鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

七夕とソユーズとチキン南蛮

今日は七夕である

個人的にはすっかり忘れていた

まぁだからといって何かをする訳では無いが

ちなみにうちの庭には笹がある

今から思えば子供の頃に短冊でも吊るしておけば良かったなぁなんて思ったりする

大人となった今ではそんなこととても恥ずかしくて出来ないのである

今の願い事は誰にも知られたく無い

なので結局は誰かに読まれても良いような願い事になってしまうのである

子供の頃の願い事は「中日ドラゴンズが優勝しますように」であったような記憶がある

小学生の頃に熱狂的なドラキチだった俺は

受け狙いで全くやる気もないのに学級委員に立候補した

そしてクラス全員の前で「僕が学級委員になったら必ず中日ドラゴンズを日本一にしてみせます」と演説したのである

クラスは大爆笑

俺の狙い通りであったが問題はそこからなのである

投票が始まると俺への票がスゴイ勢いで伸びて行くのである

俺は焦った

学級委員など絶対にやりたく無いのである

そしてついに後の生徒会長となる奴との一騎打ちになったのである

さすがに最終的に僅差で俺は負けたのだが

俺を陥れようとした奴らの組織票が想像以上に多かったことを今思い出したのである

 

そんな七夕であるが調べてみるといろいろ意味があるみたいだが

やはり彦星と織姫が1年に1度逢うと言う事だろう

遠距離恋愛で愛し合う二人が1年に1度同じ時間を過ごすのである

話したい事はいっぱいあるであろう

しかし顔を合わせてしまえばそんな事はみんな忘れて始めてしまうのである

アレを

で事が終わった後でようやく話す時間がとれるのだが既にタイムリミットは迫ってるのである

焦れば焦るほど言葉は出てこない

そしてまた1年後

大人になるとこんなことを考えてしまうのである

 

で今日はソユーズの打ち上げが成功したらしい

ちょうどその頃俺はとても幸せな時間を過ごしてたのでそれどころではなかったのだが

やはり人類にとっては大変素晴らしい出来事でもある

大西さんは子供の頃にスターウォーズを見て宇宙飛行士を志したそうだ

俺もスターウォーズは大好きである

しかし俺の場合はただひたすらルーク・スカイウォーカーのようなジェダイになりたかったのである

そこがエリートと落ちこぼれの違いなのであろう

俺はモップを振り回してただけなのである

「ぶぉーんぶぉーん」と言いながら

 

そしてそんなソユーズの打ち上げが終わった頃

俺は幸せな余韻に浸りながら今日の昼食の検討に入るのである

先日キッテルが「失敗から学ぶ事は大きい」と言っていたように俺は先週の失敗を思い出したのである

カレーラーメン

そして俺は学んだ事を実践したのである

店内にトイレが無い店にしようと

俺は無我夢中でJR中央線に飛び乗ったのである

電車はひたすら名古屋駅を目指して走った

ホームに降り立った俺は背中のポケットからキップを取り出し一目散に改札へと走ろうとしたが周りの人の迷惑になるので歩いたのである

落ち着け落ち着け

自分に言い聞かせながら俺は行列ができてないことを祈りつつ

大名古屋ビルヂングへと向かった

信号などあり地上からは侵入しにくいので俺は地下へと潜ったのである

秘密通路を抜けて大名古屋ビルヂングへと侵入

すでに地下には行列ができていた

行列が大嫌いな俺は客単価が少々お高い3階へと向かった

目指すは宮崎料理の店「万作」である

俺には食べ物で全国制覇をするという野望がある

できれば実際にその土地を訪れて食べたいのだがそれには膨大な時間とお金が必要なのである

なので地元にいながら他県の料理が手軽にたべれるような郷土料理の店はとても気になるのである

そして俺は万作に行列ができていないことを確認するとそっと店内に侵入

右手人差し指を突き上げ「一人です」

「こちらへどうぞ」とカウンターへ

カウンターの上にはランチメニューが

俺は昨日のような決断力を発揮

チキン南蛮で」

1200円のチキン南蛮が一番安かったからである

本当は冷や汁などもある全部入りの御前が食べたかったのだが

今の俺には予算オーバーであった

まぁいいさ

とりあえずはチキン南蛮でこれで美味けりゃ次は全部入りだおぼえてやがれ万作め

と心の中でつぶやいたのである

しばしまたされる

俺は無性にビールが飲みたい衝動に駆られたが我慢した

この後でまだ車の運転をしなければいけないからである

そんなこんなでチキン南蛮登場

マグロの漬けまでついてるじゃないか

なんて柔らかなチキンなんだ

衣もサクサクだぞ

オリジナルのタルタルも美味い

マグロはもう少し頑張れ

今まで食べたチキン南蛮では一番うまかったかな

満足である

やはりキッテルの言う通り

失敗から学ぶ事は大きいと言うお話である

 

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