!!」と

やはり沢田は強かったが相手もなかなかだ

ひさしの竹をくくってあった綱を切り落として 逃げて行った

沢田小平次は強い

盗賊改めの中では平蔵に次ぐ強さである

やはり強い男はかっこいいのだ

 

話は長くなってしまったが

今日でとりあえずは連休は終わる

明日は台風だ

被害が無ければ良いが