鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

レゴランド閑古鳥

あくまで7月初旬の平日の話ではあるが

とある週刊誌の記事によると

20あるチケット売り場のうち14箇所が閉じられているという

そして園内では中国語が飛びかってるそうで

やはり外人の観光客が多いみたいだ

ただ中国人観光客も値段の高さを指摘してるそうで

「ココハイイトコロデス。ヒトゼンゼンイナイ。デモココ、チョットオカネタカイ」

とインタビューに答えたそうだ

早期割引チケットなど対策は練ってきてるレゴランドだが、いかんせん本来の値段が高すぎる

園内の飲食店のメニューはてこ入れされたのかどうかは知らないが最初の段階では少し弱い気がした

個人的には全く食べたいものがない

孫のお守りのジジババ狙いならもっと和食を増やすべきだと思う

飲食に関しては隣にメイカーズピアがあるので一日券でも再入場を可能にすれば問題はすぐにでも解決する

ただいろんな記事を読んでるとレゴランドとメイカーズピアの話し合いはできていないみたいだ

そのために隣接のメイカーズピアも閑古鳥が泣いている

すでに撤退を決めた店もあるが残りの店も体力勝負だろう

もともとレゴランドの高額な設定は世界基準で決めたみたいだ

他の国でこれだけ取っても成功してるんだから名古屋でも大丈夫だろうと

そのための強気な価格設定だ

外人には理解できなかったのかもしれない

名古屋という場所は特別だ

他の地方で成功してもなかなか名古屋には進出してこない

みんな名古屋を恐れている

文化的なものも根付かない

ライブや美術展などもスルーされまくる

そんな通過点でしかない名古屋だが

その通過点が功を奏してタイで名古屋飯ブームが起きているそうだ

これは映画「君の名は」のロケ地巡りで岐阜県へと向かう途中の経由地としてタイ人が名古屋に滞在

そこで名古屋飯と出会い

もともと甘辛文化のあるタイに見事に名古屋飯が受け入れられたのだ

そのために今現在タイ人にとって名古屋は憧れの場所になってるそうである

しかし地元の人や日本人観光客が少ないレゴランド

愛知県内にはジブリランドもできることもあり

ジブリパークが来たら、うちも撤退かなぁ…」と語るメイカーズピアの関係者もいるそうだ

多分ジブリレゴランドは競合しないと思うが滞在期間が短ければレゴよりジブリを選択する可能性がある

レゴランドの問題点は対象年齢の狭さ、飲食の弱さ、一日券の再入場不可、入場料の高さ、金城ふ頭という立地的な問題、そもそも日本人はそれほどレゴに興味がない

これらだと思うのだが

USJみたいにプライドを捨ててコンテンツを増やすことも検討しないと水族館だけではこの先厳しいかもしれない

あとは名古屋で回る観光施設が少ないのもあるな

名古屋城の木造化もまだまだ先だ

記事として出てくるレゴランドのコメントを読んでるとどうしても不安になってしまう

果たして本当にこのままで大丈夫なのだろうか?

とりあえず再入場を可能にしてメイカーズピアと一体となって金城ふ頭全体を盛り上げた方が得策だと思うのだが

レゴランドとしてはメイカーズピアに負けないぐらいな名物料理を開発すればいいだけだし

今は夏休み

この暑い時期に入場者があるのかはわからない

俺が子供の頃は長島のジャンボ海水プールだったし

大人になってからも友達や彼女とジャンボ海水プールだった

やはりガーデン埠頭と金城ふ頭を格安の船で結んで

2箇所一体となって開発した方がいいのかもしれない

そうすれば地下鉄での入場も見込める

あとはブルーボネットの拡張だな

海のお花畑だな

 

 

 

 

京都の市バスがキャリーバッグに困惑

近年の京都人気により京都の市バスの混雑が凄いらしい

俺の場合は近年は1年でもっと安く宿泊できる1月4日にしか京都に行かないので通常の京都の混み具合は知らない

池波正太郎も足繁く京都に通った一人だが池波正太郎の場合は2月にしか京都へはいかなかったそうだ

それは2月が一番観光客が少ない時だからである

寒い、紅葉も桜も新緑もない

正月に金を使いすぎた

そんな観光客が減少する2月である

そんな冬の観光客減少対策として冬場は有名寺院などが特別公開を行っている

そのために冬でも京都を訪れる人は多いだろう

むしろ冬に京都へ行く人ほど本当に京都を楽しもうとしている人かもしれない

実は禅寺の枯山水など冬の澄み切った空気の中で眺めると緑がない分、石が際立って普段とは違った魅力を感じるのである

そんな誰もいない有名庭園をほぼ独り占めにして眺めることができるのも冬の旅のいいところである

と、真夏に冬の旅の話をしても仕方がない

今は真夏

料亭なら鮎に鱧の季節だ

そんな京都

ほとんどの人は京都駅に降り立ち目の前にある巨大なバスターミナルへと向かう

この場所に行けば大抵の場所へダイレクトに運んでくれるからだ

俺も京都旅初心者の頃はバス移動が全てだった

しかし初めてバスで嵐山に行った時に気づいたのだ

すし詰め状態の中、渋滞でほとんど進まないバスは「全く時間の無駄だと」

それからは必要に迫られない限りバスには乗らない

大原に行く時はできる限り北まで電車移動してバスに乗る

基本は京都の市街地は電車でくぐり抜けるということだ

でも神護寺の時はバスかな

まぁ観光シーズンの神護寺には俺は行かない

JR、地下鉄、嵐電、京阪、阪急、叡山

様々な電車が京都を走っている

これらを駆使すればバスなど使わなくてもほとんど回れてしまう

電車で繋がらないところは歩く

地図で調べ自分が歩ける距離かどうかを確認したら歩く

これで点と点がつながるのだ

そして最終的にはバスを使うが、これはあくまでも目的地と最寄りの電車の駅まで利用するにとどめる

個人的には、ほとんどの観光客がバスを利用してくれるのはありがたい

俺がいつも利用するルートが混まなくて済むからだ

ぎゅうぎゅう詰めのバスを眺めながらのんびりと目的へと移動できる

そんな満員状態のバス

観光シーズンはほとんど機能しない

明らかにバスより観光客の方が多すぎる

そして本来1番に優先させなければならない地元の人もバスの利用をためらうぐらいだろう

いつからか旅人はキャリーバッグを持ち始めた

昔はみんなバックパックかボストンバッグで旅行していたものである

それが気がついたら老若男女キャリーバッグの時代に突入していた

そんな時代でも俺は薄汚れたバックパックを背負って旅をする

土砂降りの中で一緒にしまなみ海道を走破した相棒である

あの時テレビ中継がきていたが果たして俺の姿は放映されたのだろうか?

俺がキャリーバッグを使わない理由はただ一つ

便所の中をゴロゴロ転がすことに抵抗があるからだ

なので俺はいつでもバックパック

そのせいか外人観光客から話しかけられることも多い

英語は全く喋れないのに

しかし世の中キャリーバッグ時代

このキャリーバッグが市バスを苦しめているのだ

ただでさえ満員状態な市バス

そこにキャリーバッグを持った観光客が殺到して車内はパニック状態

みんなホテルまではキャリーバッグを持って移動しなければならないからだ

観光案内役「おもてなしコンシェルジュ」などがキャリーバッグをコインロッカーに預けるようにお願いするみたいだが誰も聞く耳を持たない

そりゃそうだろホテルまで荷物を運ばなければならない

そこでどうすればいいのか?

方法は幾つかある

まずはホテルまでの配送サービスを利用する

これは俺は利用したことがないので詳しいことはわからないが「おもてなしコンシェルジュ」の人が教えてくれるはずだ

あとは友達同士なら割り勘でタクシーもありだ

そして残るは地下鉄などの電車移動

ホテルがある場所へはだいたい電車で移動できる場合が多い

まぁ多少は歩くことも必要だろうが、歩くのが旅である

市バスとしても1日乗車券を値上げしたりして利用者を減らそうとしてるが、百円値上げしたところで効果はないだろう

それよりも他の交通機関への誘導

各駅から目的地までの徒歩移動の距離と目安となる移動時間

これらを書いたMAPなど作り配布した方がいいのではと思う

例えば嵐電妙心寺駅で降りれば妙心寺龍安寺金閣寺は徒歩圏内である

さらにそこから北野天満宮大徳寺下鴨神社、と回ることも可能だ

東山方面も京都駅から東福寺へ南下してから京阪で北上すればいい

俺の場合は四条にホテルを取るのでまずは地下鉄で四条に移動してそこから東山まで歩く

途中にも観光スポットはたくさんあり楽しみながら移動できるからだ

あとは四条から四条大宮まで歩き嵐電

ここから嵐山、北野天満宮妙心寺エリアなど回れる

地下鉄で丸太町まで行けば京都御所周辺

今出川まで行けば北野天満宮など西陣周辺に下鴨神社出町柳

出町柳からは叡山電車で貴船、鞍馬山

地下鉄は国際会館まで走っているのでそこからバスに乗り換えて大原や貴船、鞍馬にも行ける

街中を地下鉄で通り抜けることで観光シーズンなどは京都駅からのバス移動より時間が短縮できる

そして北大路からは大徳寺周辺を散策できる徒歩圏

和久傳が運営する蕎麦屋五 (いつつ)でそばを食べてから今宮神社であぶり餅を食べるのもいい

蹴上で降りてインクライン南禅寺永観堂哲学の道法然院銀閣寺という黄金の散歩コースも素晴らしい

ほとんどの観光客の人は京都の地下鉄は使い物にならないというが多少の徒歩と他の電車などと組み合わせればなるべくバスを使わずに観光できるのだ

そしてそれぞれの目的地を結ぶ道にも魅力的な店もあり国宝も存在したりする

ひたすら鴨川を歩くのも面白いし

やはり旅は歩いた方がずっと面白くなる

何が何でもバス移動でなくてもいいのになと俺は思うのだが

俺の意見は誰も聞く耳を持たない

みんな歩くのは大嫌いみたいだ

 

 

 

 

 

 

北朝鮮がICBMをレベルアップしてきた

今日の朝TVをつけた

いつものようにスクスクポンがやっている

朴葉寿司で山椒なんか食べてたが

何となくチャンネルを変えてみた

北朝鮮に対して強く抗議したとか言っている

どうやらまたEEZにミサイルを打ち込まれたみたいだ

そういえば27日に撃つ噂があったがすっかり忘れていた

あの日の俺はとても幸せなひと時を過ごしてたからだが

毎回毎回抗議の意味があるのだろうか?

一体どんな抗議の仕方をしているのか教えて欲しい

しかも今回は奥尻島から150キロの位置

これは非常に近い

ツール・ド・フランスなどの最高峰のロードレースなら選手たちは4時間もかからずに走りきってしまう距離だ

尾道から今治駅まで往復プラス大三島の海鮮丼まで寄り道ぐらいの距離だろうか

北海道に設置されたNHKなどのカメラにもミサイルらしきものが落下してくるのが写っていたほどだ

少し間違えば本土に着弾の可能性も十分にある

北朝鮮のミサイルにおいて150キロの距離なんて誤差の範囲かもしれない

そして近くで漁をしている漁師の人は確実に被害を受ける距離である

今回のミサイルについてはアメリカもすぐにICBMだと認めた

高度3700キロまで達したそうで射程距離は1万キロだと言われている

これはもうアメリカ本土が完全に射程圏内に入った

先日のニュースでは来年には核弾頭搭載のICBM北朝鮮は完成させるだろうとアメリカが言っていた

やはり相当な開発スピード

現段階では水平飛行でのアメリカ攻撃となるのでアメリカ軍に撃ち落とされる可能性は高いのだろうが、これがどんどん飛距離を伸ばせばより高く打ち上げてアメリカに着弾させることができる

そうなればアメリカとはいえ簡単には撃ち落せなくなる

そして今回はいつもの早朝発射と違って深夜である

しかも初めての場所から

これには奇襲攻撃もできまっせとアピールがあるそうだ

前回撃ってきたほぼICBMより格段に性能アップしてきた今回のICBM

国連でもさらに制裁を強化するとしているが、本当に効果はあるのだろうか?

関係のない北朝鮮の一般人の人だけが被害を受けてるだけとしか思えないのだが

毎回毎回同じことの繰り返し

抗議しようが制裁強化しようがミサイルぽんぽん

隠れて助けてる国が大きすぎて文句は言えない

水面下ではいろんなことが起きているんだろうが

そんなことは俺たちにはわからない

日本人はパンダの赤ちゃんの名前を考えて、浴衣のお姉ちゃんのお尻を見て、花火を見るだけである

何もできない

できることがない

避難訓練以外

肝心の防衛大臣は変わったばかり

メガネのおばさんがついに辞任した

ニュースを見る暇がなかったので理由はよくわからないが日報日報と言っている

日報はめんどくさいからな

俺なんかついつい一ヶ月以上溜め込んでしまう

そして民主党はようやく党首のおばさんが辞めてくれた

2重国籍なら議員もやめるべきだが、とりあえずはテレビへの露出が減るだけでも助かる

あのおばさんを見るだけで自分が怒られてる気になるのが非常に嫌だった

おかげで俺はあの2重国籍らしきおばさんがテレビに映るたびにチャンネルを変えなければならなかった

ごく稀にジョーダンを言う時もあったがそれがまた余計に怖かった

まぁこれでとにかく一安心だ

元スピードの子は不倫してた

毛布の下で手をつないでいた

ラブラブである

男も性的欲求のみで近づいたのなら手は繋がないだろうな

常に繋がっていたい

相手のぬくもりを感じていたい

こういった純愛的要素は悪くはない

むしろ好きである

三島由紀夫川端康成あたりに書いて欲しい

谷崎の春琴抄みたいなパターンもありだな

女性優位な立場で

それにしても知らない間に大きくなってたんだなスピードって

俺もそれだけおっさんになったってことか

 

今回のICBM

果たしてアメリカはどう出るのか?

いつ平和的解決に見切りをつけて軍事オプションを出してくるのか?

北朝鮮もそこまでは望んでいないはず

ギリギリのチキンレース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レゴランド家族向けリゾートを目指す

名古屋市に誕生したレゴランド

夏休み突入だが客の入りなど一切公表されないので

一体どんな状況なのかさっぱりわからない

さすがに暑いのでGWのような客足はないのかもしれないな

それとも熱中症対策で日陰が増えてたりするのだろうか?

そのレゴランドだが第2期工事の概要がわかってきた

レゴランド・ジャパン」の運営会社のトーベン・イェンセン社長が26日に毎日新聞のインタビューで語ったのだ

まずは来年にホテルが開業する

ホテルは8階建てて1階から2階が水族館になる

水族館の名称は「シーライフ」

直訳して命の海

近くのガーデン埠頭には名古屋港水族館がすでにあるが、シーライフは体験型水族館を目指すという

「生き物に触ったり、生態について学べたりする仕掛けをつくる」とトーベンさんは語る

これにより名古屋港水族館とは差別化ができてお互いにwin-winの関係になれると思ってるんだろうな

ホテルの場所はレゴランド正面入り口の東に建設中

延べ約1万6000平方メートルで、客室は252室

水族館シーライフは2~3時間程度で見て回れる規模だという

トーベン曰く「初日にレゴランドで遊んでホテルに泊まり、翌日は水族館に行ける。家族で過ごせるリゾート施設を目指したい」と

そして水族館の料金はレゴランドとは別料金となる

さらに水族館では生き物ショーも開催予定だが決してイルカやアシカやシャチなど知能の高い生き物のショーではないと明言した

イワシトルネードとかクラゲふわふわとかそんな感じだろうか?

なるべく水族館の値段は高くならないようにしたいと語るが・・・

レゴランドとの共通券で割引料金設定ぐらいあるのだろうか?

この辺りの詳細はまだ決まっていない

全国的に高すぎるテーマパークとして名を馳せたレゴランド

トーベン氏は「今後もニーズに合った新チケットの検討は続ける。近くに住む人が利用しやすい形態も考える」と

メインターゲットの家族連れが多く訪れており、年間来場目標の200万人は「達成できると考えている」と改めて強調したが・・・

とにかく2018年にはホテルと水族館が完成する

果たして陸の孤島のあの場所に宿泊したい人がどれだけいるのか未知数だが

そして完全子供向けの水族館

レゴランド客以外の集客を見込めるのだろうか?

シーライフがどんか感じになるのかわからないが、やはりすぐ近くに名古屋港水族館があるのはマイナス要素だと思うが

名古屋港水族館は大人から子供まで楽しめる

しかしシーライフは今の情報だとレゴランド同様に小さな子供がメインターゲットになりそうだ

このターゲット層の幅の狭さがレゴランド苦戦の原因の一つだということに早く気づいた方がいいのでは?

それとも薄々気づいてはいるが絶対に認めたくないとか?

日本人って外人さんが思ってるほど金持ってないからな

おそらくレゴランドと水族館はレゴランドの予想を裏切り1日で回りきると思う

そして2日目はさてどこに?

でも家族で両方回って飲食して併設ホテル宿泊

かなり裕福な家庭じゃないと到底無理だな

大丈夫かなぁ?

 

 

 

 

 

名駅ひさだ家で穴子天丼、一本揚げ

ツールが終わって7月も後半だ

しかしこの日は朝から曇りで蒸し暑さはあるものの比較的過ごしやすい

とはいえ外を歩けば汗が吹き出てくる

昔昔に京都のよーじやで購入したハンドタオルが部屋の奥底から発掘されたので最近よく使っている

当時は男がハンドタオルなんてやわなものを持ち歩くことが恥ずかしくて、新品のまま奥深くへと仕舞い込まれていたものだ

タオルでありながら顔の脂も除去してくれる優れもの

しかしおっさんの脂は相当手強いもので吹いても拭いても脂が染み出してくるのだ

そんな脂まみれの俺であった

そして昼飯の時間である

こうなったらとことん脂まみれになることを選択した俺は以前から気になっていた天丼を食べることにした

電話がかかってきた

どうやら8月3日は予定が入ってしまった

仕方がない

でも悪くない仕事だ

俺はこれで決心がついた

予算より百円オーバーだったあれを食べることに決めたのだ

今が旬の穴子

やはり魚は旬の時に食べるのがいい

鯖寿司など旬の外れた時期のものも、それはそれであっさりとして夏にはこれがまたいいのであるが

穴子を食べるなら今がいい

ちょうど土用の丑もあったことだし

細長い魚は何かと気になるのだ

そして早いところ鱧も食べておかないと旬を逃す

とは言っても鱧は秋に再び美味しさを取り戻すのでそれほど心配は必要はない

ちなみに穴子も鱧もウナギ目

大きな大きなくくりで言えば同じウナギなのだ

みんな細長いしな

穴子の場合は旬の季節はそれほど脂は乗っていない

しかしさっぱりとした味が好まれるために6月から8月が旬とされている

その一方で脂至上主義の方々も存在する

その時は10月から12月が脂ノリノリでこちらが旬だと主張する人々も存在する

要するに旬なんてものは自分が食べて美味いと思った時が旬である

穴子もサバも

脂ノリノリがいい人も脂少なめさっぱり系が好きな人も存在するのだ

一つの魚で2度おいしいと思えば両方の時期に食べ比べてみるのも面白い

さすがに「つな八」などの天ぷら屋で食べるほど羽ぶりは良くない

安く穴子天が食べれる店は名駅の地下街にもあるが、通常メニューではないため仕入れがあった時しかメニューに乗らない

俺はまだ1回しか穴子天定食に遭遇していない

そこで俺は常時穴子天丼がメニューにある店に決めた

JR名古屋駅の広小路口にあるキュイジーヌマルシェ内の「ひさだ家、名古屋」である

以前に選べる松花堂弁当を食べたところだ

JR東海が運営するこの店はリーズナブルな値段ながら何を食べても安定感抜群である

特別な日に食べる料理ではなく毎日食べたくなるような味付けだ

この店のレギュラーメニューとして穴子天丼、一本揚げは存在している

しかしこの店に来ると選べる松花堂弁当が食べたくなる

そして店先にはカレーライス復活の文字が

カレーもいいな

だが今日の俺は穴子を食べるためにやってきたのだ

この店のいいところは座席の幅に余裕があり、隣の人と干渉しないことである

名駅の店でも違うエリアだと、ぎゅうぎゅう詰めで一人でも多く客を入れようとする守銭奴スタイルの店が多い

こういった店はガラガラの時でないと食べるのを躊躇してしまう

よほど美味ければ別であるが

俺は二人掛けのテーブルに案内された

優雅にソファーに腰を落とした俺はすぐに注文した

メニューを見てしまうと心変わりが発生する可能性があったからだ

穴子天丼と生ビール」

生ビールは黒ラベルと恵比寿がある

この日も俺は恵比寿にした

なんかその方がめでたい気がしたからだ

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暑いに夏には生ビール

しかし店内はエアコン完備で俺には寒いぐらいだ

そしてその中で飲む生ビールはそれほど美味しくはない

これは真夏の宿命

やはりビールは炎天下で飲みたい

俺は冬の料亭で八寸をつまみに瓶ビールを飲むかのようにゆっくりとゆっくりと生ビールを飲みながら天ぷらが揚がるのを待った

隣のテーブルではサラリーマンのおじさん二人組

松花堂がメニューの中から好きなものを4つも選べることに衝撃を受けていた

「4つも!」「4つも!」

よほどのことがなければ同じ言葉を2回は繰り返さない

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俺は目の前の天丼を見た

穴子天丼、一本揚げ

ギリギリだがはみ出している

衣を除けばかなり際どい

しかし紛れもなく丼からはみ出しているのだ

ご飯は比較的良心的な量が入っている

エビフライで有名な某店の天丼は衝撃を受けるほどのご飯の少なさだったが

穴子の他には海苔、大葉、かぼちゃ、ナス、レンコン

小鉢にはきゅうりとキノコの和え物だ

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この小鉢も決して付け合わせでなく場面によってはエースを張れるほどの味付けである

この辺りの安定感はさすがだ

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俺は穴子天丼を一口食べた

あっさりとした穴子

脂のノリ具合がちょうどいい

それだけによく噛まないと味がすぐに消え去ってしまう

タレはかかってはいるが少なめだ

そのためにタレがかかってない部分はダイレクトに穴子の味が感じられる

でもここに塩を振ることができたら俺はどんなに幸せだろうか

フランス、ヒマラヤ、沖縄

どの塩にしようか?

しかし俺のマイ塩は家に置いてある

俺は生ビールを飲んだ

かぼちゃの天ぷらは美味い

かぼちゃだけはスーパーのふにゃふにゃ天ぷらでも美味い

まるで天ぷらになるべく生まれてきた野菜だな

他の天ぷらは値段で言えばコスパ抜群の味

さすがに天ぷら屋と比べてはかわいそうだ

値段が全く違うしな

約千円なら、よは満足じゃ

しかし、どうにもこうにも箸で食べにくい天丼である

天ぷら部分は箸

ご飯はスプーン

非常にめんどくさい

この辺りもっとガツガツ食べたいな

箸のみで

 

穴子天丼 一本揚げ 1100円

エビス生ビール   560円

合計        1660円

ごちそうさまでした

 

 

ツールが終わった寂しさから俺は一冊の本を購入した

 

ガーデン

ガーデン

 

 ガーデン

森見氏の夜行以来の単行本の購入だ

簡単に言えば植物男子のお話

本来モテモテなんだが植物を偏愛して生身の女性に興味は持てない話

俺の場合は植物も女も二刀流

しかし全くモテナイという問題を抱えているが

同じ植物男子というか植物おっさん

ちょっと気になる話である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上野動物園パンダの赤ちゃん名前募集

東京都が上野動物園で生まれたパンダの赤ちゃんの名前の募集を開始した

期間は7月28日から8月10日まで

上野動物園のHPの専用フォームか郵便はがき上野動物園内の応募箱にて応募できる

名前はカタカナのみ

漢字やアルファベットなどはダメみたいだ

最近は外人にもカタカナは人気みたいだしな

文字制限はなくて一人一点までしか応募はできない

ちなみに母親の名前はシンシンである

東京都と東京動物園協会で作る選定委員会が最終決定を下して、パンダの赤ちゃん生誕100日記念日に発表するという

ちなみに100日目は9月の下旬

忘れた頃の発表となる

母親のシンシンはただいま献身的に子育て中

赤ちゃんは順調に成長している

担当者が言うには「健康に育ってほしいという思いがこもった名前を応募していただけるとうれしい」と語る

これが採用されるヒント

コンテストと言うのは自分の自信作を応募するのではなく、あくまで審査員の好みのものを応募するのが鉄則である

すくすく健康への思いのこもった名前

それが採用される名前である

かなり多くの名前が応募されることであろう

そして昔存在してたパンダの名前は採用されない確率が高い

リンリン、ランラン、カンカン

このぐらいしか思い出せない

調べてみた

カンカン
ランラン

フェイフェイ
ホアンホアン
チュチュ 
トントン
ユウユウ

リンリン
シュアンシュアン 

リーリー
シンシン

傾向としては同じ文字を繰り返す

最後に「ン」がつく名前が多い

これから考えると

ウランウラン」なんか傾向的にはバッチリはまる

ちなみにウランウランは2017年のツール・ド・フランスで総合2位に入った選手である

俺も応募しようと思っている

個人的にはアーナンダ、シャリホツなど釈迦十大弟子から取りたいが確実に選ばれない

でもやっぱり「ウランウラン」っていい名前だな

ちなみにフルネームはリゴベルト・ウランウラン

1987年1月26日生まれの30歳

国籍はコロンビア

ミックジャガー似の渋い男

脚質はオールラウンダー

現在キャノンデール・ドラパックに所属している

父親も自転車選手

しかしウランが14歳の時に父親が『麻薬カルテル戦争』に巻き込まれて殺害される

一家を支えなくてはならないウランは宝くじの販売で生計を立て一家を支えた

そして16歳の時にプロ自転車選手になるべく、メデリンヘ移住した

その後ウランの活躍はすごい

2012年ロンドン五輪 個人ロード 銀メダル

2013年ジロ・デ・イタリア総合2位

2015年個人TTコロンビアチャンピオン

2017年ツール・ド・フランス総合2位

苦労人だし

やっぱり「ウランウラン」かな

 

 

 

ツール・ド・フランスでの獲得賞金

先日無事に今年もツール・ド・フランスが終わった

優勝はフルームで通算4勝目となる

そのフルームが総合優勝したことで獲得した賞金は50万ユーロで約6450万円だという

ロードレースは表彰されるのは個人だが基本的にチーム競技なので賞金はチームの選手とスタッフ全員で分配するシステムとなっていたりする場合が多い

そのためにこの優勝賞金がそのままフルームの稼ぎとなるわけではない

で、今回2017年のツールでチームスカイとして獲得した賞金は約9250万

ちなみにツール・ド・フランス全体で提供される賞金総額が約2億9444万円

スカイだけで3分の1の賞金をかっさらったことになる

2番目に稼いだのがキャノンデール・ドラパックで約3140万円

3番目がサンウェブで約2295万円

4番目にAG2Rで約2234万円

逆に1番獲得賞金が少ないのがコフィディスで約248万円しか稼げなかったそうだ

新城幸也所属のバーレーンメリダも初日でエースを失い、目立った活躍が出来ずに獲得賞金は約258万円だった

正直スカイの約9250万円という金額でも少ないと思う

選手だけで9人そしてスタッフもかなりの人数を揃えてきたことだろう

みんなで9250万円なのだ

これ以外に参加費みたいなものは一切ないはずである

あんな過酷な3週間を戦って優勝を勝ち取ってもチームとして1億も稼げないなんて

これでは毎年のようにスポンサー撤退でチームが消滅するはずである

ツールを勝つには1年間の準備期間が必要だ

全てを犠牲にしてツールのために準備して戦い優勝しても1億稼げない

総合2位のキャノンデールなんか一気に下がって3140万円しかない

命をかけて戦っているのに以外と安いんだなと思ってしまった

そしてやはりステージ1勝は金銭面でも非常に大きなものなんだなと

コフィディスの248万円なんか本当にかわいそうになってくる

ブアニ一人の給料だけでも相当な値段のはず

9人出場して3週間で248万円

一人当たり27万5千円

一般のサラリーマンでも稼げる金額だ

こんな状況でチームが運営していけるのが逆にすごいな

やはり逃げてスポンサーアピール

来年もお金出してくださいアピールは大事なんだなと改めて思ったのであった

 

そして今回のツールでの全走行距離は3540キロ

その中でフルームは平均41キロで走りきったそうだ

リタイアした人数は31名

これは去年2016年より6人も多いとのこと

世界最強逃げ屋のトーマス・デヘントは11ステージで逃げて合計1047キロを逃げた。しかし総合敢闘賞はフランス人バルギルの手に

選考委員会のメンバーは、ほとんどがフランス人

相変わらずあからさまなことをやるもんだ

逆にフランス人はすごいな

これが日本人だらけの選考委員会だったら日本人がどんだけ活躍しても日本人は選ばないような気がする

 

 

今日は土用の丑の一回目

スーパーではウナギウナギウナギ

予想された通り今年は多少安かった

それでもまだまだ高いな

そもそも絶滅しかけている魚を国を挙げて国民に食べましょうと勧めるイベントはおかしい

そろそろ土用の丑は中止にした方がいいのでは

もともとなんの意味もない販促イベントなんだし

特にコンビニやスーパーに牛丼屋

これらのウナギ販売は規制を強化するべきだ

売れ残った廃棄ウナギを少なくするためにも予約販売のみにするとか対策が必要だと思う

このままでは本当にウナギが食べられなくなる

そして今の旬の魚は穴子である

ウナギと同じ細長い系の魚

土用の丑穴子を食べる日に変えた方がいいのでは?

 

 

 

 

 

 

割り込みフルーネウェーヘン4勝フルーム

2017年ツール・ド・フランス第21ステージ

いよいよ最終ステージ

スタート時は198名だったプロトンも167名にまで減った

3週間の長き戦い、選手も視聴者もこの日だけはお祭り気分である

パリ・シャンゼリゼを目指すプロトン

スタートしてからパリの周回コースに入るまではパレードランだ

俺がツールを好きなった理由の一つがこの最終日のパレードラン

ライバルたちもパリの周回コースまでは終戦協定

3週間走りきったご褒美、同僚、同国同士、お友達同士

時に悪ふざけ、そして談笑

みんな仲良くのんびりとパリを目指す

優勝チームはチームカーからシャンパンをもらい乾杯だ

まずはマイヨジョーヌのフルームが

そしてスカイのチームメイトにもシャンパンが配られカメラマンもスタンバイ

さぁ乾杯だ!

「ん」

キリエンカだけシャンパンがない

「ん」なぜかマシューズがシャンパンを持っている

そして飲み干し逃げるマシューズ

どうやらマシューズがキリエンカのシャンパンを飲んでしまったみたいだ

コンタドールから話しかけてフルームと会話している

この光景も今年で最後なんだろうか?

前日のTTがよかっただけにもう1年ツールを目指して欲しい

本人もこのままでは終われないのでは?

ひとかたまりで淡々と山を登るだけのメイン集団は見たくはない

今年も開かれるコロンビア人会

コロンビア人が集まって記念撮影

今年の中心はウラン先輩だ

フルームはプロトンのメンバーに挨拶しながら後方へと降りていく

後方に待ち構えるのは総合最下位のチームメイト、ルーク・ロウ

総合1位と最下位が並んで記念撮影だ

途中で女子レースの映像が流れる

特別ルールで開催されたレースが非常に面白そうだ

そして日本の女子も世界に近い場所で戦っている

今年のツールはTTが少ないためにクライマー向けだと言われていたが

バルデとかピノとかバルギルとか

しかし開けてみれば勝敗を分けたのはTT

結局フルームは第一ステージのTTでの貯金を切り崩し20ステージのTTで再び貯金して総合優勝した

山岳ステージの難易度が低かったために総合系同士の差があまりつかなかった

それを最初からスカイは見抜いていてフルームはTTに特化した練習を重ねてきたそうだ

そしてなんでもかんでも除菌除菌と隔離

後半に風邪などで体調を崩す選手が多かったのをみるとスカイの抗菌オタク作戦も大成功だった

来年は日本人アスリートみたいに常にマスク着用とかになるのかもしれないな

とにかく勝つためならなんでもやるスカイ

小さなことだが勝敗を分けたのも確かだ

ワンティのオフルドがアタックする

どうやら彼の地元を通るらしい

昔はよく見られたファミリーアタック

選手の地元を通る時にプロトンに許可をもらい先行させてもらい地元の人への凱旋アピール、そして家族や友人と触れ合うのだ

ツールを走る選手は地元のヒーロー

誰であれ大歓迎される

突然ランダが単独で飛び出す

バルデと1秒差もありおふざけアタック

この日はきちんと終戦協定が結ばれている

スカイとAG2Rのチームカーが横に並び監督同士がお互いの健闘を讃えて握手を交わした

AG2Rのゴティエがカメラに向かって紙を見せている

コースプロフィールと思われる紙には何やら手書きのメッセージが

後ろでは元同僚のローランがハートマークを作り

「キャロリン!」

どうやらキャロリンとはゴティエの彼女で紙に書かれたメッセージはプロポーズ

ツールを走りながらの公開プロポーズである

彼女はゴール地点に来ている

返事はゴール後にということみたいだ

ヴォクレール十大弟子の一人シリル・ゴティエ

幸せになって欲しい

そして新城もゴティエとは元同僚だ

その新城は最後尾で恒例の日の丸を振っている

今年もバッチリと国際映像で映してもらえた

フルームがメカトラでバイク交換

またシマノ製品の不具合だろうか?

いよいよセーヌ川が見えてくる

エッフェル塔も目の前だ

空にはフランス空軍がトリコロールを描いている

心配された天気もなんとか持ちこたえている

そしてプロトンは周回コースへ

パレードランはここまでだ

スプリンターたちの最終決戦が始まる

まずは通常通り逃げ合戦が始まる

インピー、シャバネル、ブルグハートなど9人の逃げが決まる

うかうかしてると逃げ切られてしまうメンバーだ

スプリントチームも前方に出て追撃開始

スーパー敢闘賞をバルギルに持ってかれたデヘントが怒りの引きだ

確かにバルギルの逃げは見せ場を作った逃げが多かったが、デヘントは1000キロ逃げた男

一体何キロ逃げればスーパー敢闘賞がもらえるのか?

審査員のほとんどはフランス人だそうだ

残り40キロで15秒差

残り30キロで20秒差

残り20キロで14秒差

着実に逃げとの差を詰めていく

ヴォクレールは最後尾でファンに手を振る

ホアキンプロトンの先頭に出てお別れの挨拶をしたが

ヴォクレールの定位置は最後尾だ

やはり彼にはこの位置がよく似合う

フランス人低迷の中でマイヨジョーヌの夢を見させてくれて、常にアタックを繰り返す走りでファンを魅了したヴォクレールも今年のツールで引退だ

ありがとうヴォクレール

メルシーヴォクレール

スプリントチームの本気引きに強力な逃げメンバーも吸収寸前

残り12キロ

すると今度はトニー・マルティンがメイン集団から一人飛び出した

さすがにマルテインを逃がしてはいけない

一気にメイン集団は逃げを飲み込んだ

ここからはスプリントに備えて位置取りだ

危険回避なのかスカイが先頭に出て集団をコントロールする

この辺り徹底しているスカイ

抗菌しまくるだけのことはある

そのうち道路まで消毒を始めるんじゃないかな

スカイのコントロール下で最終回に入る

アスタナのグルズジェフがアタックする

これにクイックステップの元シクロクロス世界チャンピオンのスティバールが反応

おなじみの道路端っこの石畳のない部分を走り集団との差を広げる

最後の凱旋門を回る

新城がチームメイトを引き上げながら先頭へ出る

ここで仕事ができるのはさすがである

残り3キロでスティバールは吸収

再び一つの大きな集団に姿を変える

スプリンターチームがトレインを形成

激しい位置取り

ルーブルのトンネルをくぐる

ジャンヌダルクも最後の見送りだ

そして崩壊

残り1キロ、フラムルージュを通過

ストレートからゆるい左コーナー

そして最終右コーナー

フルーネウェーヘンがカチューシャのトレインに割り込む

しかもクリストフの前だ

残り300メートル

ロットNLのフルーネウェーヘンが先頭に押し出される

番手にはクリストフ

まだスプリントしたくないフルーネウェーヘン

後ろを確認しながらタイミングを計る

今だ!

フルーネウェーヘンがスプリント開始

クリストフが番手に付ききれない

離されるクリストフ

横からボアッソンハーゲン、ブアニが迫り来る

そして後方からグライペルが一気に迫ってくる

逃げるフルーネウェーヘン

カメラはグライペル勝利を見越してグライペルを撮影

しかしフルーネウェーヘンの勢いが止まらない

慌ててカメラが前方を映す

手を挙げるフルーネウェーヘン

雄叫びをあげながら何回も何回もガッポーズ

スプリンターの夢舞台を制したのはロットNLユンボのフルーネウェーヘンだった

先行逃げ切り

 

強豪スプリンターをねじ伏せてシャンゼリゼの歴史に名を刻んだ

ゴール後顔を両手で覆って号泣したフルーネウェーヘン24歳

また一人スプリンター戦国時代に名乗りを上げた

 

フルームをはじめ総合勢も無事にゴール

鉄人アダムハンセンも連続グランツール完走記録を18に伸ばした

新城選手へのインタビューが始まる

スタジオの飯島さんも質問する

あの二人の直接会話は今だにドキドキする

本人たちはなんとも思ってないのかもしれないが

表彰式が始まる

フルームの奥さんと子供が来ている

果たして子供は理解してるのだろうか?

ツール4勝の偉業を成し遂げたパパのことを

バルギルのご両親は泣いている

サイモン・イェーツには母親が迎える

本当に誇らしい息子達だろう

奇跡の双子だ

個人的にスーパー敢闘賞の赤い服着たお姉さんが1番好みだ

向かって左側の明るめのブロンドヘアー

表彰台にはヴォクレールが上がる

来年のツールはヴォクレールの地元バンデがスタート地点だ

 

今年もツールが終わった

様々なドラマ、感動を残して

そして本格的に夏が始まる

守った1秒バルデ、復活のウラン、今年も流れるゴッド・セイヴ・ザ・クィーン

来年はランダがスカイを移籍して他チームのエースとしてツールに帰ってくる

リッチーポートも復活を遂げるだろう

バルデにウランの逆襲

スカイ移籍の噂のキンタナはどうなる?

ジロチャンピオンのデュムラン

イタリアの誇りニバリとアル

フルームといえどもツール5勝は簡単には行かないかもしれない

今から来年のツールが楽しみで仕方がない

俺もまた1年、無事ツールが観戦できるように頑張らねば

なんか今年も乗り切った感じがとても清々しい

そして今年もなんか寂しい

それがツール・ド・フランスである

また来年

 

 

最後にメルシーヴォクレール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1秒差ボドナール、1秒差バルデ

 2017年ツール・ド・フランス第20ステージ

総合系の最終決戦

マルセイユでの個人タイムトライアルだ

距離は22・5キロ

後半にぽこっとコブがあるがほぼ平坦なコース

勾配はあるが距離が短い

特別にバイク交換するようなコースでもない

山岳系よりもTTスペシャリストが活躍するコースだ

後半に現れるコブの頂上には教会があるそうだ

ノートルダム・ド・ラ・ガルド教会で標高116メートル

ノートルダムというのはマリアのことみたいだ

そんなマリア様が見守る中での最終決戦

マルセイユサッカー場からスタートしてゴールする

天気は快晴で風もほとんどない

まさにTT日和である

総合順位が1番下の選手から順番に出走する

最初はスカイのルーク・ロウだ

総合順位は最下位だがツールでの彼の働きは誰もが知るところである

自分が仕事する場面できっちり仕事をこなし、後は翌日に備えて体力温存でのんびりゴール

その結果が最下位である

まずはキャノンデールテイラー・フィニーのタイムが基準となる

怪我の影響もあるが本来ならTTのスペシャリストである

そのフィニーのタイムを大きく上回ってきたのがボーラのボドナール

サガンのアシスト

サガン兄弟と常にチームを共にし、サガンと同じレースを走る

サガンにとってなくてはならないアシストだ

去年のツールではサガン、フルーム、トーマスと共に抜け出してサガンが逃げ切り勝利

サガンが「あいつは早い」というだけあって

自分のために本気で走ったボドナールは暫定一位のタイムを叩き出した

そのあとに登場するのが現TT世界チャンピオンのトニー・マルティン

カチューシャとしてもどうしても欲しいツールでの1勝

新スポンサーはドイツのアルペシン

そしてスポンサーと共に移籍してきたのがドイツ人のトニー・マルティン

そしてドイツスタートの今年のツール

何が何でも勝たなければならない

しかしマルティンのタイムは思ったほど伸びない

中間でもボドナールより遅い

結果マルティンは14秒遅れの4位に終わった

その後オリカのインピーなども好タイムを叩き出すが

ボドナールには届かない

そして大歓声の中、今年のツールで引退のヴォクレールが登場

彼がツールからいなくなるのは寂しい

フランス中がメルシーヴォクレール

感謝の気持ちを伝える

ボドナールのタイムに限りなく迫ったのが同じポーランド人のクウィアトコウスキー

そして彼はポーランドのTTチャンピオンだ

第一計測ではボドナールより6秒速く走る

続くコブのてっぺんの中間計測では1秒リード

しかし最後の区間でタイムを落としてボドナールから1秒差の2位となった

連日のフルームへの献身的なアシストとしての働きを考えたら実質は彼がトップなのかもしれないな

山岳では完全停止するまでアシストしてのこのタイム

やはりサガン同様すごい選手だ

途中でフランスのサッカー選手パパンが紹介される

懐かしいパパン

今はコフィディスのアンバサダーをやってるらしい

 

サッカーだと俺はキング・カントナが好きになり、そしてトヨタカップでのプラティニ

あの頃はフランス好きだった俺

体操服の短パンはアディダスが流行る中で一人ルコックを履いていた

そんなことを思い出すパパン

ACミラン時代しか知らないが、その前はマルセイユだったんだな

誰もボドナールのタイムを上回れない

レースは総合上位の争いに突入する

コンタドールが登場

かなり気合の入った表情だ

彼もツールは今年が最後だと言われている

そのコンタドールが中間計測では驚きのクウィアトコウスキーと同タイム

まるで全盛期のコンタドールを思わせるかのような走りだ

3週間のコンディション維持は難しいがポイントポイントでは活躍できる力がまだ残っている

コンタドールは21秒遅れの総合6位でゴール

バルギルを交わして総合成績を9位まであげた

そのバルギルは終始笑顔のリラックスムードで最後のTTを楽しんだ

彼にとっては山岳賞が何よりも嬉しいお土産だ

新人賞争いはサイモン・イェーツがマインティーズと同タイムゴール

歴史的快挙の双子での2年連続ツール新人賞を確定させた

去年はアダム今年はサイモン

すごい双子だ

いよいよ総合4位のランダがスタート

TTはあまり得意ではないランダだが、なかなかいい走りをする

51秒遅れの15位だ

あとは表彰台を目指してウラン、バルデのタイムを待つのみ

ウランがスタート

総合系の中では比較的TTは早い

元同僚のフルームもウランをよく知ってるだけに実質のライバルはウランだと考えている

しかしさすがにフルームを脅かすほどの走りは無理だ

だが総合2位は目の前

沿道のフランス人はウランに対して「ゆっくり走れ」と

しかしそうはいかない

コロンビア旋風の先駆者ウラン先輩は表彰台2位に向けて走った

最後のコーナー

ややスピードオーバーだ

危ない!!

左足を外してバランスをとりバイクをフェンスにぶつけながらもリカバリー成功

リッチーの落車の時に続いて神業リカバリ

なんとか総合2位を手中に収めた

残すはバルデとフルーム

大歓声で送り出されたバルデだったが様子がおかしい

マリア様のコブの登りでリズム良くダンシングができない

なんか変な汗も出ている

かなり調子が悪そうだ

フランス人としてのプレッシャーなのか?

体調不良なのか?

バルデのタイムが全く伸びない

これではフランス国営放送もフルームの中間計測を表示できない

フランス人のわずかな希望を打ち砕いてしまうからだ

それでも大声援の中で必死に走るバルデ

後ろには黄色い姿が

フルームがどんどんせまってくる

ランダとのタイム差を考えた場合に2分遅れでスタートしたフルームに抜かれたら4位転落

限界を超えた走りでサッカー場へと戻ってくるバルデ

しかしその背後の光の中黄色い姿が

ランダとのタイム差が微妙だ

5.4、3、2、

ま、守った!

1秒差でランダを交わして3位キープ

ギリギリのところで表彰台を確定させた

その差1秒

明日のゴールで総走行距離3540キロ

その差1秒

たったの1秒でランダは表彰台を逃した

 

フルームは危なげない走りで6秒差のステージ3位

安堵の表情で4回目のマイヨジョーヌを確定させた

あとは明日シャンゼリゼを走り抜けるのみである

 

総合の争いは終わった

マイヨジョーヌ フルーム

2位      ウラン 54秒

3位      バルデ2分20秒

終わってみれば1分2分の差に

やはり今回のようなTTの少ないツールでもクライマー系がフルームを倒すのは難しいのだろうか?

唯一対抗できるのはデュムランなのかもしれない

 

そしてステージ勝利はボドナール

同国のTTチャンピオン、クウィアトコウスキーとの差は1秒

ボーラにとっても嬉しい1勝

そしておそらく1番喜んでいるのはサガン

献身的なアシストの彼に対して去年逃げた時にサガンはボドナールにステージ優勝を譲るはずだった

しかしフルームがアタックしたために仕方がなく自分がステージをとってしまった

それがこの日ボドナールは自身の力でステージを勝ち取ったのだ

 

総合の戦いは終わった

しかしまだパリ、シャンゼリゼが残っている

世界中のスプリンターが夢見る舞台

誰もがここで勝つことを目標に頑張っている

最後のスプリント勝負

前半はいつものようにパレードラン

お互いをたたえ合いながらパリまでサイクリングする

パリに入ると一矢報いたい小集団の逃げが発生する

かつて別府選手もシャンゼリゼで逃げて敢闘賞を獲得した

しかしシャンゼリゼでは簡単には逃してはもらえない

残されたスプリンターチームが逃げを吸収して最後のスプリント勝負へ

最後は各チームトレインができるはず

トレインといえばロットソウダルでグライペル

勝って終わりたいサンウェブの緑マシューズ

怪我してるけどクリストフ

もう1勝欲しいディメンションデータのボアッソンハーゲン

今年のツールで最速スピード出したロットNLユンボのフルウェネーフェン

デマールはいなくなったけどコフィディスのブアニ

UAEのベン・スイフトもヴィヴィアーニ移籍前に結果を残したい。エーススプリンターは俺なんだと

そして新城所属のバーレーンメリダのコロブレッリ

コロブレッリが遅れた場合は新城がスプリントする可能性も十分にある

なんせ初出場のツールで集団スプリント5位に入っている

フラムルージュ過ぎて最終コーナー直前からのベンナーティのロングスプリントなんて見てみたい

しかし各スプリントチームがそれを許さない

誰が勝つのか?

僅差のスプリント勝負

そして再びシャンゼリゼで吠えるゴリラ

優勝 グライペル

2位 マシューズ

3位 ボアッソンハーゲン

 

これが今年最後の予想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真判定はいらないボアッソンハーゲン

2017年ツール・ド・フランス第19ステージ

アルプスを超えてプロヴァンスへ向かうスプリントステージ

しかし逃げ屋にとっては最後の希望

この日も逃げたい選手は多くレース開始から激しいアタック合戦となった

新城は集団後方

おそらくチームからエーススプリンターのコロブレッリの世話係に任命されている

期待してただけに残念だ

どうやらこの日はベルギーの独立記念日だそうだ

そのためかベルギーの選手が多く逃げに乗ろうとする

レースはハイペースで進み逃げが決まらないまま3級山岳へ

スタートから35キロ走りようやく20名ほどの逃げが決まる

逃げ屋、総合系、スプリンターなどあらゆるタイプが混ざり合った逃げ集団

バークランツ、モレンマ、ギャロパン、ブランビッラ、デヘント、シャバネル、カルメジャーヌ、ベンナーティ、ベンスイフト、ボアッソンハーゲンなど

逃げ集団の中で1番総合タイムがいいのはモレンマで47分遅れ

スカイは明日のTTに備えて楽なコントロールができる

スカイにとってこの日は体力温存ステージ

逃げ切りされても全く構わない

行きたいチームはどうぞどうぞ状態だ

スプリンターチームにとってはこのステージを逃すと最後のシャンゼリゼのみになる

スポンサーのためにも取れるものならステージ勝利が欲しい

しかしツールも後半

アシストも人数を減らして疲労困憊

クリストフは怪我の影響でスプリントには参加しない模様

これでカチューシャの引きはなくなる

トニーマルティンの明日のTTに全てをかける方針だろう

UAE、ディメンションデータは逃げにスプリンターを送り込んだ

ロットソウダルも逃げにデヘント、ギャロパンを送り込んでいる

コフィディスも誰かいたな

サンウェブはマシューズのポイント賞確定のため無理する必要もない

一番怖いのは落車だからだ

安全な場所で緑のマシューズを大事に大事にシャンゼリゼまで運ぶのみだ

スプリンターチームで仕事しなければならないのはバーレーンとロットNLユンボ

コフィディスのブアニはデマールリタイアから覇気がない気がする

やはり憎きライバルの不在はモチベーション的に大きいのかもしれない

こうなってくるとスカイのコントロールでどんだけ差が開こうが逃げに選手を載せてないスプリントチームは前に出てこない

完全にこの日のレースを放棄

少ない人数で20人の逃げ集団を捕まえる力がツール後半の彼らには残っていないのかもしれない

中間スプリントはデヘントが一位通過

取れるものは全て取る男だ

残り80キロでタイム差は8分15秒

後半は下り基調でレースが進むことを考えると集団スプリントに持ち込むギリギリのタイム差だ

しかし動かないスプリントチーム

どうやらこの日は逃げの20名でのレースになりそうだ

残り60キロ

依然としてタイム差は8分

この時点で完全にメイン集団のレースは終わった

逃げ集団の中では次第にステージ勝利に向けた争いが出てくる

細かなアタックが続くが決定的なものにはならない

残り30キロ、9分45秒差

残り20キロ、9分45秒差

全くレースは動かない

 

すると残り19キロ、ゆるい上り坂の横風区間でオリカがペースアップ

オリカは逃げに二人メンバーを入れている

オリカのペースアップで集団は真っ二つに分断する

後ろにはベンスイフトやモレンマが取り残されてしまう

先頭集団はデヘント、ケウケレール、バークランツ、ボアッソンハーゲン、アルント、ジェスベール、アルバジーニベンナーティシャヴァネルの9人だ

この中で1番要注意なのはボアッソンハーゲン

厳重な警戒態勢で逃げる先頭集団

シャバネルがローテーションを飛ばすものの追走との差は広がっていく

15秒

残り10キロを通過した

残り9キロ

先頭グループでアタック合戦が始まる

ジェスベールを皮切りにスプリント勝負は不利な選手が早駆けに入る

しかしすかさずチェックに入る吸収、再びアタックが繰り返される

そして訪れる牽制

こう着状態

風は向かい風、抜け出すだけの力がない

残り5・5キロ

シャバネルアタック!

ジェスベールが続くがケウケレールがチェック

今度はアルバジーニ

しかし決まらない

残り4キロ、ボアッソンハーゲンがアタック

デヘントが逃がさない

お互いに牽制

ロータリーを利用して再びボアッソンハーゲンがアタック

今度のアタックはキレがいい

そこにアルントがつくが残り2キロでボアッソンハーゲンが踏み込むとアルントは離されていった

残り1キロ、フラムルージュ通過

先頭は独走ボアッソンハーゲン

残り500メートル、アルントも追いつけない

10秒差だ

今度は写真判定なんか関係ない

そのままボアッソンハーゲンが独走で余裕の逃げ切り勝利

序盤でエースを失ったディメンションデータがようやく今年のツール初勝利を勝ち取った

 

メイン集団は仲良くサイクリング

総合の順位は動かず

選手たちは体力を温存

最終決戦は今日の個人タイムトライアル

フルームとの差は

2位のバルデが23秒

3位のウランが29秒

TTの力で見ればフルーム優位で次にウランが優位だ

しかしメカトラ一発でひっくり返る可能性のあるタイム差

まだまだ何が起こるかわからない

特に今年のフルームは運に見放されてるような気もする

 

今日の20ステージ個人TT予想

途中にコブがある

このコブがどれほどのものか分からないが

一癖あるTT

マルティン、ログリッチェ、フルーム

この辺りが優勝候補か

 

優勝 ログリッチ

2位 キリエンカ

3位 マルティン

4位 フルーム

 

ウランはバルデより早い順位

総合はマイヨジョーヌがフルームで2位にウラン3位バルデだな

でもこの予想が当たらない方がツールは面白くなる

フルームまさかのメカトラもあるかもしれない

いよいよ最終決戦

今日は眠れないな