鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

赤キンタナ、コルトニールセン2勝目

2016ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ

パレードランからのマドリード勝負

前日の山岳フィニッシュで総合の争いはおしまい

最終日のステージはマドリードの周回コースに入るまではお祭りムードのパレードラン

みんな談笑しながらのんびりと走る

優勝チームのモビスタは恒例のシャンパンで乾杯

チーム全員が横並びになり写真撮影

この中にロハスがいないのが残念ではあるが。かなりの重傷みたいだが怪我を直してまた元気な姿を見せて欲しい

マイヨロホのキンタナはバイクも体もまっかっか

情熱の赤である

まるで昔の田舎の中学生みたいに靴下まで赤だ

俺たちの時代は学生服に白いベルトで赤の靴下なんてのが流行った

そして靴はアディダスのスーパースター

まぁそんな話はどうでもいいが

ツールでもそうだがこのパレードランは大好きだ

前日まで激しい戦いを繰り広げたライバル同士が談笑しながらお互いの検討を称え合う姿は見ていて美しい

そして異国の地で戦う同国同士が集まり記念撮影

スペインに集結したコロンビア応援団

とても楽しそうだ

いつか日の丸が並んだら最高だろうなぁ

まぁ今でも日本人二人

別府と新城選手が当たり前のように完走そして表彰台にも登る時代

俺たちは幸せな時代に生きている

やがて集団はマドリード市街の周回コースへと

レース中に周回数の変更があるなど最後の最後までブエルタらしさが出ている中で集団をコントロールするリーダーチームのモビスタの横でトレックがピリピリムード

総合や山岳は確定したがポイント賞だけはまだ確定はしていない

紳士協定というものがあるなら2位のキンタナ3位のバルベルデはポイント狙いには来ない。さすがに落車などのトラブルを避ける為にキンタナの中間スプリントはまず無い

怖いのはバルベルデ

普通ならもうここでは争わないのだがそこはバルベルデ

この男何をするか分からない

フェリーネの緑ジャージを死守したいトレックは常にピリピリしていた

するとスカイのクネースのアタックをきっかけに集団が動き出す

そしてケノー、ハウレギ、シェトゥー、ボウマンの4名の逃げが決まる

リオ五輪トラック競技の金メダリストでもあるケノーを含む4名だけにあっという間にメイン集団と1分差を付けて順調に周回を重ねる

メイン集団ではスプリントに持ち込みたいチーム

ジャイアント、オリカ、ボーラ、BMCがコントロール

次第に逃げとの差を縮めて行く

途中でコンタドールがメカトラで遅れるが問題なく集団復帰

西日が差し込む夕暮れのマドリード

逃げのメンバーも一人また一人と脱落して最後はシェトゥーただ一人

残り5キロで最後のシェトゥーも吸収

今年もスプリント勝負になりそうだ

やはりバルベルデが早めのアタック。がっちりマークするフェリーネ

フェリーネにすればバルベルデさえマークしとけば今日のスプリントは捨てても良い考えだ。ステージより緑優先

新城もいい位置に付けている

バルベルデが失速するとフェリーネも同じくこの日は終了

これでゴールさえすれば緑ジャージ確定

そして自由になる別府

最終コーナーを抜けて新城はベンナーティーの後ろに付ける

ジャイアントとBMCがバトルを繰り広げながらフラムルージュを通過

今年のグランツールも残り1キロである

オリカとエティックスがトレインを組んでゴールへ向かう

最初に仕掛けるベンナーティ

その番手はコルトニールセン

新城もいいぞ

ぐんぐん伸びるコルトニールセン

結局メールスマン、ベンナーティーをよせつけることなくゴール

コルトニールセンがブエルタ2勝目となった

そして新城は12位別府は13位

完走するだけでなく最後まで勝負に絡む日本人二人

流石である

そしておつかれさま

 

新城は10回目のグランツール完走

別府は6回目のグランツール完走である

 

 

マイヨロホ(個人総合成績)
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
2位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
3位 エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
4位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
5位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)
6位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)
7位 ダヴィド・デラクルス(スペイン、エティックス・クイックステップ
8位 ダニエル・モレーノ(スペイン、モビスター)
9位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
10位 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ

 

 

マイヨプントス(ポイント賞)
1位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックセガフレード
2位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) 
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

 

マイヨモンターニャ(山岳賞)
1位 オマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)
2位 ケニー・エリッソンド(フランス、FDJ)
3位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ

 

マイヨコンビナーダ(複合賞)
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
2位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
3位 ケニー・エリッソンド(フランス、FDJ)

 

チーム総合成績
1位 BMCレーシング
2位 モビスター
3位 キャノンデール・ドラパック

 

総合敢闘賞
アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)

 

 

明日からの俺はどうすれば良いのか?

グランツールの観戦は楽しい

寝不足からは開放される

読みたい本もいっぱいある

しかしさみしい

当たり前のように毎日毎日レースを見て来ただけに

さみしいのだ

 

これがグランツールロスってやつか・・・

 

あとは秋のクラシック2戦と世界選手権

そしてジャパンカップ

 

さいたまはお祭り

今年はどんなシナリオが待っているのか?

でも見に行きたいなぁ

選手は少々ふっくらしてるけど